【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.286「バンカーショットは“ヘッドを落とす”」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
PHOTO/Tadashi Anezaki
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- PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら ゴルファーは、“真っすぐ志向”がとても強いです。 ドライバーなんかはほとんどのアマチュアの人がスタンスと肩のラインをターゲットに対して真っすぐにして、ボールの位置は左足のかかと線上にセットするスクエアアドレスで構えます。 最初にゴルフを覚えるときに真っすぐに飛ばすためには真っすぐ構……
バンカーが苦手というアマチュアの人はけっこう多いですが、この苦手意識はちょっとしたイメージの違いを直すことで克服できるので、それを紹介します。
よく、バンカーショットは「エクスプロージョンで砂を爆発させる」と言われますが、この爆発の出し方が重要です。
バンカーが苦手な人は、爆発というイメージから砂に深くヘッドを打ち込んでしまい、ボールは出ずにもう一回いうパターンが多いと思います。この爆発のイメージを砂の表面近くで薄くヘッドを入れていくようにすれば、結果的にバウンスが砂を爆発させボールも一緒に飛ばされるのでバンカーからの脱出が簡単にできます。
この爆発のイメージを身につけたいなら、風呂に入ったときに湯船にピンポン球を浮かべ、手のひらを上に向けちょっとすぼめて球飛ばしてみたらええんです。湯船に思い切り手を打ち込んだらゴボゴボッと泡が出るだけでボールは浮きませんが、表面の水を薄くスパンと手で叩けばボールは水と一緒に浮きます。
あと、「ボールの手前何センチの場所にヘッドを入れる」いう表現もよくないですね。入れると思うと力が入るからヘッドの軌道も直線的になり、チャックリやトップが出やすくなります。
これが「ヘッドをボールの手前に落とす」いうイメージだと、クラブが振り子運動の円軌道になるから失敗がグンと減ってきます。
このときに大事なことは、クラブをゆるく握ることと、バックスウィングで体をねじったぶんだけダウンスウイングでは体を戻しながらヘッドを落とすいうことです。
これを忘れて手打ちでヘッドを落としたら、ボールの手前をチャックリします。このミスを防ぐには僕らプロが必ずやっていた「線を叩く」練習をしたらええと思います。
バンカーショットを想定して、ボールの手前数センチの場所に、土なら削って、練習場のマットならすぐ消せるチョークみたいなもんで、線を引き5回連続してその線の上にヘッドを落とすようにします。
やっていくうちに、手に力が入ってなくてクラブの重みだけを感じることができれば、おおよそ同じ場所に落とすことができるようになってきます。

「クラブはゆるく握って、体を使うことも忘れずに!」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年8月18日・25日合併号より


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