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【読者記者】No.1833「10年ぶりにゴルフを再開したらアイアンが全然飛ばない! つかまった強い球を打つには?」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「アイアンの飛距離が出ない」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/蕨ゴルフ練習場

番手ごとの飛距離 ゴルフレッスン

読者記者No.1833 大森由美さん

●会社経営 ●ゴルフ歴/20年(うちブランク10年) ●ベストスコア/99 ●ドライバー飛距離/150ヤード

先生/白石尚子

福岡県出身。高校卒業後、静岡県のゴルフ場で研修生となり、04年プロ入会。スウィングの問題点を的確に指摘し、やさしい表現で指導する。現在、埼玉県近郊でレッスン中

大森さんのお悩み
「アイアンで球がつかまらず飛距離も出ない」


長いブランクがあって、ゴルフを再開したらアイアンが思ったより飛ばなくなりました。ボールも少しつかまっていない感じがします。どうしたら、しっかり飛距離を出せますか?


インパクトで手元が浮いて、そのまま上方向にクラブを振り抜いている(3~4コマ目)。球をしっかりつかまえて飛距離を出すなら、ヘッドをイン‐インに使いたいところ

大森 ボールがつかまらなくて。

白石 ヘッドを真っすぐ動かそうとしてませんか? インから下ろしてインに振るようにすると、自然にフェースがターンして、ボールがつかまるようになります。

大森 あ、本当ですね。

白石 ボールを左足の外側に置いて打つと、フォロー側でクラブがインに入る感じがわかります。それと、クラブをぐるぐる回せるくらい、手首はやわらかく使ってください。手首を固めると、ヘッドが走らないので、インにも振り抜けなくなりますよ。

<問題点>
インパクトで手元が浮いている

インパクトゾーンで手元が浮いてしまうため、フェースが開いている。ロフトが増えて当たるので、ボールが右に出やすく、飛距離も出にくい。

記者「目標に真っすぐヘッドを出しています」
プロ「閉じながらインに振るのが正解です」

ボールの前後でヘッドを「真っすぐ」動かそうとすると、手元が体から離れ、フォローまでフェースは開いたままになる。ボールを中心としたイン‐インの軌道をイメージすると、インパクト後、ヘッドは自然に閉じる(写真)

ボールの先に「閉じる」目印を作る

ボールの30センチくらい先に何らかの目印をイメージし、そこまでにフェースを返すことを意識して振る。軌道が自然にイン‐インになる。

記者「フェースが安定するように手首を固めています」
プロ「手首をゆるめないとヘッドが走りません」

イン‐インの軌道でヘッドを動かすには、手首のやわらかさも必要。手首を固めるとヘッドが走らないので、フォローでインに振りづらく、手元が浮きやすい。クラブを空中でぐるぐる回すと、手首をゆるめて使う感覚がわかる

手首を固めると手元が浮きやすい

Drill 1
ボールを極端に左に置いて打つ

ボールを左に置くことで、フェースが返った状態で当てやすくなる。フォローでヘッドを左(インサイド)に振り抜いていく感覚もわかる。

Drill 2
切り返しで左つま先を開いて打つ

切り返す瞬間に左足のつま先を開く。左足を踏み込むきっかけ動作になり、下半身リードでクラブをインから下ろす感覚がつかめる。

<取材後記>
ヘッドが走るのがわかった
手首を固めたほうが、インパクトのぶれが少ないと思っていたんですが、逆でした。手首をゆるめて、ヘッドの動きに任せたほうがしっかり球がつかまって、飛距離も出ました。

月刊ゴルフダイジェスト2023年10月号より

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