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「女性用クラブでパープレー」「下痢で力が抜けて……」スコアメイクのヒントが満載!? 私たちの“ベスト更新”ストーリー

最後にベストスコアを更新したのはいつのことだったか……。今回は、ゴルファーたちに聞いた「ベストスコア更新ストーリー」を厳選してご紹介。もう何年もベストを出していない人、100切り、90切りがなかなか達成できない人、必見! ベストスコア更新のヒントがきっとある!

ILLUST/Koki Hashimoto

スコア60台~80台部門

レディスクラブで72

「30年前、ボーナスをはたき『ル・マン24時間レース』の観戦ツアーに参加。そのついでに(フランスの)ル・マン市郊外のパブリックゴルフ場でラウンド。日本の河川敷コースみたいなゴルフ場で、貸しクラブがミズノのレディスのハーフセットだった。これがなぜか私にバッチリ合い、35・37のパープレー。帰国後、百貨店のゴルフフェアで同じセットが9000円で売られていたので即購入。ホームコースに持ち込んだら、仲間に『女性用のクラブ?』と笑われ、それで力みかえって自滅し、以降、元の調子。あれは何だったのかな」(60代男性・埼玉県)
■ル・マンマジックです

“アウェイ”の雰囲気が奏功した!

「まさかの寝坊でちょっとだけ遅刻してしまった。その日が初めましての同伴者3人の目は冷たく、消え入りたいような気分に。気軽に話しかけたりもできないため、自分の世界に入り、素振りも1回でちゃちゃちゃっとプレー。結果、生涯唯一の60台『68』をマークして、同伴者に『おたく、プロですか?』と言われた。とにかく自分の一打に集中したのが良かったと思う」(50代男性・茨城県)
■遅刻したから全集中!

真夏の体力温存ラウンド

「7年前の真夏ゴルフ。埼玉県の富貴GCは朝から灼熱の日差しで、午前の9ホールで体力がほぼゼロ。午後の1ホール目の途中で頭のグラグラが始まり、歩くたびに地面からの振動が頭の中をガーンガーンと響きわたるように……。リタイアしたかったが、同伴者は取引会社の方ということでプレー続行。『早く、無駄なく、終わりたい』の一心でそーっとクラブを振り、そーっと歩き続けたら後半37。今、思うと、体力を温存させようとする本能がゴルフの煩悩を抑え込んだ奇跡の9ホールでした。プレー終了後はそーっと冷シャワーを浴びました」(50代男性・千葉県)
■本能は煩悩に勝る

おなかの急降下でスコアが急上昇

「夏の暑い日のラウンドだったが午前中は絶好調。しかし、汗をかいた体がクラブハウスの冷房で冷えたようで、午後のスタート時におなかゴロゴロ注意報が発令! でも力めないことが良かったようで後半はパー続き。『おなかが痛いから先に打つね』とみんなに断って、構えたらすぐに打ち、トイレ。その後、アプローチしたらベタピン。お先にでまたパー。みんなのパットを見ることもなく、 次のトイレに駆け込むが、またすぐにおなかが痛くなる。 力も入らず、淡々と構えては打つ、構えては打つを繰り返し、なんとか18ホールを完走。上がってみたらベストスコアの76。欲をかかず、力まず、構えたらさっと打てばいいということを思い知った」(50代男性・大阪府)
■ピンチはチャンスだった!

凄腕キャディ台湾に現る

「40年も前のことですが、台湾に旅行したとき、名門の淡水GCでラウンド。今はどうか知りませんが、当時、ホテルのツアーデスクで予約をする際、キャディを2000円、4000円、7000円の3ランクから選べたんです。思い切って7000円のキャディを頼んだら、プロ予備軍のような凄腕が来て。私のスウィングとクセを一発で見抜き『正面のヤシの木の左を狙え』(私はスライサーだった)とか、2打目地点では残り距離は言わずに黙ってアイアンを取り出して『これで打て』とか。驚いたのは木越えのショットのとき。私が枝の下を通そうと思っていたら、左肩を上げてSWを開いて構えるように身振り手振りで示し『そのまま振り切れ』。で、その通りにやったらベタピンにつけてバーディ。日本では90を切ったことすらなかったのに『80』が出て驚きです」(70代男性・埼玉県)
スコアは金で買えるとな

