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【キミこそ王子だ】Vol.359 体格も飛距離も中学生とは思えない! スウィングの完成度の高さに驚愕

雑巾王子こと武市悦宏プロが、全国の有望なジュニアゴルファーのもとを訪れ、大人ゴルファーにも役に立つゴルフのヒントを探る当連載。今回の王子候補は、愛知県出身北名古屋市立熊野中学3年の白川統太郎くん。恵まれた体格とセンスで「中部ジュニアゴルフ選手権」を制した注目株。武市はその飛距離に驚愕して度肝を抜かれた!

今回の王子候補

白川 統太郎さん

しらかわ・とうたろう ●主な戦歴/2025中部ジュニアゴルフ選手権12~14歳の部 優勝 ●ベストスコア 64(名古屋グリーンCC) ●練習/毎日1時間100球弱、パター30分 ●トレーニング/ 週1回1時間


中学3年生で身長180センチ超え! その見た目を裏切らない飛距離がウリの白川統太郎くん。「横に並ぶとボクはまるでFBIに捕まった宇宙人じゃん(笑)」と彼を見上げる武市。

ちなみに写真では分かりにくいかもしれないが、お顔は俳優の鈴木福さんにソックリ!「よく言われますし自分でも似てると思います(笑)」

そんな福くん、もとい! 統太郎くんは今年「中部ジュニアゴルフ選手権」を制した逸材だ。クラブを握ったのは父親の勧めで小1の頃。


体を動かすのが好きなので、ゴルフと並行して中学ではサッカー部に所属する。スウィングを見た武市は

「お世辞抜きでスゴイ! 迫力満点のスウィングは中3とは思えない。300ヤードはいくでしょ?」

「当たればいきますね。小技はまだまだですが、飛距離には自信があります!」

「イイ! やっぱり飛距離が出る選手は魅力的だよね。見ていて気持ちがいいもん。小技はこれからいくらでも磨けるから大丈夫。今はその気持ちよく振る感覚を大事にしたらいいよ」

武市を虜にしたスウィングだが、当然、一朝一夕で身についたものではない。「最初はスウィングも球筋もグチャグチャでした」と統太郎くん。

しかし、あるイメージを持ちながら振ったところスウィングも球筋も安定するようになったという。

「アドレスで左耳の上に大きな風船があるのをイメージし、その風船をフォロースルーでバシッとクラブで叩き割るつもりで振ってみたら、気持ちよく振れるようになりました」

「なるほどね。クラブを体の内側に振るイメージを持ったわけか。そうすればバックスウィングでインサイドに上がり過ぎないから、クラブが寝て入ることがなくなって、球も曲がらなくなるよね。そのために、気を付けているポイントってある?」

「お腹に力を入れ、上半身の前傾角度が崩れないようにしてます」

「上体の前傾角度をキープしたまま振ると、フィニッシュで左肩が右肩より少し高くなるでしょ。これはフェードヒッターのひとつの特徴なんだけど統太郎くんのフィニッシュはまさにソレ。これがまた感じ出ててカッコイイね!」

「ありがとうございます」

「ボクみたいに小柄な人間が、同じように振ると飛距離が出しづらい。だからボクはあえてフェースの開閉を使ってタイミングよく振って少し大きめのドローで飛距離を出している。ただ球が曲がるリスクが若干あるからフェードで飛距離が出せる統太郎くんが本当に羨ましい」

「飛距離は絶対アドバンテージになると思うので、それを生かして将来は海外で活躍したいです」

「中学生で見据えているところが海外っていうのがいいね。でも統太郎くんの体格と飛距離ならきっと戦えると思う。それくらい、いいモノを持っているからテンション上がるほどこれからが楽しみすぎる! 応援しているよ!」

とエールを送る武市であった。

週刊ゴルフダイジェスト2025年11月18日号より