「昨日寝てない」「卵を産む」「クラブに当たる」……女性ゴルファーが思わず“冷める”瞬間
男性ゴルフファーの皆さん、あなたの何気ない一言、ふるまいが女性ゴルファーに不快な思いをさせているかも。リアルな証言を集めたので、思い当たる方、ご注意願います……。
ILLUST/Koki Hashimoto
鏡の前から動かない
「スタート前、あまり時間もなかったのでみんなが練習グリーンに移動しているのに、髪型ばかり気にして鏡の前から動かない30代男子がいた。その日はバイザーだったので、バイザーの上からどんな感じで髪を出すかが彼の大問題だったみたい」(30代女性、神奈川県)
もっと大事なことがほかに……。
クールな見た目で変なスウィング
「友達が連れて来た30代男性。ウェアがキメキメでクール系。サングラスも最新モデルで見た目はかっこいい。で、プレーに入ったら、チェ・ホソンもびっくりの変則……と言えば聞こえがいいけど、要はヘンテコスウィング。ルックスとスウィングのミスマッチでスーッと引いてしまう自分がいた」(20代女性・神奈川県)
この場合、彼に悪意はない。ちょっとかっこ悪いだけ。
打つ前に言い訳! 定番は「昨日寝てない」
「スタート前に『いやー、ゆうべ全然寝てなくてさあ』とか『最近、腰の調子が悪いんだよなあ』などと、ミスショットの予防線を張る人。はいはい、いつものアレね、と思いつつ無視」(50代女性・千葉県)
そもそも絶対に寝ているはず。
各地で目撃例多数
産卵するオンドリたち
「“卵を産んでいる人”を見ると、ああ、この人は信用できないと思います。明らかに林の奥深くに入って行ったのに、かなり手前のほうで『あっ、ありましたー』ってしゃあしゃあと。見つかってラッキーみたいな下手な演技がまたダサイ。そして不思議なことに産卵するのは男性ばかり。卵を産んで演技もするから、私のなかで彼らを『劇団オンドリ』と呼んでいます」(20代女性・千葉県)
秋は“劇団公演”が目白押しとか。要チェック!
一度ウケたら何度も。
ダジャレはほどほどに
「一日中同じようなダジャレを言い続ける人がいます。定番だけど『噛んだ、正輝』とか。最初にこちらがクスリとしてしまったら最後『ああ、チャックリ・ウイルソン』『三浦、届かず』『手前だ、吟』とか連発しだして、いちいち笑ってやるのが面倒になる」(50代女性・栃木県)
鉄則、競馬は勝っているときにやめる。ダジャレは一度ウケたらやめる。
大自然のなかで緩み?
聞こえてきた「ブッ」
「私が林の中にいて見えなかったのでしょう。豪快な放屁をしたおじさんがいます。私に聞かれたのを知られるのも嫌だろうと思い、しばらく身をひそめるはめに。大自然のなかでするのは気持ちいいんでしょうけど……」(40代女性・東京都)
静かな林でこだましてほしいのは放屁音ではない。
ぞんざいに出されたOK。
まあ、いただきますが
「私が130くらいのスコアで回っていたとき。私のダフリやチョロにイライラしだしたのでしょう。移動などをあからさまに急ぎだした。パー3では、私の2メートルほどのパットを『ああ、オッケーオッケー』とぞんざいな感じで言い、自分の1.5メートルは異常な時間をかけてライン読み。え、そこは時間をたっぷりかけるんだ。スロープレーを懸念していたわけじゃないの?」(20代女性・東京都)
ジコチューなだけだよ。
ゴルフは手じゃない
足でするもんだ!?
「OBラインぎりぎり外のボールをしれーっと内側に蹴っている人を見た。かなり柔らかなタッチでちょんと蹴っていて、サッカーをやらせたら上手そうだと思った」(40代女性・東京都)
出た、ゴルフ界のペレ。マラドーナなら手も使うが。
ミスは自分のせい。キャディのせいじゃない
「クラブの選択やマネジメントなどで、自分がミスしたのにキャディさんのせいにする人。ミスショットで池に入れて『ほらー』って何!?」
命名“ミスターホラー”
ミスは自分のせい。クラブのせいじゃない
「ミスショットした後、クラブを叩きつける人、だーい嫌い。ミスは自分のせいでクラブのせいじゃない。しかも、ちょっとかっこいいと思ってやっているように見えるフシもある。不快です」(60代女性・兵庫県)
クラブに謝れ!
どんなときもー♪
僕は手袋を外さない
「コース内のトイレにいくとき、グローブをはめたまま入り、はめたまま出てくる人がいる。さては手を洗ってないな。げげげ」(40代女性・神奈川県)
手袋したままできるなんて器用なのね!
トイレに先客が……出てきたのは男性!
