Myゴルフダイジェスト

会員登録
  • ホーム
  • 週刊GD
  • 【企業ゴルフ選士】NECネッツエスアイ・牛島祐之さん「ゴルフは仕事にも活かせて楽しい。良いことだらけです」

【企業ゴルフ選士】NECネッツエスアイ・牛島祐之さん「ゴルフは仕事にも活かせて楽しい。良いことだらけです」

戦うだけのゴルファーではなく、会社に認められ、選ばれたゴルファーである“企業ゴルフ選士”をクローズアップ。今回は、NECネッツエスアイの牛島祐之さん。

ORGANIZER/Hironori Kogure PHOTO/Takanori Miki


NECネッツエスアイ
代表取締役
執行役員会長 兼 CEO
牛島祐之さん


青山学院大学経営学部卒業後、1984年に日本電気システム建設(現在のNECネッツエスアイ)へ入社。大学の卒業旅行で訪れたハワイでゴルフ場へ行って以来、40年以上にわたりゴルフに親しむ。ベストスコアは78

NECネッツエスアイ

より快適で便利なコミュニケーション社会を実現するため、“コミュニケーションサービス・オーケストレーター”として、企業や通信事業者、官公庁、社会インフラ事業者といったさまざまな顧客に対し、SIから施工・サービスまで幅広い事業で価値を提供

ゴルフ部立ち上げの
背中を押したキーマン

NECネッツエスアイの代表取締役会長を務める牛島祐之さんは、この連載に登場した澤本陽一さんや山口正雄さんが2018年にゴルフ部を立ち上げたとき、大いに背中を押した人物だ。仕事が多忙ということもあって部活動には参加していないが、自身も毎週コースに出るほどのゴルフ好き。もちろん部の活動や成果は常に気にかけているという。

そんな牛島さんのデビューは大学4年の終わり頃。卒業旅行で友人たちと訪れたハワイでのことだった。

「海外なので堅苦しい印象もなく、景色も綺麗で楽しかったです。日本でのデビューはその1年後、箱根くらかけゴルフ場でした。会社の先輩たちに連れられて行ったのですが、敷居の高さを感じた反面、大人の仲間入りをしたような気持ちになったことを覚えています」

実は同時期にハンググライダーに本格的にはまり、日本選手権で7位になるほどの腕前だったが、それでもゴルフをやめることはなかった。

「『仕事に活用できるのでは?』と思ったことが大きいですね。競技としての面白さはもちろん、初対面の方と本音で話せるというのがすごい。良いスコアを出すためには身体的なパフォーマンスだけでなく精神面のコントロールも大切で、さらに先を読んだマネジメントまで要求してきたり、非常に奥深さを感じます」

現在のハンディは14、最近気にしていることはメンタルだ。

「18ホールのなかで精神を平穏に保ち、力をどうコントロールしていくかが一番の課題」と言うが、会社の頂点に立つほどの人間はセルフコントロールに長けているのでは……?

「もしかすると、精神的なものはゴルフのほうが要求されるかもしれません。仕事の場合、たとえば私が心を乱したとしても周りがカバーしてくれるし、だからこそ心強さもある。一方でゴルフは心の乱れが数字に出やすく、それが余計にプレッシャーに(笑)。ただ、不測の事態が起こったとき、どれだけ冷静に物事をいろんな角度から見られるかが大切という点は、共通していると思います」

ゴルフ部の活動が
働き方を変える?

“ゴルフ推し”の牛島さんらしく、ゴルフ部新設の話が上がったときの動きは早かった。

「話を聞いたとき、『どんどんやれば良いじゃない』と言ったことを覚えています。これはどの部にも言えることですが、部活動は世代や部門が違う人とのコミュニケーションを取る良い場になります。それに加え、ゴルフは社外の人との垣根をなくすのに役立つこともあって、許可したというより、グッと背中を押して進めてもらいました」

ゴルフが人脈作りに役立つことは、牛島さん自身、これまで何度も経験してきた。長い時間、いろんな話をしながら一緒に過ごせるからこそ、互いの理解が深まる。年代問わず楽しめるシステムがあるのも魅力だ。現在、会社が公認している部はゴルフ部含め10以上あるが、会社がこういった活動を推奨している理由はもう1つある。

「以前のように、会社は平日に働いて土日休むという働き方だけを望んでいるわけではありません。仕事に集中するためには自分を解放する時間も不可欠なので、有給休暇をもっと積極的に使ってほしい。もちろん解放する場は家族サービスでも良いのですが、こういった部活動が柔軟な働き方を浸透させるきっかけになれば良いと思っています」

若い社員と比べ、特に昔を知る人間は平日休むことに後ろめたさを感じがちだと牛島さん。それに加えてゴルフは仕事にも役立つことから、ゴルフ部創設は会社にとってもプラスというわけだ。

「そういえば最近、ゴルフ部の活動に影響を受けてかゴルフに興味を持つ社員が増えたように感じます。そういった人たちを部員がサポートするのも良いですよね。あと、そろそろ日経カップで予選通過したところも見たいな」

隣に座る澤本さんを見て笑う牛島さんと額に汗を浮かべる澤本さん。その空気は会長と社員という組織上の関係よりも温かく、濃く見えた。

牛島祐之さんのクラブセッティング

週刊ゴルフダイジェスト2025年4月8日号より