【らくトレ】Vol.192 指先の感覚を磨く「フィンガートレーニング」で理想のグリップ圧を手に入れよう
トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、適度なグリッププレッシャーで握れるようになる“指”のトレーニング法を教えてもらった。
TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)
メニューNo.192
フィンガートレーニング
で指先の感覚を研ぎ澄ませる
プロや上級者は、ものすごく丁寧にグリップを握りますが、アマチュアは何となく握っている人が多いです。グリップは、体とクラブの唯一の接点ですから、スウィングにも大きな影響を及ぼします。今回は指先の感覚を呼び覚ますストレッチ&トレーニングを紹介します。
エクササイズ1は親指とそれ以外の4本の指を順番にタッチしていきます。2秒キープしたら一度、手のひらを開き、次の指に移ります。小指だけ付け根にタッチするのは、親指が硬くてガチガチになっている人がいるので、親指の動きも鍛えたいからです。
エクササイズ2は軟らかいボールを指で握ります。誌面では親指以外の4本指で握る、人さし指で握る、小指で握るなど、3パターンを紹介していますが、指の使い方は仕事によって偏っています。ぎこちない指に神経を通わせるイメージで10本の指を均等にトレーニングしましょう。特に回数の指定はないです。
Exercise 1
両手で指を順番にタッチ
じゃんけんのパーの状態でスタート。まず親指と人さし指をタッチします。2秒キープしたらパーに戻ります。次に親指と中指をタッチします。こちらも2秒キープしたらパーに戻ります。同じ要領で親指と薬指、親指と小指の付け根をタッチする動きを繰り返します。
Exercise 2
いろんな指で柔らかいボールを握る
手のひらに収まるサイズの軟らかいボールを持った状態でスタート。まず親指以外の4本指でボールを握ります。握ったまま3秒キープしたら次は人さし指と中指で握ります。こちらも3秒キープしたら今度は小指と薬指で握ります。この動きを左右で繰り返します。
●ここに効く!
指先まで神経を通わせる指の体操&トレーニングになります。ゴルフは基本的に全部の指でクラブを握るので、すべての指先をバランスよく機能させることができます
●どんな効果が?
クラブを何となく握っている人は指先の感覚が鈍いことが多いです。繊細さが身につくと、グリッププレッシャーが適切になり、ショートゲームの精度がアップします
解説/斎藤大介
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中
週刊ゴルフダイジェスト2024年1月9・16日合併号より