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ウィングドフットの名物パー3が「アイランドグリーン」に改修された?

A・W・ティリングハーストが手がけた名作の1つ、ウィングドフットGCの10番パー3が、ピート・ダイ設計のアイランドグリーンに改修された!?

もちろんこれは米メディアのジョークで、実際のところは、アメリカ東海岸を襲ったハリケーン「アイダ」の影響で、10番ホールのグリーンとバンカーを残し、フェアウェイが水没してしまったということだ。

先月30日にメキシコ湾から上陸した「アイダ」は、当初は強風のみで、ルイジアナ州で100万件を超える停電などをもたらしたが、その後熱帯低気圧に変わり、東部で大雨とともに洪水をもたらした。もし米ツアーのプレーオフの日程が1、2週間ずれていれば、試合どころではなかっただろうし、仮に「アイダ」の進路が少しでも東へ向かっていれば、ツアーチャンピオンシップも開催できたかどうかわからない。

大雨による被害は大きく、メリーランド州やニュージャージー州、ニューヨーク州などでは完全に水没してしまったゴルフコースが少なからずある。一例を挙げると、米ツアー「トラベラーズ選手権」の開催コースであるTPCリバーハイランズのカート道路の一部が大雨のために陥没、ほかにもゴルフコースが受けた被害は、大小さまざま報じられている。

一方、西海岸に目を向けると、こちらは大規模な山火事。すでに180万エーカー(東京、神奈川、埼玉を合わせた面積)が焼失している。こちらのほうはニューメキシコからワシントン州まで西海岸全体の山間部を席巻している。カリフォルニアのレークタホエリアでは、ゴルフ場にも被害が出ているというし、被害がなくても、煙でゴルフもできない状況とか。

野外スポーツであるゴルフは、コロナ禍という状況下では人気を集めているが、異常気象には太刀打ちできない。地球温暖化による異常気象が将来、毎年起こる通常の気象になれば、ゴルフどころではなくなってしまう?

昨年全米オープンを開催するなど屈指の難度を誇るウィングドフットGC。なかでも10番パー3は評価が高い

週刊ゴルフダイジェスト2021年9月28日号より

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