【ゴルフはつづくよどこまでも】Vol.265「僕にとってのナンバーワンはトレビノなんです」
奥田靖己「ゴルフはつづくよどこまでも」
高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。
PHOTO/GD写真室
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- 高松志門の一番弟子として、感性を重んじるゴルフで長く活躍を続ける奥田靖己。今週もゴルフの奥深い世界へと足を踏み入れていく。 PHOTO/Tadashi Anezaki >>前回のお話はこちら 今年のシニアツアーの開幕戦は、僕が所属するユニテックスの「南紀白浜ゴルフ倶楽部」で開催されます。毎年、オフにはこのコースでミニキャンプをさせても……
人に何かを教えるいうんは難しいです。人にはそれぞれ理想とするゴルファー像があって、タイガーやマキロイのスウィングが理想でお手本にしているとか、まあできるかどうかは別にして、そう思っている人はたくさんいます。
でも僕なんかは、世間からいえば理想のスウィングではないけれど、リー・トレビノのゴルフが好きで、めちゃくちゃカッコええと思っとるんです。
その時代時代において憧れの理想のスウィングやプロゴルファーはいました。1950~60年代あたりはベン・ホーガンが最も活躍した時代で、世界中のゴルファーがホーガンみたいに振りたかった。
当時、PGAツアーで82勝のサム・スニードと、 年間最多の18勝という驚異的な強さをみせたバイロン・ネルソンというライバルがいて、ホーガンと3人で「ビッグ3」と言われたけど人気はベン・ホーガンでした。映像で残っているベン・ホーガンのスウィングは確かに美しいしカッコええと僕でも思います。
でもやっぱり僕にとってのナンバー1のボールストライカーはリー・トレビノなんですよね。ピンが右やったらフェードで狙う、ピンが左やったらドローで攻めたり、いろんな球を駆使して勝ってきた。そういう彼のゴルフスタイルが僕には魅力的やったんで。そこに共感があるわけです。
だからタイガーのような機械みたいに完璧なものが好きで、それをコースでやっておる人に、僕が「低い球でゴロ打ってみぃ」と言うたら、「この人何言うてるんかな」と思うでしょう。
ルーティンもせんと時間もかけずにポンポン打つ僕の所作を見たら、「この人、この後に用事でもあって急いでんのかな」みたいに思うかもしらんしね。
タイガーを尊敬している人が僕のゴルフを間近で見たら「奥田みたいになりたい」とは思わんやろうし、それどころか下手したら「ああはなりたくない」と思うかもしれない。だから何かを人から習おうとしたときには、自分はこの人から何を習おうとしてるのか、スウィングなのか戦い方なのかをちょっと考えてから先生を選びレッスンを受けたほうが上達への効果が得られるかもしれません。

「リー・トレビノが僕のナンバー1です。ゴルフスタイルが好きなんですわ」

奥田靖己
おくだせいき。1960年、大阪生まれ。93年日本オープンなど6勝。シニアで2勝。ゴルフの侘び寂び、温故知新を追求する
週刊ゴルフダイジェスト2026年3月17日号より


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