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「この人と回ると出る」「100切りの一打が…」私のホールインワン物語

ゴルファーなら一度は出してみたい「ホールインワン」。ただでさえ奇跡的なことなのに、世の中にはさらなる奇跡が重なったり、思わぬ悲劇に見舞われたりと、さまざまな経験をしたゴルファーがいる。そこで今回は、読者からホールインワンにまつわるエピソードを大募集。その一部を公開しよう。

ILLUST/Koki Hashimoto

まさかやー編

「“昭和64年”に出ました」
昭和64年1月2日に出しました。平成生まれの人はご存じないかもしれませんが、昭和64年は7日間しかなく、しかも北日本や日本海側のコースはクローズの時期。この年にホールインワンを出した人は一体何人いらっしゃるでしょう?(栗山博さん・74歳)

「人生初の“打感がない”」
3、4年前、コンペで出ました。何しろ飛ばないので(笑)、レディスティーから100ヤードない距離をUTで。打ったとき、感触が全然なかったんです。打感がない? そんな感じの不思議な感覚はあれが初めて。それで、ティーを拾っていたら同伴者や前後の組が「キャー」となって入ったとわかりました。それが私の誕生月の3月だったんですが、約半年前、夫も誕生日にホールインワンを出していたんです。半年の間に夫婦二人とも出るなんて驚きです。(川俣恭子さん・ゴルフ歴30年)

「妻が4年先に出した
妻が53歳でゴルフを始め、63歳でホールインワンを達成。それから私は悔しい思いをしていましたが、苦節4年、私もホールインワン。夫婦でホールインワンを経験しているって珍しいですよね?(福田敏明さん・72歳・ゴルフ歴55年)

「全パー3でエース目指す!」
ホームコースの千葉、ブリストルヒルGCは4、7、9、15、17番がパー3ですが、ホールインワンをしていないのは4番だけになりました! 印象に残っているのは9番ホール、145ヤードのパー3。私のゴルフの師匠でライバルでもある佐久間馨プロがインスタートで一緒に回り、最終9番ホールでホールインワン。私もバーディを取ったのに1打差で負け。ところが翌週、同じシチュエーションで今度は私がホールインワンして今度は1打差で勝ちました。(西園寺薫さん・62歳・HC2)

「静岡に“ホールインワンの女神”が」
もう10年以上前だと思いますが、当時、静岡のコースに「この人と回ると出る」という、不思議なキャディさんがいて“ホールインワンの女神”と呼ばれていました。たまたまそのキャディさんについてもらった日、上空にすごい風が吹いていて、意図せず風に押された球が戻されてカップイン。大喜びし、保険会社に連絡したら1カ月前に保険が切れていることがわかり、ガーン。記念品は全額自腹となりました……。(太田幹夫さん・74歳・ゴルフ歴50年)

「いつも狙っています(1)」
昨年6月24日にアルバトロスが、同年8月7日にホールインワンが出ました。アルバトロスはドッグレッグのホールをショートカット。残り80ヤードを58度で入れました。実はいつもイーグル狙いではいました。ホールインワンは運だとは思いますが、やはり「入れよう」とは思っていました。コースとの相性の良さもあると思います。アルバトロスは、保険のなかの「競技特約」も適用されました。それが7月末に切れるところだったらしく、ギリギリでした(笑)。(山口大介さん・53歳・ゴルフ歴25年)

「いつも狙っています(2)」
毎回、パー3に来たら、ショット前に「ホールインワン」とつぶやき、それからスウィングします。そして5度、願いは通じました。アルバトロスも含めると6度。生涯10回を目標にゴルフを続けていきます。(Bobby・63歳・ゴルフ歴35年)

「他人の記念ボールで自分も」
林の中で拾った見知らぬ方のホールインワン記念ボールでホールインワン達成! ゴルファー保険が40万円下りました。もう出ないかなと思い、保険を20万円に下げたところ、1年半後に2度目のホールインワン達成! 保険金、下げなければ良かった。(亀山哲也さん・59歳・ゴルフ歴30年)

「ラウンド数と回数は比例」
平成12年、13年と連続して出ました。当時はラウンド数が年60~70回と、とにかく多かった。やはりラウンド数とエースの数は比例するように思いますね。同級生で7回やった男もいます。もともと“ニアピン男”なんて呼ばれていたのですが、60年のゴルフ歴で出たのはその2回。そして、保険に入ったらもう出ない(笑)。これも“ゴルフあるある”ですね。(神本安司さん・87歳・ゴルフ歴60年)