レディスティーでスコアメイク開眼

「65歳を過ぎてからドライバーが180ヤードしか飛ばなくなり、モチベーションがダダ下がり。ゴルフをやめようかと思っていたら、友人が『スコアが悪いのは本当に飛ばないからなのか、1度レディスティーから回ってみたら』と言う。『そうかなあ?』と半信半疑で回ってみたら、スコアはいつもと変わらず95前後。改めて、スコアが出ない一番の要因はドライバーの飛距離ではなく100ヤード以内のショットにあると反省。ショートコースに通いつめ徹底的にアプローチの練習を繰り返したら、レディスティーから生涯ベストの『77』。レギュラーティーからでも80台半ばのスコアが出るようになりました」(70代男性・静岡県)
■大は小を兼ねると言うな。薪は楊枝の代わりにならぬ

寄せワン作戦的中!

「埼玉にあるホームコースは、冬になるとグリーンが凍って、直接オンさせるとボールがはねてOBゾーンに飛び込むなど、スコアになりません。熟知している私は、極寒のその日、あえてグリーンの手前に止めて“寄せワン作戦”を徹底。すると、ハーフのパット数が9。生涯ハーフベストの37で回りました。ホームコース万歳!」(60代男性・東京都)
極寒のおかげで心温まるひととき

これぞ王道! コツコツ体幹トレーニング

「『週刊ゴルフダイジェスト』の記事を見てエージシューターたちのストイックさにびっくり。早速、毎朝布団から出る前に腹筋と腕立て伏せを100回ずつやって体幹強化に努めました。すると、68歳の夏、山梨県の勝沼ゴルフコースで33・35の『68』が出たー! 『トシだから』なんて言い訳、言い訳」(70代男性・東京都)
■努力は実る(某予備校のキャッチフレーズ)

スコア90以上部門

5000円のかたきをとった

「10年ほど前、千葉県のゴルフ場に行ったら帽子を忘れていることに気づいた。コースの人に聞いたら『帽子は必ずかぶってください』とのこと。売店に行ってみると、もっとも安いサンバイザーで5000円もして『なぬー』となった。『なんとか元をとってやる』と思いスタートしたら当時のベスト「91」が出ました。普段は1980円のバイザーをかぶっているもんでね」(40代男性・東京都)
■幸運のサンバイザー。安い買い物であった

“近い”だけで安心感

「遠くのコースに行く際、4時起きなんてことはザラなので『起きられるかな?』『起床時間まであと4時間しかない』などと緊張してしまい前日寝られず、コンディションが悪いことが多い(そして、それを言い訳にする)。その点、昭和の森GCはとにかく近いし電車で行けるしコースがフラットだしで、行く前から安心感がある。5年ほど前、気心の知れたメンバーばかりの3組のミニコンペだったが、一番乗りする余裕があり、結果ベストスコアの102。近場のコースってそれだけですばらしい」(50代女性・東京都)
ありがとう、昭和の森。そして若洲もな

“19番ホール”がないものですから……

「コロナの影響でラウンドを遠慮すること約1年。その間、練習どころかなんの運動もしておらず『今日はさすがにダメだろうな。練習のつもりでいくか』くらいの気持ちでスタート。コロナ禍ということもあってスループレーで“19番ホール”もナシと決まっていた。すると1番でパーをとり、好調をキープ。あれよあれよと人生初の100切り成功。自分に期待しすぎなかったこと、ランチタイムがないことでリズムが途切れなかったこと、19番ホール(で何を飲むか)を考えず集中できたことなどが原因と自己分析しています。でも、プレー後の19番“感想戦”がなかったのは返す返すも残念です(そのおかげでベストだっていうのに)」(40代女性・千葉県)
■いつも邪念が多すぎるのよ