「コース内の女子トイレを平気で使う人。私がドアの外で待っていて出てきたのがおじさん! しれっと立ち去るし……。まあ『ごめんねー』と言われても『はあ』と答えるしかないですけれど」(40代女性・埼玉県)
「やっと行けるなあ」と思ったら……。
根深いウェア問題
“逆マジック”発生
「スキー場だとかっこよく見える“ゲレンデマジック”ってよく言われたものですが、ゴルフ場だと“逆マジック”がまま起きます。会社でスーツを着ているときは普通なのに、ゴルフウェアだと『ギャッ』となる現象です。とくに夏、ショートパンツの時期に多発します。長めのショートパンツがまるでステテコに見えたり、今から虫捕りにでも行くの? みたいな雰囲気だったり。だいたいはサイズが合っていないことが原因な気がします」(40代女性・神奈川県)
スーツは人をそれなりに見せる偉大な服だと気づかされる。
出た! 絶滅危惧種
ほじほじおじさん
「鼻をほじほじしながらティーインググラウンドに上がってきたおじさんがいた。その後、グリーン周りで『パター持ってきたよー』とご親切に私のパターを持ってきてくれた。あ、ありがとう……ございます」(40代女性・兵庫県)
ああ、あの右手で……。
いた! ときどきいる
ガタガタおじさん
「カートで猛烈な貧乏ゆすりをする人がいた。初心者がチョロをしまくり焦っているのを見ているうち、ガタガタガタとカートが揺れるくらいになって、こちらまでイライラしてきた。しゃっくりが止まらない人もいたけど、それはかわいかった」(50代女性・福岡県)
本人は全然気づいていない不思議(しゃっくりの人は気づいている)。
見ていられない!
マウンティング行為
「新入社員を交えた大きな社内コンペで、大したことでもないのに新入社員を大声で怒鳴りつけていた役員。打つのが早かったというんだけど、言い方が『早いだろうが、コラーッ』。私たちが見ているぶんには別に早くもなかったのに……。たぶん新入社員と周囲にいる私たち中堅社員に『オレって怒ると怖いんだぞ』ということを見せたかったんだなと思う。幻滅。その新入社員は半年で辞めました」(30代女性・東京都)
同じことを会社でやったらパワハラ認定されますが。
「シャツ出てますよ」
私はお母さんかよ!?
「トイレの後やスウィングで体をねじった後、インしていたシャツが部分的に出ている人がいます。それに気づかず、出しっぱなしでプレー続行。九州地方など一部の地域では、だらしがない行為や人のことを『びったれ』と言いますが、私は心のなかで『びったれが!』と思いつつ、そっと『○○さん、シャツ出てるよー』と冗談っぽい感じで指摘しています」(50代女性・福岡県)
お母さんに言いつけよっと。
「女は遅い」って!?
セクハラ研修行きー
「女性だけで回っていたとき、後ろの組のおじさん軍団がスタートのときからあからさまに嫌な顔。『女ばっかりか』『どうせ遅いんだろ』という雰囲気プンプンで私たちのスタートを見ていた。しかし、ごめん、私たちその日は飛ばし屋揃い。4人のティーショットで、おじさんたちを黙らせることに成功した」(30代女性・茨城県)
え、俺たちより飛ぶんだ……。
自信満々青年の謎の口説き文句炸裂
「友達が連れて来た初対面の男性23歳に『今日の目標は○○さん(私のこと)と心の距離1パット以内』と言われ、気持ちが悪かった。彼は3パットしまくっていて、心の距離以前の問題でした」(20代女性・東京都)
パット練習してから出直しな!
大胆不敵、白昼堂々スコアを14ごまかす
「1ホールでスコアを14ごまかした若者(20代)を知っています。1つ2つごまかす人なら男女問わずわりといると思うんですが、14とは。当然、白昼堂々の“犯行”。もともと、スコアが怪しいと評判の子でしたが、それほどとは。同組になった人が、その子のスコアのごまかしを勘定するのに必死になり、自分のスコアがよくわからなくなったというおまけエピソードつき」(30代女性・愛知県)
日本の将来、ヤバイよ、ヤバイよ!
うるさいなー。俺のボールどこ?
「人のボールは見ないのに自分のボールの行方がわからないと『俺のどこ行った?』『俺のボールは?』と聞いてくる人。『俺の、俺の』ってうるさい。人のボールを見ない人は、自分のボールも見てもらえないよ!」(40代女性・北海道)
出た、オレノオレノ星人! ワレワレハ、ジブンノタマシカミナイノダ……。
ドタキャン男は信用できない
「ゴルフをドタキャンする人は、仕事でも同じようなことをするだろうなと思って、基本信用していません。同じ職場の人とラウンド予定でしたが、当日の朝『体調不良で欠席』の連絡が。ああ、昨晩遅かったから面倒になったんだろうな、と。いやいや、こっちも遅かったよ!」(40代女性・東京都)
会社で話しかけられたら5回に1回聞こえないふりして。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より
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