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【名手の名言】赤星六郎「勝負に関する限りは舌を噛み切っても口実や言い訳は唇にのせてくれ給うな」

レジェンドと呼ばれるゴルフの名手たちは、その言葉にも重みがある。ゴルフに限らず、仕事や人生におけるヒントが詰まった「名手の名言」。今回は、第1回日本オープンをアマチュアながら制し、ゴルフ場設計家としても足跡を残した赤星六郎の言葉を2つご紹介!


勝負に関する限りは
舌を噛み切っても口実や言い訳は
唇にのせてくれ給うな

赤星六郎


日本ゴルフ界の揺籃期に一本の道筋をつけたのが、赤星四郎と弟・六郎である。米国留学から帰国した兄弟は、日本オープン創設に道を開き、六郎は第1回大会で優勝している。

この兄弟、六郎のほうが身長182センチ、体重85キロと偉丈夫で、言辞においても当時のゴルフ誌に堂々と正論を吐き、存在感があったと思われる。そんな六郎が放ったのが、この言葉だ。

六郎が最も忌み嫌ったのが、アリバイ(口実)とエクスキューズ(言い訳)だった。

「日本人は病人ばかりなのか」と皮肉ったこともある。やれ「頭が痛い」「腰が痛い」「仕事が忙しい」などと、自分の不成績に対して口実や言い訳ばかりに腐心するゴルファーが、あまりに多かったのである。

「このような不愉快な言葉を何度聞いたことか。真のスポーツマンは絶対にこのようなアリバイを拒否する。たとえコンディションが悪くても、いかなる事情があるにせよ、ひとたび試合に出たら、ベストをつくし、勝って傲らず、負けて恥じず、虚心坦懐、一切の弁解をしないものこそ、真のスポーツマンシップといえよう」

日本にアマチュアゴルフの範を説き、後にプロの宮本留吉、浅見緑蔵らを育て、文字通り日本ゴルフ界の牽引者になった。

■赤星 六郎(1898~1944年)

あかほし・ろくろう。戦前、米国に留学した実兄の赤星四郎と六郎は帰国後、米国でのゴルフ体験から、日本でも楽しいゴルフを普及することに努め、日本ゴルフ草創期を築いた。第一回日本オープンはアマチュアながら優勝。その後、後進の指導、ゴルフ場設計に足跡を残した。我孫子GC、相模CCがその作品

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