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【ゴルフせんとや生まれけむ】花見桜こうき<後編>「“100の壁”完全に甘く見ていました…」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続きロックバンド「ダウト」のボーカル・花見桜こうき氏。

前回のお話はこちら

ゴルフ好きな父親の影響で数年前から本格的にゴルフを始めましたが、ミュージシャンとゴルフって何となく似合わない感じがしませんか(笑)? ミュージシャンといえば夜型で、昼間に野外で活動するというイメージはないですからね。それに僕自身、ゴルフを始めるまで「ゴルフはおじさんたちのレジャー」と思っていたくらいです。ところがどっこい、いざ始めてみると「これは単なるレジャーではない」とすぐにわかりました。でも、楽しいことばかりですが(笑)。


コロナ前に、沖縄に行ったとき、タイヨウゴルフクラブというゴルフ場でプレーしたんですよ。ここは米軍の保養施設なんですけど、日本人でも予約なしに1人で行ってもプレーさせてくれたんです。しかも、ビックリするような安い料金で、ですよ。そのときはアメリカ人と日本人と自分の3人で回りました。3人ともそれぞれ別に予約して来ているから初対面。もし僕がゴルフをやっていなくて、ここに来ていなかったら、この2人とは一生出会うことはなかったんだろうなと思ったら感慨深かったです。しかも、2人ともいい人だったので、ものすごく楽しかった。貴重な体験をしたなあとゴルフに感謝しています。僕は1つのコースを何回も回るよりもいろいろなコースを楽しみたい派なので、これからもチャンスがあれば全国のゴルフコースをどんどん回りたいなと思っています。

さて、ここまで肝心のスコアの話をしていないですね。ちょ、ちょっとお話ししましょうか……。まず、初ラウンドは160くらいです。ハイ、叩きましたね(笑)。ただ、そこから120くらいまではトントントンと順調に縮まっていきました。これなら100もすぐに切れるんじゃないかと思いましたね。みんながよく「100の壁」の話をしていますが「イヤイヤ、切れるでしょ」と内心思っていました。完全にナメていましたね。というのも、正直に申し上げますと……僕のベストスコアは102。いまだに100を切っていないんです。僕にとって100の壁は、壁どころじゃなかった。エベレスト並みに高かったんです(笑)。実は一度、河川敷で98を出したんですが、もろもろ甘めだったので非公式。これは「花見桜こうき公式ベストスコア」(笑)に認定されていません。

100を切るためのポイントはもちろん自分でもしっかり把握しています。ズバリ、ドライバーの精度を高めること、です。しっかり当たれば250ヤードくらい飛ぶのですが、なんせ曲がるんですよ。得意技がOBの量産とは……。父親が聞いたらガッカリすると思います(笑)。以前は、曲がり幅を抑えようとティーショットの力をセーブすることで飛距離を200ヤードくらいに落としていた時期もありましたが、ふと「はたしてこのゴルフ道に未来はあるのか」と自問自答しまして(笑)。「これではいかん、結果よりも内容が大事だ!」との結論に達しました。最近は思いっきり振り切るようにしています。結果はともかく、やっぱりそのほうが楽しいし、なにせ未来がありますからね!

花見桜こうき

はなみざくらこうき。神戸市出身。ロックバンド「ダウト」のボーカルを務める傍ら、演歌歌手としても活躍している。ゴルフ以外にもカメラ、旅行、ダイビング(アドバンスドの資格所持)など多趣味

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月12日号より