トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、下半身の強化と同時にスウィング作りで重要な空間認知能力も高められるエクササイズを教えてもらった。

TEXT／Tomohide Yasui　PHOTO／Akira Kato　MODEL／Mai Inaji（ゴルル）

【らくトレ】Vol.197　立ったまま片脚を上げるだけ!「レッグアップ」で股関節の柔軟性アップ

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メニューNo.198

目をつぶってサイドランジ

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今回は直立姿勢から片足を真横に踏み出し（サイドステップ）、お尻に体重を乗せると下半身の筋肉を効率よく鍛えることができるサイドランジです。この種目に、目を閉じてつま先タッチというアレンジを加えることで、空間認識能力も磨くことができるバージョンを紹介します。

ゴルフは自分がイメージした動きを体現するのが難しいスポーツです。自分ではプロと同じようにスウィングしているつもりでも、撮影した動画を見ると似ても似つかぬ動きになっていることは多くのゴルファーが経験しているでしょう。これは脳内のイメージと実際の体の動きにズレが生じているからです。目を閉じてトレーニングを行うとそのズレに気付きやすく、感覚を補正することが可能です。ただし、主目的はサイドランジで下半身を鍛えることです。お尻にしっかりと体重を乗せ、ひざが前に出たり、かかとが浮いたりしないように正しい姿勢で行ってください。

Exercise 1
目をつぶり左サイドステップでつま先タッチ

直立姿勢で目をつぶった状態でスタート。左足を真横に踏み出してお尻に体重を乗せるサイドランジをしながら、右手で左足のつま先にタッチします。上手く触れなかったらもう1回やり直します。タッチできたらその姿勢を2秒キープ。この動きを5回繰り返します。（5回×2セット）

Exercise 2
目をつぶり右サイドステップでつま先タッチ

エクササイズ1と同じ姿勢でスタート。今度は右足を真横に踏み出してサイドランジをしながら、左手で右足のつま先にタッチします。大事なのはつま先をタッチすることとお尻にしっかり体重を乗せることです。最初は目を開けた状態で動きの感覚をつかむといいです。（5回×2セット）

●ここに効く!
お尻に体重を乗せるのでお尻と太ももに刺激が入ります。また、目を閉じて行いながら逆サイドの手でつま先にタッチすることで、空間認識能力を磨くこともできます

●どんな効果が?
左右の股関節に体重を乗せる感覚がわかると同時に、体の動きと感覚のズレを補正する能力も身につきます。頭で思い描いた動きやスウィングのイメージが体現できるようになります

週刊ゴルフダイジェスト2024年2月27日・3月5日合併号より