【ギアラボ】最適なインパクトが最高の飛距離を生む! ブリヂストンの新「Bシリーズ」
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ブリヂストンらしい正統派モデルとして評価が高かった「ツアーB X」。それを超える新たなドライバーが登場した。前作を踏襲したデザインと、大きく超えるという性能と飛距離。さっそく調査してみた。
PHOTO/Takanori Miki、Yasufumi Sakagami THANKS/久邇CC
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解説/鞍部飛造(ゴルフギア研究所所長)
某メーカーでクラブ開発に携わった後、自分の理想とするクラブを求めて飛び出した。最新クラブにも精通する
クラブ開発と分析技術が進化し、それまで多くはプロのフィーリングでしか表現することができなかった部分にも科学の目が向けられるようになった。もっとも大きな発見はインパクトの分析だろう。その結果、飛距離については「初速」、「打ち出し角」、「スピン量」の「飛びの3要素」で成り立っていることがわかった。正体を突き止めただけでなく、さらに研究を重ねた結果、ブリヂストンからこの2つのモデルが完成したのだ。
「いまはゴルファーの目が肥えていて、パッと見て進化が見えないドライバーは手に取ってもらえない。その点、このBシリーズは進化をハッキリと見ることができる。それも飛距離アップにつながる『飛びの3要素』に対するテクノロジーを、目で見られる唯一のドライバーじゃな」(鞍部所長)
「Bシリーズ」は
飛びの機能がひと目でわかる
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【初速アップ】
「ニューサスペンションコア」でフェース面の反発をコントロール
ソール部分からヘッド内部を通り、フェースの裏面に接しているパーツが「サスペンションコア」だ。フェース面の反発を適正にしてボールを飛ばす
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【高い打ち出し】
「ハイブリッドクラウン」が適度にたわんで打ち出しを確保
金属製のハニカムストリング内蔵のカーボンクラウン。ヘッドの中に内蔵された「パワースリット」との相乗効果で高初速と打ち出しを追求
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【最適なスピン量】
「パワーミーリング」で滑りを抑え球をつかまえる
フェース面の細かい溝「パワーミーリング」はトウとヒールのミーリングの粗さをセンターに対して2倍に設定。ミスしてもスピンが増えにくい
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【進化ポイント1】
サスペンションコアの素材がチタンに
素材がアルミからチタンに変わり、強度がアップ。反発性能をコントロールする力が向上。また前作ではフェース裏面に接していたポリマー※が内蔵され、インパクトの衝撃を緩和する役割だけになった
※実物とは色が異なります
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【進化ポイント2】
フェースがさらに薄くなった
フェースはセンター部が3.35㎜、一番薄い部分が1.7㎜と薄肉、軽量化が施され、トウ・ヒール方向の飛距離ロスを軽減
操作性がよく叩けるB1
高く真っすぐ飛ばせるB2
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試打・解説/小暮博則
小誌ギア企画でお馴染み。流行の最新スウィングと、最新クラブに詳しい。清水建設を始め、企業のゴルフコーチとしても活躍
「ツアーB X ドライバー」は性能にブラッシュアップをかけて「B1」へ、「JGR」は精悍な顔つきへと変わり「B2」へとモデルチェンジした。「ブーストパワーテクノロジー」も「サスペンションコア」も「パワーミーリング」もすべて見直され、性能に磨きがかかった。
この2つのモデルの飛距離性能はどうなのか、小暮博則プロに試打、分析してもらった。
「『B1』ドライバーはヘッドの操作性がよく、ボールがつかまりやすいですが、大きなフックボールなどが出にくい。本来の性能を引き出すならヘッドスピード42は必要でしょうね。打感は軟らかく、ボールがフェースに食いつきながら、しっかりと押し出す感じで強い球が打てます」(小暮)
「B1」ドライバーはアジャスタブルカートリッジも搭載してあり、自分の打ちたい弾道へとカスタマイズできるのもいい。
「『B2』ドライバーは振り抜きの爽快感がいい! スッと振り切れて、高い、真っすぐな弾道が打てます。『B1』よりもフェース、いやヘッド全体に弾き感があり、インパクトも心地いいです。ヘッドスピードが遅めの人はより飛ばせますし、速い人でも右へのミスが多いなら使うだけでもっと飛ぶようになります」
「B1」
パワーヒッターが安心して叩ける
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【B1の特徴1】フェースがターンし球がつかまる
「フェースターンがしやすく、ボールがつかまります。上下左右にと打ち分けもしやすいです」
【B1の特徴2】ライナー性の強い弾道になる
「フェースの真ん中でとらえると、高めのライナーで強く飛んでくれます。飛距離出てます」
【B1の特徴3】思い切り叩くとより飛んでいく
「使いこなすには振るスピードも一段ギアを上げてギュンっと振っていきたいですね」
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アジャスタブルカートリッジは5段階
【F2】左へ飛び出して右に大きく曲がる球が出る。ヘッドが一番利く
【F1】操作しやすいフェードボール。トウ側に当たりやすい人にいい
【C】真っすぐでわずかにフェード回転。左に行きすぎない基本性能
【D1】打ち出しが高く、見事なハイドロー。ランが出て飛距離も期待
【D2】一番つかまるポジション。思い切り開いて入ってくる人に合う
「B2」
高弾道・低スピンが打ちやすい
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【B2の特徴1】右へのミスが極端に少ない
「右へ行きにくい構造で右へのミスが少ない。ヘッドスピードを問わず使ってほしいです」
【B2の特徴2】伸びのあるストレート弾道
「自分で曲げようとすることなく、ストレートな高い球をイメージしてラウンドしたい」
【B2の特徴3】振りやすくヘッドが走る
「クラブとしてのバランスがよく、振りやすい。自然とヘッドスピードも上がっていそう」
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高くても伸びる秘密はD・B・D
「D・B・D」とはドローバイアスデザインの略。重心アングルと横の慣性モーメントをアップさせつかまりをよくしている
宮里優作は「Bリミテッド B1」を使用
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「B シリーズ」にはもうひとつ、「B1」よりもさらに強く叩ける「B-Limited B1」がある。プロの要望に応えたプロトタイプを商品化して、上級者が好む顔つきをしている
FW・UTもラインナップ
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B1 FW
ドライバーと同じ機能を贅沢に搭載した、直進性が高い強弾道を打てるFW
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B1 HY
縦の慣性モーメントが向上し、適度なスピン量でグリーンを狙えるUT
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B2 FW
見た目がやや大きめで安心感がある。FWが苦手という人にも扱いやすいモデル
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B2 HY
重心アングルを最大化し、ボールの上がりやすさとつかまりを追求したUT
月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より