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【キミこそ王子だ】Vol.366「トッププロになってジュニアイベントを開催したい」志も粋な奈良のスーパー中学生

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王女候補は奈良県出身、王寺町立王寺北義務教育学校3年の竹田妃菜さん。抜群のショットを武器に、日本ジュニアで3位となった選手。ある練習で培った体の動かし方に武市も大共感!

今回の王女候補

竹田妃菜さん

たけだ・ひな ●主な戦歴/2025 日本ジュニアゴルフ選手権12~14歳の部3位 ●ベストスコア/67(東京GC) ●練習/1日100~200球(クラブを握らない日もある) ●トレーニング/キャッチボール、キックボクシング、体幹、筋トレなど


竹田妃菜さんがゴルフを始めたのは5歳。父親がティーチングプロということもあり、クラブを握るのは自然の流れだった。恵まれた環境と持ち前のセンスで、2025年度「日本ジュニアゴルフ選手権」で3位となった。

スポーティな体格で見るからに飛ばしそうなのだが、実は得意なのはショートゲーム。「パターとアプローチは自信があります! 」と断言するほどだ。スウィングを見た武市も納得。


「インパクトの乾いた音がいいね。それは、ボールだけをとらえている証拠。グリップもスクエアだから、いろんな球で攻められるしね」

「面白い打ち方を試すのが好きなんです。いつも、こんなふうに打ったらどうなるかな? とか気づくとニヤニヤしているんです(笑)」

「サイコーじゃん。女子ゴルファーにしては珍しいタイプだね。女子は真面目で教科書通りにキッチリ練習するイメージがある」

妃菜さんはそんな武市がイメージする女子ゴルファーとは真逆で打球練習は多くなくクラブを握らない
日もあるとのこと。

「球を打つ以外はどんなことするの? 」

「父とキャッチボールとかキックボクシングとかですね」

「なるほど、負担が少なく効率のよい体の動かし方や力の伝え方を体感しているわけか」

「はい、そうです! 」

実は、妃菜さんの父親はもともと野球ガチ勢。智辯学園で甲子園出場、社会人野球を経てゴルフのティーチングプロになっているので、いわゆる“運動”に詳しい。特に投球は腕のしならせ方、力の強弱、体重移動などスウィングと共通点が多いので、よく一緒にキャッチボールをするそうだ。

「投球もスウィングも体を使う順番は一緒だよね。下半身から始動して最後に腕を動かす。どちらも体が開いたら上手くいかない点も一緒だしね。妃菜ちゃんのスウィングは、キャッチボールの成果がうまく反映されている。下半身始動でトップがレイドオフ気味なのが特徴。だから、クラブが上から下りてこず、少し遠回りして下りてくる。そのメリットはヘッドの入射角が緩やかになり打点がそろうこと。そしてヘッドの動く距離が長くインサイドから入るので軽いドローボールになること。もちろん、このスウィングを再現するには体が開いたらアウト。でも、妃菜さんはいろんな運動を通じ、体を開くと力が伝わらないことを体感しているから、自然と正面でヒットさせているよね。これぞ曲がらないスウィングのお手本だね。そのうえ、アプローチやパターも得意ときたら、鬼に金棒だぁ! 」

「ありがとうございます」

笑顔も好印象の妃菜さんに将来の目標を尋ねると「トッププロになってジュニアのイベントを開催してゴルフの楽しさを伝えたいです」

「スバらしい志だね~感動したわ」

妃菜さんの目標が達成され、奈良県のジュニアゴルファーがさらなる活躍を遂げる日はそう遠くないと確信する武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2026年3月3・10日合併号より