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【只今コージ中!】Vol.66 キャディバッグも載せられる! 最新コルベット初試乗

ゴルフ好きの自動車ジャーナリスト・小沢コージがゴルフに最適なクルマを求めて奔走する連載「小沢コージの只今コージ中!」。第66回はシボレー「コルベット」の実力をチェック!

PHOTO/Hirohiko Mochizuki THANKS/加茂CC

小沢コージ
各種メディア連載をはじめ、TBSラジオ「週刊自動車批評 小沢コージのCARグルメ」(毎週土曜17時50分~)に出演中。YouTubeで「KozziTV」を配信。ゴルフ歴は約20年のエンジョイ派でハーフラウンド好き

最近秘かにクルマ業界を騒がせているスーパーカーがあります。それは「C8コルベット」こと、8代目シボレー・コルベット! クルマ好きならば誰もが知る世界的なアメリカンスポーツであり、世界で最も長い歴史を持つ単一車名スポーツカーかもしれません。

初代が誕生したのは1950年代でポルシェ911や日本の日産フェアレディZより古く、なかでも「スティングレイ」(エイ)とも呼ばれた超コークボトルフォルムの3代目は有名。独特の超セクシーデザインはインパクト大で、小沢のようなスーパーカー世代以外でも好きな人は多いはずです。

ただし熱狂的ファンが多いために問題もありました。独特のデザインは、フロントに長いV8エンジンを縦置きにするFRレイアウトがゆえで、そこからなかなか逸脱できなかったのです。しかもFRレイアウトはカッコがいい反面、前後重量配分が悪く、モータースポーツ的には欠点にも。そこで、長い伝統を打ち破り、前後バランスに優れたミッドシップスーパーカーとして完全に生まれ変わったのが新型8代目なのです。


「コルベットっぽくない」「コルベットがフェラーリになった」的な声もありますが、スタイルはショートノーズで伸びやかなザ・スーパーカーフォルムに変貌。それでいてディテールはコルベットらしいワイルドさあり。インテリアもデジタル化したメーターや8インチタッチモニター、電子化したバックミラーはイマドキ。山脈のような造形もグッドです。

なにより素晴らしいのは走り味。骨格に軽量高剛性のアルミスペースフレームを採用、運転席後方に伝統のハイパワーV8OHVエンジンをミッドシップマウントした結果、ハンドリングはビビッドかつダイレクトだわ、ブレーキもよく利くし、乗り心地良好。ロングドライブが超楽しいのです。

同時にゴルフデートカーとしての朗報は、完全2人乗りなうえに、トランクにキャディバッグをすっぽり載せられること。さすがに2本積載は、軽量タイプじゃないと難しいですが、スーパーカーのキャディバッグ対応ってことが珍しい。

オマケに価格は1000万円台からとフェラーリの約3分の1! スーパーカーの価格破壊は、スーパーゴルフデートカーの概念も変えたかもしれません。

(左)リアトランクは深さがあり見た目よりも大容量。いつもの8.5型キャディバッグだと1本だが、細みのキャディバッグだと2本積載可能。(右上)ドライバー中心のインテリアだが、助手席の広さも十分。ナビはゼンリンデータコムと共同開発した日本専用データに。(右下)アメリカ車っぽくないシャープさで、アメリカンスポーツカーの代表格


シボレー

コルベット 2LT

全長×全幅×全高/4630×1940×1220mm
メーカー希望小売価格/1180万円~

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月5日号より