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【らくトレ】Vol.97 「両腕ブランブラン」で効率的な“軸回転”が身につく!

渋野日向子の専属トレーナー・斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレゆるスト」。今回は、体の末端ではなく中心を動かす、体幹強化メニューを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Hiroaki Arihara MODEL/Nanoka Hagiwara(GOLULU)

前回のメニューはこちら

メニューNo.97

「両腕ブランブラン」で回転力をアップ


ゴルフは体幹を使ってスウィングしなければならないと頭では分かっていても、クラブを握るとどうしても腕の力で振ろうとしてしまいます。そこで今回はボールを打つ前におすすめしたいエクササイズを紹介します。


動き自体はとてもシンプルです。両足を肩幅に広げ、腕の力は一切使わず、腰を骨盤から動かすようなイメージで、時計回りと反時計回りに交互に回転するだけです。最初はゆっくりと5往復、体が慣れてきたら回転速度を上げて5往復します。体の中心を使って動かすことで肩が自然と回り、肩が回ることによって腕が振られます。遠心力によって腕が伸び、床と水平の高さまで上がるのが理想です。体の中心を使って動かす感覚が身につけば、クラブを握ったときも同じ感覚で体を動かすことができます。このエクササイズをすれば、手打ちが抑えられ、上半身の捻転を使った正しいスウィングを習得することができます。

Exercise 1
最初は小さく左右に両腕をブランブラン

両足を肩幅に広げ、腕を脱力させた状態でスタート。腰を骨盤から動かすようなイメージで、時計回りと反時計回りに交互にゆっくりと回転します。腕を動かすのではなく、体の中心を回すことで、その動きにつられて腕が振られるのが大事なポイントです

Exercise 2
仕上げは大きく両腕をブランブラン

エクササイズ1を5往復行い、体の動きが慣れてきたら、そのまま回転速度を上げます。その際、腰を左右に動かすのではなく、コマのようなイメージでその場でクルンと回転するように意識してください。遠心力で腕が伸び、水平くらいまで上がると理想的です

ここに効く!
体の中心を使って振り子運動を行うことで、腹筋、背筋、胸筋に刺激が与えられます。ただ、筋肉に刺激を入れるのがメインではなく、体の中心を回転させる感覚を身につけるドリルとしておすすめです

どんな効果が?
体の末端を動かすのではなく、中心を動かす感覚が身につくことでスウィング軸が安定します。軸が安定すれば、回転がスムーズになりますから、スウィングスピードが上がって飛距離アップも見込めます

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から渋野日向子の専属トレーナーとして活動中。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月8日号より