【ゴルフせんとや生まれけむ】鈴木桂治<前編> 金メダリストのゴルフ①「柔道以外にも興味。ゴルフもその一つ」
ゴルフせんとや生まれけむ
ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、柔道金メダリストの鈴木桂治氏。
兄の影響で柔道を始めたのは3歳のとき。でも、現役バリバリの頃から”柔道一筋”というのが性に合わない感じがあったんです。もともと外で遊ぶのが好きで、さまざまなことに興味津々の子どもでした。
柔道以外のことにもたくさん興味を持って、友達と一緒に毎日ワイワイ楽しんで。でも、昔の柔道界は割とストイックな人が多くて、僕のように柔道以外のことを考えるタイプはまれでした。
そういう意味で言えば「遊んでばかり」「柔道に集中していない」と思われていた”異端児”だったかもしれない(笑)。しかし、もちろん、柔道にも真摯に取り組みんでいました。それでなきゃ、オリンピックで金メダルは取れません(笑)。
サーフィンやボウリングなど、僕がやっていた“楽しみ”の中で最も夢中になったのがゴルフでした。25歳ぐらいの時、神奈川県の大厚木CCでレッスンプロをやっていた女性とたまたま知り合ったことをきっかけに始めました。
球筋は初心者ならではのスライス一辺倒でしたけど、パワーはあるんで始めたばかりでも真っすぐ行けば楽勝で300Yは飛びました。
大厚木に打ち下ろしの300Yちょっとのパー4があって、そこでワンオンしたり、適当に打ったアプローチが直接カップインしたり。そんなことが楽しくて、もうどっぷりハマっちゃいました。
僕がゴルフを始めた頃の柔道界は年間の試合スケジュールが、2月、3月が海外、4月が国内、夏が世界選手権といった具合に割としっかり決まっていて、1カ月くらい時間が空くことがありました。
なので、その時がチャンス。柔道の練習をしっかりしながら、時間が空けばゴルフ。当時あった大厚木の早朝スルーで頻繁にプレーしていました。
ただ、練習はしないんです(笑)。友達には「練習したらもっと上手くなるのに」と言われますが、あくまでコースオンリー。ですから、ゴルフ歴は長いもののスコア自体は大したことはありません。
一応ベストスコアは87ですけど、今でもいろいろな方にコンペなどに呼んでいただいた際、「鈴木さんはいくつくらいで回るの?」と聞かれると「頑張ってなんとか100は切りたいです」と言うくらい。
ただ、最近はどうにかコンスタントに100は切るぐらいになっているので、この調子で「90を切りたいです」と言えるようになりたいですね。90と100ではイメージが全然違いますから。
僕の場合、スコアアップのカギはやっぱりドライバーかな。ティーショットでミスをすると2打目以降も力が入ってミスの連鎖が起きてしまうでしょう。
今でもティーイングエリアに立つとドキドキして、ドライバーショットが真っすぐ飛ぶとホッとする自分がいます。やっぱりまだまだ初心者だなあ……。
あと、もう一つの課題がパターです。1、2メートルの短い距離を「あっ」という感じで外してしまうケースがたびたびあって。後から思えば、「あの1打がなければ……」というのが積み重なっちゃう。
それがなくなればもう少しスコアが安定すると思うんですけど、この点でも初心者そのものですよね。
>>後編につづく

鈴木 桂治
1980年生まれ。茨城県出身。3歳から柔道を始め、2004年アテネオリンピック100kg超級で金メダル。世界選手権では、2003年に無差別級、2005年に100kg級を制覇しオリンピックと世界選手権を通じて前人未到の3階級制覇を達成。現在は全日本柔道男子監督として指揮を執る。ベストスコア87。
週刊ゴルフダイジェスト2026年11月10日号より


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