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【ゴルファーの飛距離調査2025】<前編>220Yは飛ばし屋!? 男性アマ140人のドライバーを実測したら驚きの結果に!

ギアが年々進化を遂げ、情報も溢れている現代、ゴルファーの飛距離は果たして伸びているのか? 週刊ゴルフダイジェスト恒例のアマチュア飛距離調査を4年ぶりに実施。あなたのドライバー飛距離は平均以上? それとも……?

TEXT/Satoru Niida PHOTO/Yasuo Masuda THANKS/東名CC

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10月17日にラウンドしたアマチュア153人の飛距離を計測
男性140人&女性13人のドライバー飛距離を定点観測。レギュラーティーから150~250Yのレンジで20Yおきにロープを張って、打球が止まったところを目測した。

<計測ホール>
東名CC桃園C 2番ホール 510Y パー5
晴れ 風速2~3m/s

500Y超えのパー5。左サイドはOBと林、右サイドは高いのり面と林があり、200Y先にバンカーが配される。2打目地点からは打ち上げるため、ティーショットは飛距離を稼ぎたいホール。前回2021年もこのホールで調査を行った

200Yで人並み
220Yなら“飛ばし屋”

女子ツアー「スタンレーレディスホンダ」の熱気が冷めやらぬ10月半ばの週末に、その試合会場となった東名CC(静岡県)でラウンドするアマチュア全員のドライバーの飛距離をリサーチした。その結果、男性アマチュア140人の平均飛距離は「204.8Y」ということがわかった。この数字を見たゴルファーの多くは、正直なところ「もうちょっと飛んでるんじゃないの?」と思うかもしれない。実際に現場でも、2打目の地点に来たアマチュアが「オレ、200Yも飛んでないんだ……」とか「(ボールが止まっている)この白いロープって200Yでしょ? えっ!? 190Yなんだ」など、リアルな飛距離を知って肩を落とす人もいた。

しかし、この現実を受け入れてしまえば、これからのゴルフがむしろ楽になる。今回の実測データからわかることは、ティーショットが200Yちょっと飛べば“人並み”であり「オレは飛ばないな」なんて悲観したり「もっと飛ばさなきゃ」と力んだりする必要はナシ。180Yだとしても、フェアウェイにあれば大きなビハインドにはならないだろう。逆に、220Y飛べば「けっこう飛ばすね」と周りに言われるレベルで、アマチュアの中では「飛ばし屋」といってもいいだろう。

男性140人の平均=204.8Y

男性アマチュア140人の平均飛距離は200Yをちょっと超えるくらい。これが現実であり、リアルな実態だ。4年前の調査結果に比べて微増となった。あなたがイメージしているドライバーの飛距離はどのくらいだろう

年代別の分析でわかったことが、40代の平均飛距離が4年前からプラス23Yと飛躍的に伸びていること。しかも、一世代若い30代より10Yも飛んでいることだ。サッカーや野球、テニスなど、一般にスポーツでは20代前後でピークを迎えることが多いが、ゴルフではスコアだけでなく、飛距離の面でも40代がピークのようだ。技術的に円熟期を迎えたり、ギア選びの経験値が上がったりしたことで「最も飛ぶ世代」になった可能性がある。一方で、30代の平均飛距離が2021年より落ちているのは、コロナ禍の中で起こった若者のゴルフブームでゴルフを始めて、まだ歴が浅いゴルファーが多かった影響があるかもしれない。

40代のゴルファーが一番伸びていた

年代別の平均飛距離を算出し、4年前のデータと比較。際立ったのが40代の人たちで、20Y以上も平均飛距離が伸びた。この日ラグビー部出身の方々のコンペやアメフト部出身者など40代のゴルファーにパワーヒッターが揃った影響も大きい

厳しい現実を突きつけられたのはシニア世代だ。4年前に比べて、50代と60代の平均飛距離は微減にとどまっているが、70代は18Yダウンした。計測したこの日は平日ということもあり、多くの70代のゴルファーがラウンドに訪れていたが、体力的な低下が隠せない70代“後半”のプレーヤーの割合が多かったことにより、前回に比べて飛距離の平均値が落ちたのではないかと思われる。

右バンカーまで200Yだが、そこまで届かないケースも珍しくない

それでも希望が持てるのは、26年前から全体の平均飛距離が徐々に上がり続けて、トータルで5.8Yアップしたこと。そして、高齢のゴルファーの割合が高くなっても、4年前より平均飛距離が落ちるどころか微増していること。ドライバーの飛距離の“伸びしろ”はまだ十分にあるのだ。

26年前の調査から平均飛距離が5.8Y伸びた

四半世紀以上前の1999年から、調査を重ねるごとに平均飛距離が徐々に上がってきた。ドライバーのヘッドやシャフトの進化、糸巻きボールからソリッドボールに変わり、反発力がUPしたり低スピン化されたことが大きいと思われる

女性13人の平均飛距離=151.5Y
13人とサンプル数は少ないながら、女性アマチュアの平均飛距離も割り出した。4年前の女性アマチュアより7Y伸びていて、男性アマチュアと比べてマイナス53Yだが、4年前(マイナス60Y)に比べて差を縮めた。

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週刊ゴルフダイジェスト2025年11月11日号より