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【ゴルフせんとや生まれけむ】弓削智久<後編>「まずは100切り! 兄にも勝ちたいです」

ゴルフをこよなく愛する著名人に、ゴルフとの出合いや現在のゴルフライフについて語ってもらうリレー連載「ゴルフせんとや生まれけむ」。今回の語り手は、前回に引き続き、 俳優の弓削智久氏。

前編はこちら

僕は30歳くらいでゴルフを本格的に始めて、今年43歳になりますからもう10年以上経っています。でも、その間、33歳で結婚してからサーフィンも始めたので、一時ゴルフから遠のいていたこともあったんです。言い訳めいたことを申しましたが、要は少しも上達していなくて、お恥ずかしいことにまだ100を切ったことがありません。ベストスコアも110くらいなので「ゴルフをやっている」なんて、堂々と言えないところもあります。ここで話しちゃってますけど(笑)。

でも、スコアは良くなくても10メートル以上もあるような長いパットが入ったとか、一発だけドライバーがナイスショットしたとか、何か1つでもいいことがあるとまた来ようかなと思えるのがゴルフのいいところだし、みんながハマる理由だと思いますね。

かくいう僕も一度だけですが、バーディを取ったことがあるんですよ。忘れもしない成田の大栄CCでした。パー4のミドルホールでラフからセカンドを打ったら自分でもビックリするくらいピンに絡んでのOKバーディでした。


いつもの僕だったら打つ前にわきを締めてとか頭を動かさないとかいろいろと考えてしまって、そうすると余計な力が入って失敗しちゃうんですよ。

でも、この時のショットはスコアが悪かったこともあって何も考えずにスーッと打ったらプロみたいに、あれよあれよという間にすごく近くに寄っていったんですよ。ああ、こんなこともあるんだなあ、ゴルフってこういうもんなんだなとつくづく思いましたね。

最近、仲間と会うと誰々がコンスタントに80台で回れるようになったとかシングルになったとか、そんな話ばかりが聞こえてくるようになりました。たまにしかやらない僕みたいなゴルファーはただただ羨ましいなあと思うだけ。もう少しちゃんと練習しないとそういう人とは回ってもらえないんじゃないかと思いますが、そもそも僕のような超初心者はどんな練習をしたらいいのかも分からないんですから困ったものですね。

というわけで今後のゴルフに関する僕の夢は3つあります。1つはとにかく1回でいいから100を切るということ。最近ウエイトトレーニングを始めてベンチプレスでもうすぐ100キロが上がりそうなんです。そうなってからまだゴルフに行っていないので、もしかすると何か効果があるかもしれません。それを確認するのも楽しみですね。

父の打ちっ放しにいやいや付き合わされていた兄は僕と違ってわりと早くからまじめにゴルフに取り組んできたので、今では80台で回ってくるんですよ。今の僕とはとてつもない差ができてしまいましたが、いつかその兄に勝つこと。それが2つ目。そして、3つ目は高校時代の仲間がゴルフ会を作っていてコンペに誘われるのですが、10年ぐらいずっと断り続けているんです。その会にある日突然参加していきなり優勝するって格好良くないですか。これも何とか実現したいですね。今回「ゴルフダイジェスト」さんの取材を受けたことで本気でゴルフに取り組もうかなと、そんな気になってきましたよ。

弓削智久

弓削智久

ゆげ・ともひさ。1980年東京都出身99年に俳優デビュー。2002年に「仮面ライダー龍騎」に出演し注目される。2007年公開の映画「サクゴエ」では脚本を執筆。以降も映画、ドラマなどに出演し、活動している

週刊ゴルフダイジェスト2023年11月28日号より