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ゴルフは5年寿命が延びる! R&AとJGA、2つのゴルフ振興策を提案

世界のゴルフ界を主導するR&AがJGA(日本ゴルフ協会)とタッグを組み、打ち出したゴルフ振興策とは――。

テーマは「ゴルフと健康」「女性とゴルフ」の2つ。

2020年にR&Aから発表された「ゴルフと健康」に関する調査によれば、ゴルフが健康に与えるプラス要素はいくつかあるという。ゴルフをやる人はやらない人に比べて、「寿命が5年長い」という結果が出ている。寿命の延伸だけでなく、その質も高い。つまり寝たきりなどの確率が低くなり“健康”を維持できるというわけだ。

調査に参加した30万人のゴルファーは同年代の非ゴルファーと比べ、40%死亡率が低いというデータもある。心臓疾患・脳卒中(20~35%)、糖尿病(30~40%)、認知症(20~30%)リスクが減少すると。そして身体の健康のみならず、心の健康にもいいことは誰もがわかることだろう。R&Aのアジア太平洋ディレクターのドミニク・ウォール氏は、これら研究結果からゴルフが健康に与える影響を評価し、より一層のゴルフの普及に予算を投じていくと表明した。

もう一つの「女性とゴルフ」では、女性を取り巻くゴルフ環境を改善し、女性ゴルファーを増やすことに積極的に策を講じていこうというもの。

これまで世界のゴルフ界では女性は“軽んじられて“きた。英国にしてもR&Aが女性会員を受け入れたのは2012年、R&Aが設立されて260年後のこと。マスターズが開催されるオーガスタナショナルGCでも女性会員を受け入れたのは2012年。今年、全英女子オープンを開催したミュアフィールドは、一度女性会員受け入れを拒否したことで全英オープンのローティションから外され、その後2017年再投票で受け入れを了承している。そういう女性軽視の歴史を乗り越え、ゴルフを楽しむ振興策を進めていくとしている。

JGAはこれまで日本オープン、各種アマチュア競技の主催団体だったが、2021年4月の定款変更により、競技ゴルファーだけでなく一般アマも対象にしてゴルフの普及・振興を担うことになった。2025年問題(団塊世代がゴルフをやらなくなる)など、ゴルフ人口減少の時代にどう対処していくのか。「JGAゴルフ振興推進本部」を設置し、環境整備や底辺拡大を推し進めるというから、期待したい。

一般的な身体活動に関連するリスクの減少

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月18日号より