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【只今コージ中!】Vol.74 見た目も中身もSクラス譲り! メルセデスベンツ・新型「Cクラス」

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第74回はメルセデス・ベンツ「Cクラス」の実力をチェック!

PHOTO/Hirohiko Mochizuki MODEL/Minase Ozawa(GOLULU) THANKS/カメリアヒルズCC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

小沢が若かりし90年代、一世を風靡したサラリーマン憧れのプチセレブカーがありました。その名もメルセデス・ベンツCクラス! 世界のリッチブランドが初リリースしたお手軽コンパクトセダンで当時から王道高級車のSクラスの小型版でした。骨太セダンデザインはもちろん、価格はほぼ400万円台。荷物もそれなりに積めて、まさにサラリーマンゴルファーの憧れでもあったのです。


ところがあれから30年。先日出た待望の新型5代目Cクラスですが、全長はついに4.7m台の大台を越えて、全幅も1.8m超え。なにより価格が一番ビックリで現状651万円からとついにオーバー600万円! 年収400万円レベルのニッポンのサラリーマンでは手が届かない世界に行き始めてしまったのです。

もちろんその分、クルマは大変よくできており、エクステリアは完全にSクラスのそれ。流麗フォルムはもちろん、切れ長のヘッドライトにクサビ型のリアコンビランプもそっくり。サイズ的にも前述通り、かなり威風堂々としたもの。

乗り込むとインパクトある巨大なセンターの11.9インチの真四角ディスプレイのみならず、運転席前の横長モニターも基本Sクラス譲り。ハイテクレベルも凄く、Eクラスで話題のAR(拡張現実)ナビも搭載。実在風景に行き先を示す矢印が合成されています。まさしく映画マトリックス顔負けのバーチャル感。

エンジンはわずか1.5L直4のガソリンターボで204ps&300Nmのパワー&トルクを発揮。これにマイルドハイブリッドのモーターが加わり、発進加速から恐ろしく滑らか。ハンドリングもSクラス譲りの四輪操舵システムを搭載。最小回転半径はコンパクトカー並みの5mジャスト。価格の分だけ中身もしっかりプレミアム。それが最新Cクラスです。

肝心のラゲッジもスタイル的に狭めかと思いきや、日本マーケットからの要望もしっかり伝わっているメルセデスだけに横幅十分。キャディバッグが真横手前に1本載せられるだけでなく、奥にもう1本とその上にもう1本の合計3本収納。先進安全装備により、長距離ドライブもラクチンですし、ゴルフデートカーとしてかなりの完成度と言わざるを得ません。

残る問題はもはや価格のみ! 今後のリーズナブルグレードの追加を待つか、後は頑張って働くか!! でしょうか(笑)。

(左)荷室容量は455Lとコンパクトセダンなのに大容量。キャディバッグは3本が楽々積載可能だ/(右上)とろんとした外観はまさにSクラスのそれ。プチSクラスと言っても過言ではないだろう/(右下)フロントからリアまでを貫く「キャットウォークライン」は車高を低く、スマートに見せる効果がある


メルセデス・ベンツ

C200 アバンギャルド

全長×全幅×全高/4755×1820×1435mm
メーカー希望小売価格/651万円~

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より