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「楽しみながら上手くなる!」美々津ゴルフアカデミーが練習に“サーフィン”を取り入れる理由とは?

2012年のレッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞、石川遼、中島啓太はじめ数々のトップ選手を育ててきた吉岡徹治が、故郷・宮崎で新しいことを始めた! 海と山を舞台に楽しく上達する「美々津CCゴルフアカデミー」。さっそくのぞいてみよう。

THANKS/美々津CC、サンエースゴルフセンター PHOTO/Takanori Miki

波乗り前。海はリフレッシュにもなる。プロサーファーの伊久良城二さんも”先生”

吉岡徹治

62年宮崎県延岡市出身。アジアジュニアゴルフ協会代表理事。公立高校教員を経て杉並学院中学・高校ゴルフ部、代々木高校ゴルフ部で多くのトップジュニアを育てる。「サーフィンで体重が6キロ減った。シニア世代もやるといいですよ」

遊びながら上手くなる

朝、集合場所は海だ。サーフィンのメッカ、宮崎県日向市のお倉ケ浜海岸。ウェットスーツに身を包む吉岡先生と生徒たち。

アカデミーのジュニア担当委員、梶井崇之氏は語る。

「美々津CCが新しい体制になり、盛り上げていこうというなかで、今春ジュニアの大会を開催、同級生の吉岡に声をかけてアドバイザーになってもらいました。そのとき海を見ながら話をしていて、アカデミーの話が立ち上がったんです。地元で盛んなサーフィンも取り入れたりしたいねと」

吉岡氏自身も、サーフィンは半年ほど前に始めたばかり。

「コロナ禍もあり、新しいことにチャレンジするのもいいなと。日本にない二刀流です。見た目より大変なスポーツ。サーフィンのプロって、すごい体をしているでしょう。体はバキバキで逆三角形。まず、ゴルフにも大事な体幹が鍛えられます。ボードの上に立つにはバランス力が必要だし、パドルといって、常にうつ伏せで海を漕いでいくから背筋も鍛えられる。皆がトレーニングでやっているようなことが、楽しみながら学べるのが大きい。実は僕もヘッドスピードが2m/s上がりました」

ほかにもゴルフに役立つことがあるという。「波に乗っている時間は何秒もないけどそこに向かう集中力はゴルフと同じ。いつ来るかわからない波を読むことも必要。マッチプレーなので相手との駆け引きもある。自然との闘いはセンスが問われる。自分のゴルフをさせてもらえるか、そういう感覚を磨けるんです」

リラックスでき、ケガ防止にもなると吉岡氏。

「ゴルフって一方向に偏って回転しますし、煮詰まってしまうときもある。今はジュニアでも頑張りすぎて試合前に整体に行く子も多いらしい。何か違うスポーツをすると心身のバランスが取れます」

何より“初心者”の気持ちが持てたのが大きいという。

「同じ立場になるとゴルフ初心者の子に目を向けられる。指導者人生にもプラスになります」

サーフィンでバランス、背筋、体幹力アップ

サーフィンは希望者のみだが、初めてでも30分ほどでボードの上に立った! プロサーファーのジョージさんは「最初、どうしても力が入る。すると上手くできません」。ゴルフと同じなのだ

>>サーフィンのあとは、いよいよゴルフ
その独特の指導法とは?

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月1日号より