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【シミュレーションゴルフ最前線】<前編>コースの傾斜に合わせて足場が自在に変化! 最新シミュレーターはここまで進化していた

都心の小さなスペースでも“好きなとき”に“好きなコース”で気軽にプレーが楽しめるシミュレーションゴルフ。でも、いつも同じ場所で画面に向かって打つだけで、本物とは別物と思っている人が多いのでは? しかし今、シミュレーションゴルフにもイノベーションの風が押し寄せ、本物のコースに近づきつつある。GOLFZONの最新ゴルフシミュレーター「TWOVISION NX」をゴルルの萩原菜乃花が体験!

PHOTO/Takanori Miki、Getty Images

萩原菜乃花 日大ゴルフ部出身で小誌ユニット・ゴルルのメンバー。フリーアナウンサーとしても活動し、昨年まで男子下部ツアーの中継を担当

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「1球ずつライが変わって
同じショットは1つもない!」(萩原)

萩原菜乃花が潜入したのは都内のGOLFZONのショールーム。そこにあったのが、1月に国内での発売が開始されたばかりの最新ゴルフシミュレーター「TWOVISION NX」。まず気になったのがグラフィックの美しさとアンジュレーションの細かさ。グリーンなど目で見ただけでその凹凸がしっかりと見て取ることができる。実は、搭載されているコースはすべて許可を得てドローンによる3Dスキャンを実施。それを最先端ゲーム機などにも用いられる高精度エンジンUnreal Engine5を用いて詳細に再現しているのだ。最近のゲームは、驚くほどグラフィックが綺麗だが、それと同じ技術がシミュレーションゴルフとしては初めて搭載されている。

早速プレーしてみた萩原だったが、まず奥行きのあるグラフィックに圧倒された様子。

「とにかく没入感がすごいです。打席に立つと、すごくリアルというか。例えば普段シミュレーションゴルフをしていて、木が少し先にあってもあまり気にせずに打っちゃうことが多いんですが、これはすごくコースが狭く見えるというか、プレッシャーを感じます。それに風があると枝や雲が動くんです。だから風の影響が出るのがすぐにわかるし、実際打ってみても本当のコースみたいに風でボールが曲がるんです。錯覚かもしれませんが、木が揺れている音や風の音が聞こえてくるし、室内のはずなのに風を感じてしまうくらい(笑)」

さらに萩原が驚いたのは足元の打席。これまでのゴルフシミュレーターはすべてのショットを平らなライから打つことが多く、練習用に傾斜を再現するために足元に斜めの器具を置いて打つことがほとんどだった。しかしオプションにラインナップされている「MOTION PLATE」を使えば、5分割されたプレートが自動的に動き、コース上のボール位置からライを自動的に再現してくれる。

「足元とボールを置くプレートの両方が動いて、同じ左足下がりでも毎回全然違うんです。平らな位置からならミスすることがない短い距離のショットでも、これは打ち方を毎回変えないとミスをしてしまうからかなりリアル。それでも途中、歩く必要がないから30分くらいでハーフを回れました。短い時間でこれだけリアルなゴルフを体験できるのはすごいですよね!」

現状、導入しているのは同社が直営するドライビングレンジ東新宿店と一部店舗のみというが、一度体験すれば、シミュレーションゴルフが「ここまで来たか!」と驚くはずだ。

ティーショットは真っ平らだが……
セカンド以降は地面が自動的に変化

画面上のボール位置に合わせて地面が勝手に駆動してライを再現。そのパターンは約100通りだといい、1打ずつ全く違うライから打つことになる

ボールを置くプレートと足場の4つのプレートが独立して動く

ボールのライを再現するため、足場は4分割式のプレートとなっており、それぞれが独立稼働。例えば左足下がりかつ、左足だけつま先上がりで右足はつま先下がりなど、微妙なアンジュレーションの変化にも対応。さらにボール部分の地面も動くことで、あまたのライを生み出す

足元が4分割されていることで、単純な左足下がりやつま先下がりのほかに、両足が尾根をまたいでいるような複雑なライも再現することができる

バンカーやパターは距離感が難しい!

体重移動分析機能も搭載!

体重移動分析機能が搭載されているので、ウェイトシフトがはっきり見て取れる。ライの変化によるミスがなぜ起こっているのかもわかるので苦手なライ克服にも有効。ほかにもヘッドの動きを分析する機能などが搭載されている

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週刊ゴルフダイジェスト2025年4月1日号より