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米開幕戦2位のマーベリック・マクリーニー。華やかすぎる経歴と意外な名前の由来とは?

米ツアーの21-22シーズン開幕戦「フォーティネット選手権」で惜しくも2位になったマーベリック・マクニーリー。26歳のプロフィールは知れば知るほど面白い。

開幕戦では最終日の前半までトーナメントをリードし、初優勝まであと一歩と迫っていた。しかし17番でティーショットを曲げ、ミスにミスを重ねて素ダボを叩き、M・ホーマに逆転負けを喫した。

それでも3打差で迎えた最終18番で、グリーンエッジから10メートルのイーグルパットを沈めガッツポーズ。ニュースター誕生を予感させる爽やかな笑顔を振りまいた。

長身、細身なルックスのマクリーニーは、実は全てを兼ね備えた超エリート。父スティーブさんは米IT企業最大手サン・マイクロシステムズの創業者のひとりで、正真正銘のビリオネア。マクニーリーは絵に描いたような御曹司というわけだ。

95年カリフォルニアで生まれ、タイガーも通った名門・スタンフォード大学在学中にタイトルを総なめ。世界アマチュアランキングで48週連続ナンバー1の座につき、卒業と同時にプロ入りすると、下部ツアーを経て19年にPGAツアーに昇格。以降、優勝こそないものの、フェデックスランキングでは2シーズン連続プレーオフシリーズ2戦目に進出してシード権を獲得。目下世界ランク76位とトップ50を狙える位置にいる。

名前のマーベリックを直訳すると“一匹狼”だが、その由来は意外。マクニーリー家は男ばかりの4兄弟だが、全員にアメ車からとった名前がつけられている。

祖父が自動車産業の盛んなデトロイトで仕事をしていたこともあり、億万長者の父が息子たちに命名したのが、フォード・マーベリックからとった長男マーベリック、次男がダッジ・ダコタからとってダコタ、三男はダッジ・コルトからコルト、末っ子はジープ・スカウトのスカウト。

惜敗をバネにフォード、もといマクニーリーが大輪の花を咲かせる日も近い?

まだあどけなさが残る26歳。14年の全米オープンでは父がバッグを担いだことも話題となった
(PHOTO: Scott Strazzante/San Francisco Chronicle via Getty Images)

週刊ゴルフダイジェスト2021年10月12日号より

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  • PGAツアーの21-22年シーズン開幕戦「フォーティネット選手権」を制したのは、地元カリフォルニア出身のマックス・ホーマだった。 最終日を首位と2打差の3位タイからスタートしたホーマは、12番パー4でイーグルを奪うと、初優勝を目指したM・マクニーリーが終盤もたつくなか、ぐいぐいとペースを上げ、ツアー通算3勝目を挙げた。「今日は自分自身をよくコントロールできた。ウェッジの距離感も良かったし、……
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