「スターが出てきてほしい!」JGTO前会長・時松隆光が感じた男子ツアーの課題
JGTO(日本ゴルフツアー機構)は1月6日、都内で理事会を開き、通算16勝の谷原秀人を新会長に選出。2年の任期を終え理事となった前会長・時松隆光に2年間を振り返ってもらった。
──任期を終えてどうですか。
時松 大会の仕組みや運営など、選手だけやっていたら分からない内側を知ることができ、大変良い経験をさせていただきました。なかでも印象深かったのは、選手会主催の「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」の開催ですね。いろいろ困難なことがありましたが、なんとか第1回大会の開催ができて良かったです。
──最も辛かったことは。
時松 新型コロナの影響で2020-21年はあまり試合を開催できず、選手の皆さんには申し訳なかったと思っています。一方で、主催者の方の「これ以上感染者を増やしてはいけない」というご判断にも感謝をしないといけないので、そこは複雑でした。
──任期中、女子プロ人気に押され気味の傾向に歯止めがかかりませんでしたが。
時松 う~ん、女子ツアーには独自の華やかさがありますからね。でも男子も、片岡尚之みたいなイケメンでポテンシャルもある選手も増えてきていますし、金谷拓実とか有望な若手も出てきているので、それに若い選手が続いてくれてベテランの方との戦いの構図ができれば、お客さまも見に来ていただけると思うのですが。
──ほかに課題はありますか。
時松 やっぱりスター選手が出てきてほしいですね。期待は中島啓太で、その意味でも今年のマスターズは、啓太や金谷、松山さんの3人が出て話題になると思うので、良いチャンスだと思います。
――今後の活動予定は?
時松 ジュニアゴルフ委員長として、スナッグゴルフの普及などの仕事をやっていきます。スナッグからゴルフを始めた畑岡奈紗選手のような子が続いて現れてくるように、頑張ってやっていきたいです。
週刊ゴルフダイジェスト2022年2月1日号より
こちらもチェック!
- いよいよ来週、2022年日本ツアーの開幕戦、SMBCシンガポールオープンが開幕する。昨年は中止となったため、マット・クーチャーが勝った20年大会以来、2年ぶりの開催となる。 シンガポールの観光名所・セントーサ島のほぼ3分の1の面積を占めるセントーサGC。シンガポールオープンが開催されるセラポンコースはシンガポール港に面し、大型コンテナ船が行き交う工場地帯を見渡せる 1……
- 昨年末のPNCチャンピオンシップに出場したタイガー・ウッズ。2021年2月の自動車事故から驚異的な回復を見せたが、ケガの影響はどの程度あるのか。最新スウィングを横田英治プロが分析! PHOTO/Yasuhiro JJ Tanabe 解説/横田英治 ツアー経験に基づく理論的アドバイスに定評があるプロコーチ。女子プロの岸部桃子を指導中 ……
- ゴルフにまつわるさまざまな問題に関し、読者や識者に率直な意見をぶつけてもらう連載「山を動かす」。今回のテーマは男子ツアー活性化について。女子ツアーが隆盛を極めるなか、男子ツアーは、どうしたら試合数をはじめ、魅力をアップさせられるか。識者やアマチュアゴルファーの意見を聞いた。 PHOTO/Tadashi Anezaki ●女子ツアーも大好きですが、男子ツアーの観……
- 国内男子ツアーでは、50年以上の歴史を誇る「ブリヂストンオープン」が来季以降は開催されないことが明らかに。一方で、新たに2つの大会が開催されることが発表された。 1つ目の新規大会は「For the Players, By the Players」。同大会の趣旨は、プロ自らが企画・運営まで参画し、自分たちの“職場”を作っていくというもの。そのために選手会およびJGTOは、冠スポンサーではなく……
- 今年5月に開催された「ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップbyサトウ食品」は、JGTOの選手会が主催した初めての大会。紆余曲折の末、サポートを決意したサトウ食品の佐藤元社長に、ゴルフの試合をスポンサードする理由を聞いた。 PHOTO/Hiroaki Arihara 佐藤 元 サトウ食品代表取締役社長 1965年新潟県出身。87年関東学園大卒、……
- PHOTO/Hiroaki Arihara 鋭い視点とマニアックな解説でお馴染みの目利きプロ・佐藤信人が、いま注目しているプレーヤーについて熱く語る連載「うの目、たかの目、さとうの目」。今週は選手会主催のジャパンプレーヤーズ選手権を成功へと導いた2人をクローズアップ。 今回はジャパンゴルフツアー選手会初の試みとなった、選手会主催のジャパンプレーヤーズ選……