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1ラウンド10万超! 世界で最もプレー代が高いゴルフ場はどこ?

グリーンフィーが高いコースとしては、ペブルビーチが有名だが、それを上回るのがネバダ州にあるシャドークリーク。1ラウンドにかかる金額とは?

7月現在、ラスベガスにあるシャドークリークGC(750ドル)がカリフォルニアのペブルビーチGL(575ドル)を上回っているが、この差はわずかでしかない。というのも、シャドークリークのほうは、キャディフィーや簡単な飲食など、すべて込み。それに対し、ペブルビーチは指定のホテルなどに泊まらなければ、45ドル加算されるし、キャディフィーは95ドル。予約が取りやすいと言われるロッジは、990〜3500ドルと高額だからだ。

しかし、シャドークリークの今年のピークシーズン(3〜5月、10、11月)は、グリーンフィーが一気に値上がりして1000ドルとなり、ダントツ世界一に。とはいえ簡単にプレーできるわけではない。ラスベガスにあるカジノのオーナーが作ったゴルフコースだけに、パブリックといってもカジノのあるMGMホテルに宿泊しなければプレーができないのだ。このルールは絶対で、ビル・クリントン元大統領がここを回ったときもMGMホテルに宿泊している。というより、基本的にホテルのコンシェルジュしか予約を取れないのだ。しかも一般のホテルゲストがプレーできるのは月〜木の4日間だけで、週末はカジノの高額ギャンブル利用者しか予約できない。その代わり、リムジンでの送迎を含め、至れり尽くせり。「ここはあなたのゴルフクラブ、望むものはなんでも手に入れることができる」とキャディに言わせているとか。

パンデミックで一時は閑古鳥の泣いていたラスベガス。プロツアーが開催されたことで知名度が高まり、グリーンフィーを値上げせざる得なくなったのか。あるいは、ここでこれまでの損失を補填しようとしたのかは定かではない。しかし、最低でも数十万円、週末なら数百万円単位で金を落とす気でないとプレーできないゴルフコースが世界にはあるということだ。

シャドークリークはカジノ王スティーブ・ウィンがトム・ファジオに設計を依頼して造ったコース。今年のバンク・オブ・ホープLPGAマッチプレーの舞台にもなっている(Photo by Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images)

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より