「そういう冗談はやめろ」
引っかけてしまい、同伴者から「暫定球打って」と。グリーンに上がって奥のOBゾーンを捜すもない。すると同伴者が、おちょくる感じで「入ってんちゃう?」と言い、カップをのぞいて「入ってる!」と。イラッとして「そういう冗談はやめろ」とのぞいたらほんとに入っていました。で、気持ちが動揺&高揚し、次のホールはOB。やっぱりいつものスコアじゃないか!(ヤマネ・47歳・ゴルフ歴29年)

「表彰式に残ったけれど」
1994年8月、京都・滋賀オープンゴルフ決勝大会が開催されアマチュアとして出場。183ヤード(当時)、やや打ち下ろしで左からアゲンストだったので、軽めに6番アイアンでティーショットすると、左からの風に押されたややフェード気味のボールが、カップ横約1ヤードの傾斜にキャリーし、そこから戻ってカップイン。一緒にラウンドしていたプロも「やったねー!」と一緒に喜んでくれました。その後、主催者から「表彰式に残っていてください」と言われたので「何かいただけるのか」と少々期待して待っていましたが、結局、名前を呼ばれることもなく、もちろん何もいただけずに帰ったことだけが、ちょっと後味悪かったです(笑)。(西田剛さん・61歳・ゴルフ歴33年)

複雑な気持ち編

■「エースの後の記憶がない」
平成最後の月例でホールインワン。幸いキャディ付きだったので保険が下りましたが、ホールインワンの後は「ヤバい! 保険更新していたか?」など、この先のことでプレーに集中できず、昼食も何を食べたか覚えていないくらい動揺しました。若干の打ち上げホールでカップインの瞬間も見えず喜び半減。しかし、どうして自分でお祝いしなきゃいけないのかな? 不思議な習慣です。(木村一郎さん・55歳・ゴルフ歴30年)

「ゼーハーしてたら入ってた」
3連続上りのホールの後のホール。スリークオーターくらいで距離を合わせながら打ち、グリーンに近づくも球がない。上りの後なので、全員がゼーハーするなか、カップを確認すると……「入ってる」。ゼーハーが勝り、ガッツポーズをするような元気もなし。帰りに寄ったスナックで同伴者がほかの客に「この人が今日ホールインワンをしてー」などと言い出し、危うくおごるはめになりそうでしたが、なんとか阻止。この2年ほどゴルフと真剣に向き合ってきたのでその成果だと自負しています。(HIRO・50歳・ゴルフ歴30年)

「保険手続き中にまた入る」
ゴルフ保険に入り、2回支払ったところで出た。用紙が郵送されて、記入するように言われたので、2週間後の月例の際にマスター室に用紙を預けてスタート。すると、谷越えのホールのナイスキックで10ヤードほど転がり、カップに消えた。前の組、茶店の店員が目撃者となり拍手喝采。前半を終え、再びマスター室に行き「あのー、ホールインワンのことで」と聞くと「用紙、もう来てますよ」と。「いやいや、さっきまた入っちゃった」と言ったらお姉さんが「ウッソー」と。保険会社には恐る恐る連絡しました。確率的にもう出ないと思っていますが、人的事故の用心のため、保険加入は続けます。(ナベさん・71歳・ゴルフ歴35年)

「部長よりお先に出しました」
まだスコア110も切れていないのに出てしまいました。しかも、会社の部長と一緒のコンペで、部長のお下がりのクラブで。ハンディ頭の部長もまだ出したことがないというエースを。打ち下ろしの130ヤードを8番アイアンで打ったら手前からコロコロと入り……。あたりは微妙な空気が立ち込めましたが、以降、教え魔の部長がレッスンをしなくなったので、同僚からは喜ばれています。(匿名希望、48歳・ゴルフ歴5年)

「保険が切れたその時に」
私がまだ勤め人だった12月28日の御用納めの際、いつものゴルフ保険屋さんを職場で見かけました。たぶん契約が切れるためだったと思いますが、ずっと保険金ばかり払っているのがもったいないと思い、顔を合わせないようにして継続をやめました。正月の2日に友達とゴルフに行く約束があったけど、まあいいかぁというノリで。そんなときに限って…… 私のボールがピンの手前に落ちてコロコロとホールに向かって行って。急に保険をやめたことが思い出され、思わず「入るな!」と叫びました。キャディさんには「入れ!」と言うお客さんはいるけど初めてだと笑われました。初めてのことなので友達の言う通りプレー後にキャディさんにご祝儀を渡し、ゴルフ場で植樹。一緒に行った友達3人に豪華な夕食を振る舞い、記念のテレカなども作成。あのとき、継続さえしていればと……。以来ずっと保険に入ってます。(ミゾヒロ・65歳・ゴルフ歴35年)