凄腕キャディはタイにも

「タイの某高級コースでラウンドしたとき。一人に一人キャディがつく“お姫様ラウンド”を経験しました。私についてくれたキャディさんが、それはそれは褒め上手で。香港から来た“自称プロゴルファー”という男性二人(一人は岩田寛似)と、私の友人との組み合わせでしたが『ティーショットは(自称プロよりも)マダム(初めて呼ばれました)のほうがうまい』などとおだてられるうち、どんどん調子が良くなり、ベストの「97」が出ました。ラフはけっこう深かったですが、キャディが絶対に球を捜してくれるので終始安心してプレー。ほかの人のを探さねばというプレッシャーもないのが気楽でした。心が弾んだのでチップも弾んでおきました♪」(40代女性・神奈川県)
■岩田寛、関係ないし

善行の積み重ねが吉!

「埼玉県の某有名コースでのこと。その日は(いつもですが)、ティーショットを曲げまくっていたのですが、ことごとくカーンと松に当たって戻される。しまいには、グリーン手前にある『カートはこちら』という小さな立て札に当ててグリーンオンするというミラクル続き。108という当時の私のベストを出しました。思えば、そのラウンドの1カ月前くらいからよく駅や路上で困った人に遭遇して、荷物を運んだり、道案内をしたりしていた。まさか“ゴルフの神様”がそれを見ていて……? どうせなら“宝くじの神様”に見ていてほしかったけれど」(40代女性・東京都)
■キミは大谷翔平か!

マダムパワーに便乗

「60~70代のマダムたち(上級者!)3人とのラウンド。とにかくプレーが早いんです。レディスティーから、素振り1回でスパーンと打って、ポーンと寄せて、構えてすぐパット。移動は無理せずカート。すると、マダムのペースにつられて私も90台に。変に教えてきたりしないのも助かりました」(30代女性・兵庫県)
師匠と呼んでいいですか?

私、褒められて伸びるタイプなんです

「5年くらい前、小・中の同窓ゴルフで43・48の『91』。ショットが面白いように当たって、2オンするし、ロングパットも入るしで絶好調。久しぶりに会った同級生が、まるで“姫”のように持ち上げてくれるので、気分も良くなってきました。でも、途中から周りが調子が悪いのに気がひけてきて、周りに声をかけるなどして盛り上げまくっていたら、姫から普段の自分に戻りましたとさ」(50代女性・愛知県)
■アナタ、KY(空気読みすぎ)シンデレラ

ティーショットは7番アイアンのみで

「ゴルフを始めてまだ2年。野球をやっていたこともあり、最初からよく飛んで、とにかく楽しい。最初は7番アイアンだけで練習を重ね、先輩にお下がりのクラブセットをもらって地元のコースでデビュー。初ラウンドが105で『才能がある』とおだてられ、調子に乗ったのが運の尽き。OBが出まくるようになってしまい、一時は140ぐらい叩くようになって、恥ずかしさで途方に暮れていたら先輩から『ドライバーを使うのは3年早い。ティーショットを7番アイアンで打て』と指導が。先輩の言うことは絶対なので、その通りにしたら、その日『91』が出ました。その後、先輩のいないところでドライバーを使い出したら、最近、また3桁に戻っております」(30代男性・群馬県)
■先輩、ウッド使ってるヤツがいますー!

頭痛でノーヘッドアップ

「その日は低気圧のせいもあって朝から片頭痛がひどく、薬を飲んでも痛みがひかない状況。頭をちょっと動かすだけでも痛いので、話しかけられてもうなずいたり、首を振ったりしないようにしていました。当然、スウィング時も痛いので、頭を固定する意識でプレーしていたら出ました。自己ベスト。といっても『97』ですが。ああ、いつも頭が動いていたんだなあと改めて感じました」(40代男性・千葉県)
■よっ、気づきの王様!

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より