Myゴルフダイジェスト

  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.105「ラウンド前日は“球打ち”よりも“イメトレ”がいい!」

【人気連載アーカイブ】遊ぶつもりでやってみて Vol.105「ラウンド前日は“球打ち”よりも“イメトレ”がいい!」

家族全員がチャンピオンの経験のある四国イチのゴルフ一家「二宮家」。その長男でありベストスコア59(!)のトップアマ・慎堂さんが、ゴルフに対する独特の考え方や一風変わった練習法を紹介。上達のヒントが満載!

ILLUST/Masaaki Takauji

前回のお話はこちら

冬が終わると、だんだん暖かくなり、そろそろとゴルフの虫がうずき出す。今回は、久しぶりにラウンドする人に僭越ながらアドバイスを。

多くの人は、ラウンド予定が決まると、それに向けて、おもむろに練習を開始する。いいスコアを出したい、あるいは他人に迷惑をかけたくない、という目的にもよるけど、前日にちょこっと練習したからといっていいスコアが出るか、といったら残念ながら無理である。逆効果とまでは言わないが、効果てきめんであるはずもなく、そこはある程度諦めが必要だろう。

かといって、まったく策を講じないのも不安だ。そんなときにおすすめなのが、机上練習。まずはパソコンを起動し、ネットでコース情報を確認しよう。とくに初めて行くコースなら、練習で球を打つより断然スコアに貢献するはずだ。

ボクならコース全体を眺めるだけでなく、1~18番ホールまでのレイアウトをひとホールずつ書き写す。池、木、OBなど注意すべき情報があれば、それももれなく記載する。そうすると、だいたいどんなコースか覚えるでしょ。だから、「えっ、左OBだったの?」とか「うそ、バンカーの先、池じゃん」というガッカリなミスがなくなる。それだけで、2~3打は助かるので重要である。

あとは、以前も言及したけど2打目や3打目はまともに当たらないことを想定して2番手大きいクラブで打つこと。1番手だと大差ないので、思い切ってデカめをチョイスしたい。当たってグリーンを出ちゃったら、しょうがない。そこは、当たったことを喜ぼう。

逆に、アプローチは一番飛ばないクラブがおすすめ。ブランクがあると繊細な距離感が出せないから、52度で変に小細工をするより、SWで思い切って振っちゃったほうが得策だ。キャディさんが「ピンまで○○ヤードですよ」と教えてくれても、スルーしちゃって。ゴルフはピンを狙わないほうが、断然カンタンだから。下手にピンを狙って下りが残るより、手前にショートしたほうがよっぽどパーの確率が高いよ。ボク自身はキャディさんがいても、距離を聞くこともパターのラインを聞くこともほぼない。

スコアアップに役立つのは、距離ではなく安全な方角の情報だ。「右200ヤードでOBですよ」と聞いて、右に190ヤード打てるならいいけどそうじゃなければ、安全な左を狙えばいい。だから打つなら右か、左か、手前か、それだけ確認してそこへ全力で打つ! それで十分。というか、むしろそっちのほうがシンプルで簡単! とにかく難しいことは考えず、安全策に終始してみて。そうすれば、芯を食わなくても、少なくとも大叩きだけはなくなるよ。

ではでは、幸運を祈る!

ラウンド前日は練習に行くよりも、ホールレイアウトを見てラウンドのイメージをするほうがスコアアップにつながる。球を打つだけが練習ではない


全員がチャンピオン! 二宮家

(左から)●慎堂(ボク)1983年生まれ。13、15年四国アマ優勝。HC+2。ベストスコア59 ●英二(父)1958年生まれ。90、95年四国アマ優勝。HC0。練習場経営 ●薫(母)1960年生まれ。94~97、01、03年四国女子アマ優勝。HC2。主婦 ●歌奈子(妹)1985年生まれ。07年四国女子アマ優勝。HC5

週刊ゴルフダイジェスト2019年4月9日号より