【らくトレ】Vol.138 ”床磨き“エクササイズで猫背アドレスを解消!
渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、猫背を防いで肩を回しやすくするメニューを教えてもらった
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato、Tadashi Anezaki MODEL/Mai Inaji(GOLULU)
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メニューNo.139
猫背を解消する“床磨き”エクササイズ
人間の体は寒さを感じ始めると、体温を体の中に閉じ込めようとします。そうすると背中が自然と丸まり、猫背になりやすくなります。姿勢の乱れは、ゴルフスウィングにも悪影響を及ぼしますから姿勢を正す動きに意識的に取り組む必要があります。
今回は肩甲骨をしっかり動かすことで猫背を防止するエクササイズを2種類紹介します。
エクササイズ1と2は、右手と左手を交互に動かすか、両手を一緒に動かすかの違いです。エクササイズ1は片手でバランスを取りながらもう片方の手を動かします。エクササイズ2は、両手を同時にダイナミックに動かします。
エクササイズ1は右手の時計回り5周、逆回り5周、左手の時計回り5周、逆回り5周の計20周行います。エクササイズ2は右手の時計回り(左手の反時計回り)5周、逆回り5周の計10周行います。
どちらのエクササイズも朝晩1セットずつ、1日2セット行うと効果的です。
Exercise 1
片手で“床磨き”
四つ這いの姿勢からスタート。そこから骨盤と左手の位置を変えずに右手を遠くに伸ばします。そして時計回りで半円を描くように12時>3時>6時と動かします。それを5周したら、今度は6時>3時>12時と逆回りに5周します。左手も同様に行ってください。左右10回×2セット繰り返しましょう。
Exercise 2
両手で“床磨き”
エクササイズ1の両手を同時に動かすバージョンです。両腕を前方に伸ばし、そこから平泳ぎのような動きで円を描きながら両手を体に近づけます。写真4から1に戻るのを5周したら、今度は写真4>3>2>1の順に5周します。内回し、外回し合計10回を、1日2セット行うことができると理想的です
●ここに効く!
肩甲骨をしっかり動かすトレーニング兼ストレッチになります。腹筋にも刺激が与えられますから体幹トレーニング効果もあります
●どんな効果が?
肩甲骨周りの可動域が広がり、スウィングアークが大きくなります。回転軸が安定し、フィニッシュまでバランスよく振り抜けます
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2022年12月13日号より