「ハーフで2回。運転に注意」
2014年4月7日、静岡県の新天城にっかつGC(現フジ天城GC)のオープンコンペに参加し、富士コースの4、8番で達成(3189ラウンド目で3、4回目)。両ホールとも約150ヤードの打ち下ろしでした。4番は逆光で見えなかったが、8番は見えました。セルフなので保険は下りませんでしたが、支配人から記念にボール1ダースとキャップをいただきました。 愛知の自宅まで慎重な運転で帰宅したのを覚えています。(榊原文夫さん・75歳・ゴルフ歴46年)

かなりのミラクル編

「お守りつけた途端に2回」
人生2度のホールインワンは、いずれも競技のなかでの“無欲の事故”でした。ゴルフ歴20年超でも機会に恵まれませんでしたが、友人からもらったお守りをキャディバッグにぶら下げた途端、1年半程の間に2度の“事故”。どちらも入った瞬間が見えず、周りの方たちに促されカップをのぞいてビックリ。保険金をはるかに超えた赤字決算にもビックリ。(遠藤大介さん・45歳・ゴルフ歴29年)

「親父と俺の二代で達成」
千葉県のゴルフ場、グレートアイランド7番。池越えのホールで奥から手前に傾斜があるホール。10ヤード大きいショットでしたがバックスピンと傾斜でヨロヨロと戻りカップイン。実は以前に父親が同じホールで達成しており、親子で同ホールでホールインワン達成となりました。(持ち玉はチーピン・43歳・ゴルフ歴20年)

「100切り一打がカップイン」
約35年前、前半47で後半8ホール終了時点で「50」。最終ホールはパー3なのでバーディでやっと100切り成功という計算。150ヤード先のピンを狙いショットするもトップ。それがゴロゴロゴロ……とピンへ。カップインして100切り成功。セルフだったので残念と思いきや、たまたまホールで待ち組が有り、キャディさんが後ろで見ていて「私が証明する!」と大きな声で言ってくれ保険金が下りました。その12年後に今度は綺麗なエースを達成。ちゃんとキャディさんもいて保険金をいただきました。この時は77で回り、少しの進歩が見られました。良い思い出です。(カッキー・70歳・ゴルフ歴47年)

「友人の亡き奥さんのおかげ」
40代前半と若くして亡くなられた友人の奥さんのお葬式に出席した際、その奥さんが生前に鉄火巻きが好きだったと聞き、喪服のまま神戸市内の寿司屋さんを探し回り、お棺に入れてあげました。すると、翌日のラウンドで100ヤードが直接カップイン。友人の奥さんのお礼だと今も思ってます。それが2回目のホールインワンで、その後にも2回達成しましたが、もっとも印象に残っています。(内記均さん・65歳・ゴルフ歴40年)

「人のエースを見届ける男」
自分自身ではホールインワンはないのですが同組で目の前で同伴者のホールインワンを11回見届けています! そのうち5回は同じ人です。ホールインワン貢献人の異名を持っています!(ただし・52歳・ゴルフ歴23年)

「幹事の手伝いをしたら……」
社内コンペの幹事から3カ月前に「初めてなので相談に乗ってほしい」と言われ、手取り足取り一通り教えて、形にしました。しかし、コンペの3日前に他の参加者から「社内コンペがセルフとは初めてですね」と。そんなことはないはずと、初心者幹事に確認すると「はい、セルフに変更しておきました。高いですから。その分商品を豪華にしました」とあっさり。「えー。コンペはキャディ付き前提だよ。誰かホールインワンでも出したら大変だよ。恨まれるから」と、念のためゴルフ場に問い合わせてみましたが、直前で変更は不可とのこと。迎えたコンペ当日、私が人生初のホールインワンを達成。しかし、当然キャディはいない。周りを見回しても部外者も存在せず。大盛り上がりのコンペ参加者へは、自腹で記念品を贈呈しましたとさ(笑)。(S.S・59歳・ゴルフ歴37年)

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より

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