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世界ランキングは「欠陥のあるシステム」タイガーも新しい算出方法を痛烈批判

ジョン・ラームに続きタイガー・ウッズも「OWGR(公式世界ゴルフランキング)には欠陥がある」と痛烈批判。8月から施行されたシステム変更に対して多くの選手から不満が噴出している。

先月DPワールドツアーの最終戦で優勝したJ・ラームは、R・マキロイら世界ランクトップ25のうち7人が出場したビッグイベントで勝ったにもかかわらず大会前も後もランク5位のまま。

同じ週のPGAツアー「ザ・RSMクラシック」は同ランク25位以内の選手がひとりも出場していなかったのに、優勝者にはラームがドバイで獲得した21.8ポイントの1.7倍となる37ポイントが付与された。

「最新統計技術を組み込んでシステム強化した」というOWGR側に対し、フィールドの厚さや実態が反映されにくくなった事実にラームは「バカバカしい」と発言した。

さらにヒーローワールドチャレンジのホストとして記者会見に臨んだタイガーも、「欠陥のあるシステムだということは我々全員が認識している」と一刀両断。「トッププロの多くがドバイ(DPワールドツアー最終戦)に出たのにRSMよりポイントが少ないのは明らかにシステムの欠陥だ」と指摘した。

LIVゴルフはOWGRの認定を目指しているが未だ認可されず、「LIVゴルファーのいない世界ランクはアルゼンチンがいないFIFAランクと同じ」とG・マクダウェルが言ったことがある。

しかしLIVにとって大きな意味があるOWGRも他ツアーの選手たちからは信頼度を失っている。

スタート当初、ポイントの換算法は非常にシンプルなものだったが、改正後は「開発者にしかわからない」と言われるほど複雑になってきている。

「どう改善するかが問題」と過去683週1位だったタイガー。「OWGRと我々が現状より優れたシステムを話し合って考える必要がある。近いうちにきちんとしたシステムに変更されることを望む」。

メジャーへの出場権など、選手にとって重要な指標となるだけに、公平感のあるシステムが望まれる(PHOTO/Blue Sky Photos)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月20日号より