【78歳でシングルに!】<前編> 昨年からレッスンへ。「迷っていたことがだいぶわかってきました」
週刊ゴルフダイジェスト
ゴルファーなら一度は憧れるハンディキャップ9以下の「シングルさん」。今回は78歳でこれを達成した強者(つわもの)ゴルファーをご紹介しよう。シングルへの道とはどのようなものか。できそうで、できない、その歩みを聞いた。
PHOTO/ Yasuo Masuda THANKS /東松山カントリークラブ

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- ゴルファーなら一度は憧れるハンディキャップ9以下の「シングルさん」。今回は78歳でこれを達成した強者(つわもの)ゴルファーをご紹介しよう。シングルへの道とはどのようなものか。前回に続き、話を聞いた。 PHOTO/ Yasuo Masuda THANKS /東松山カントリークラブ 福田清 ふくだ・きよし。ベストスコアは76。エージシュートも5回。最初は同級生との年に1度の夏のコンペで……
「『奇麗なスウィング』を目指しています」
「昨年の10月からですよ。人生で初めてのことです」
目の前でニコニコと語る福田さんは1947年生まれ、今年の7月で79歳になる。この”初めて”は、シングル入りの話ではない。ゴルフのレッスンを受ける話だ。福田さんは昨年9月にHC9となり初めてシングル入りしてから程なく、近所の練習場のレッスンに通うようになった。
「僕はいつも2階で練習していますが、そこからスクールを見ていたら、先生のフォームがすごく奇麗なんです。教え方も上手いのかなと、そのスクールに入ってみようと思って。ゴルフって平均して上手くできればいいですけどなかなか難しいでしょう。周りを見ているとやはりスウィングが奇麗な人は安定してスコアもいいですよ。自己流だと練習をやめたらすぐにダメになってしまいます」
どうやら自身のシングル入りは”偶然の産物”だという意識が強いようだ。
「先生の教えはなかなか厳しい。まずアドレスから違うと指摘されて。僕はセンターに立っていなくて、ハンドファースト気味に構えていました。だからまず真ん中に構えて、肩の傾きは13度くらいあったものを6度以内に戻しなさいと言われた。それにテークバックでスウェイするしクラブを担ぎ上げちゃうクセがあるので、初動からヘッドを30cmは低く真っすぐ引いて体を回しなさいとも言われました」
シングル入りの秘訣を聞こうとしているのに、今の課題を一生懸命教えてくれる福田さんである。いろいろと細かく変えていくと、調子が崩れるのでは?
「はい、だからもう今、スウィングがおかしいですよ(笑)。自分で20数年アジャストしていましたから、当然上手く当たらなくなりますよね。でも、迷っていたことがだいぶわかってきました。4回券を1万1000円で買って、好きなときに使えます。だいたい今は週に1度、練習場に行くようにしていますから、そのときにレッスンを受けています」とちょっぴり嬉しそうに話をする福田さん。シングル入りの要因は、この向上心にあると見た。
人生初レッスンに取り組む。「最初の30cmを低く真っすぐにテークバック、ヘッドを開かないように上げる、体とクラブを同調させて回すなど、課題は多いんです」
北海道出身。「運動神経はよくない」との自己評価だが、幼少期は空手をかじり、学校の授業ではスケートに取り組み、スキーも1級の腕前だ。
ゴルフは34歳頃に始めた。海運会社に就職し、最初は機関士として船の一番下のエンジンルームにいた。最近ニュースで聞かないことはないペルシャ湾に原油を積みに行ったこともある。
「イランのパーレビ国王の時代です。船員さんでゴルフ好きな人もいました。今は禁止されていますけど海に向かって打つ人もいました。海外駐在事務所の人も好きでしたね。ただ、そのときの私はゴルフに興味がなかったんです。その後陸上勤務になってから”お付き合いゴルフ”を始めました。昔、海運会社はどこも現在の”海の日”に大きなコンペをやっていた。それに出るために社員寮の先輩に近くの芝ゴルフ練習場で教わり、最初のラウンドは東我孫子CCで145。今の倍くらいのスコアです」
もともと左利きの福田さんだが、当時は左用のクラブも少なく、先輩にも「右打ちでやれ」と言われ従った。そこからは月イチゴルファー、スコアは115前後で、いわば典型的な「エンジョイゴルファー」だった。
しかし56歳のとき、思い立ってレフティに変更。
「利き腕主体で打てればもっと飛ぶと思ったんです。でも最初は、接待のときは右で、プライベートや練習のときは左でと、両方でプレーしていました。一時期はクラブを左右半分ずつ入れていた。今では完全に左です。理由はなくて、実はあまり深く考えてやってはいないんです。でも両方で打てると便利です。たとえば木の根っこにボールが行って、左で打てないときはクラブを裏返して右でやればある程度打てる。それがシングルになった理由でもないでしょうけれど(笑)」
いや、この”柔軟さ”にこそ、シングル入りの理由はあるのかもしれない。

食事は3食バランスよく。朝は味噌汁と目玉焼き、魚が定番。鶏肉や豚肉など「妻に食べさせられます」。お酒は毎晩飲む。「妻には本当に感謝。ゴルフにも寛容です。自分の父親がゴルフに行くときに母親が文句を言っていたからそういう人にはなりたくないそうで(笑)
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- ゴルファーなら一度は憧れるハンディキャップ9以下の「シングルさん」。今回は78歳でこれを達成した強者(つわもの)ゴルファーをご紹介しよう。シングルへの道とはどのようなものか。前回に続き、話を聞いた。 PHOTO/ Yasuo Masuda THANKS /東松山カントリークラブ 福田清 ふくだ・きよし。ベストスコアは76。エージシュートも5回。最初は同級生との年に1度の夏のコンペで……
週刊ゴルフダイジェスト2026年6月9日号より


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