【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.267「ラウンド前後の“ハグ”や“握手”について考える」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
PHOTO/Tadashi Anezaki
>>前回のお話はこちら
- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今回もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら たとえばハイドローなりローフェードなり、日頃課題にして練習していた球がラウンドの朝の練習場では打てていたのにコースに出るとまったく打てな……
少し前に、ツアーに出始めた頃に、かっこいいプロやなと思っていた鈴村久さんと昨年の11月に、同じ名古屋のプロの桑原克典くんの計らいで初めて食事をして話をしたいう話をしました。
憧れながら何で40年も食事もせんとおるんやと思うかもしれませんが、昔はツアーでの泊まりや食事は基本、同じゴルフ場や地域のプロ同士で同一行動することが多かったので、なかなか他の地域のプロと仲良くなることが少なかった。だから顔見知りでない他の地域のプロ同士は「誰やお前」みたいな感じで見てましたし、試合が終わっても握手はしてませんでした。
女子も今はハグなんてしているけど、2年ぐらい前に再放送している昔の試合をたまたま見たら、試合が終わっても挨拶はするけどハグしていなかったです。画面に映らないところでしてたかはわかりませんが。
日本で女子プロもハグをするようになったんは、たぶん(宮里)藍ちゃんがアメリカの試合や帰国した試合でハグしている姿を見て定着したんかもしれません。
不動(裕理)さんの全盛時代は、まだ女子プロもそんなにハグしてなかったように思います。
男子プロの握手は僕が30歳頃にやり始めたけど、その頃は先輩が手を出したらするいう感じで、普通にみんながしだしたんは1990年代中頃ぐらいかな思います。
今はなんぼ最後にダボ叩いても必ず握手して終わるようになってます。スタート前に「よろしく」いう感じで握手してくる人もおるしね。シェイクハンドは欧米の習慣で、もともとは「武器は持ってませんよ」いう敵意のないことを示すサインのようなものやったらしいけど、その後は儀礼的な挨拶になったいうことなので、まあスタート前の握手もいいでしょう。スタート前のハグはあまりしたくないけどね。
以前からマッチプレーのときは、最初と最後に握手しておりました。これなんかも騎士道精神や契約の意味なんかがある握手なんかもしれません。
日本で握手に代わるもんといえばお辞儀や会釈ですが、ダボ叩いて上がってから若者流に「チッス!」とペコリとされたら頭にきそうなので、ここは欧米の古い伝統や儀礼の流れをくむ握手がエエかなと思います。

「ゴルフでの握手や挨拶を考えてみるとそこにはお国柄も出るもんです」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年3月31日号より


レッスン
ギア
プロ・トーナメント
コース・プレー
書籍・コミック




















