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【只今コージ中!】Vol.100 デジタル未来感ブッチギリ! コリアの黒船EV ヒョンデ「アイオニック5」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第100回はヒョンデ「アイオニック5」の実力をチェック!

PHOTO/Takaaki Miura THANKS/カメリアヒルズCC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

ここ10数年日本が誇る物作りビジネスで急速にキャッチアップしてきてるのが韓国であり中国。世界的ゴルフメーカーはまだありませんが、自動車産業では韓国ヒョンデグループは既に世界5強です。

もちろんまだまだ日本ブランドは世界的に強いですし、北米市場ではトヨタ盤石。しかし、この改革期により力を入れて世界をリードしようとしているのがこのバッテリーEVのジャンルなのです。

日本では一部ネガティブ報道もあり、侮っている人もいるかもしれませんが、日本メーカーがハイブリッド含め全方位戦略で電気化を進めるなか、ヒョンデはバッテリーEVと燃料電池にシフトし、日本以上のスピードで電気化しています。その急先鋒がアイオニック5なのです。


最大のアドバンテージは超分かり易いデジタルデザイン。音楽ユニットのBTSがアジアを感じさせない楽曲で迫るように、アイオニック5も思い切りグローバルインパクトを狙っています。

全長×全幅×全高は4635×1890×1645と横幅デカめのSUVフォルムですが、ディテールがユニーク。三角定規のようなプレスラインはコンピューターグラフィックのようですし、リアのペキペキ直線デザインもデジタル。極め付きは「パラメトリックピクセル」と名付けられた前後LEDライトでまさしく走るコンピューター。

インテリアも同様で、色調こそ温かみがありますがデザインはPC的。センターには大型12.3インチワイドディスプレイが2つ並びグラフィックもモダン。北米テスラ車ほど操作スイッチを排除していませんが日本製EVより全然モダン。

加えてEV専用プラットフォームを開発し、全長こそ4.6m台と短めながらホイールベースが3mと長く、大人5人がゆったり座れるうえ、トランク容量は527Lと広大。横側もそれなりにえぐられ、キャディバッグが3個積載できます。

走りも凄くて最上級のラウンジAWDはフロント70kW、リア155kWのツインモーターで計225kW(305ps)の高出力。また価格は58kW/hの電池を積むベース車が479万円から。最上級モデルは600万円弱ですがEVとしてはお手頃。爆発的には売れないEVですが、ゴルフデートカーとしてこれまでにない存在感。スタイル抜群の韓国女子プロが気になる貴方としては見逃せないはず!?

(左)ラゲッジ容量は527リットルと広く、キャディバッグは3本積載可能/(右上)メーター用とインフォテインメント用には12.3インチワイドディスプレイが2枚並び、センターディスプレイの下に物理ボタンを配置/(右下)米国映画「ロボコップ」のような外観が特徴的


ヒョンデ

アイオニック5

全長×全幅×全高/4635×1890×1645mm
メーカー希望小売価格/479万円~

週刊ゴルフダイジェスト2023年2月21日号より