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【らくトレ】Vol.188「逆手グリップ」エクササイズで捻転力アップ!

トレーナーの斎藤大介氏がゴルファーにおすすめのトレーニング&ストレッチメニューを紹介する「らくトレ・ゆるスト」。今回は、肩の可動域を広げ、捻転力をアップできるエクササイズを教えてもらった。

TEXT/Tomohide Yasui PHOTO/Akira Kato MODEL/Mai Inaji(ゴルル)

前回のメニューはこちら


メニューNo.188

「逆手グリップ」エクササイズで
捻転力アップ


上半身の捻転力不足でスウィングの動きにエラーが発生しているアマチュアは多いです。正しい捻転はけっこうキツイ動きなので、捻転力が足りないと体がラクをしようとします。骨盤を左右にスライドさせたり、右わきを大きく開けてトップを作ったりします。そうするとスウィング軌道もインパクトも安定しません。そのような症状を改善するエクササイズを紹介します。

エクササイズ1と2はスタートの姿勢が同じに見えますが、クラブの握り方が違います。1は右手が順手で左手が逆手、2は右手が逆手で左手が順手です。いずれも順手側の手でクラブを逆サイドに押し込み、逆手側のひじをコンパクトに折り畳むのが目的です。この動きは逆手側の前腕の回外(手のひらが上を向くねじれ)、肩の外旋(前腕が体の外側に動く)の組み合わせによって行われます。左右均等にできるようになるとひじの畳み方がマスターでき、スウィング軌道が安定します。


Exercise 1
左逆手グリップでフォロースウィング

右手が順手、左手が逆手でドライバーを持ち、アドレスの前傾姿勢でスタート。骨盤を止めたまま右手を左サイドに押し込み、上半身を捻転させます。2秒かけて押し込み、目いっぱいひねって1秒キープし、スタートの姿勢に戻ります。それを10回繰り返します。(10回×1セット)

Exercise 2
右逆手グリップでテークバック

右手が逆手、左手が順手でドライバーを持ち、アドレスの前傾姿勢でスタート。骨盤を止めたまま左手を右サイドに押し込み、上半身を捻転させます。こちらはトップのイメージになります。ひじが畳まれたトップが作れれば、オンプレーンのスウィングに近づきます。(10回×1セット)

ここに効く!
上半身を捻転させるエクササイズです。骨盤と頭の位置をあまり動かさず、肩だけを回すことで、肩の可動域が広がると同時に腹筋と背筋にも効果的な刺激が入ります

どんな効果が?
肩の可動域が広がるのでトップが深くなります。右ひじと左ひじの正しい畳み方も身に付くので、スウィング軌道が安定し、インパクトの再現性が格段に高まります

斎藤大介

解説/斎藤大介

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。16年より米女子ツアー選手のトレーナーを務め、20年から22年まで渋野日向子の専属トレーナーとして活動。インスタ(golf_fit_japan)でも情報発信中

週刊ゴルフダイジェスト2023年12月12日号より