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移籍してよかった? キャメロン・スミスLIVで早くも優勝

昨シーズンの全英オープンやザ・プレーヤーズ選手権を制し、キャリアのピークを迎えていたキャメロン・スミスのLIV移籍は物議をかもしたが、参戦2試合目の「シカゴ招待」で早くも優勝を飾った。

9月第1週の「ボストン招待」でLIVデビューしたスミスは、「移籍したから悪くなったといわれたくなかったので、これまでにないくらい緊張した」と不安をあらわにしたが、2戦目で後続に3打差をつける圧勝。「自分がまだグレートプレーヤーであることを証明できた」と爽やかな笑顔でトロフィを掲げた。

150億円前後という移籍金のオファーに「魅力だったことは確か」と正直に語ったスミスは、48人という限られたフィールドでの54ホール競技を「エキシビション」と揶揄されることに対して、「ここが最高の舞台だと思っているし、ツアーは変わっても勝つためにプレーしていることは変わりない」と反発。

LIVへの移籍でPGAツアーの出場資格を奪われ、プレジデンツカップにも出られない。20世紀初頭から受け継がれてきたツアーのレガシーを引き継ぐ資格も失った。

それでも人気者のオージーはこういう。「確かにLIVに歴史はない。でもだからといって悪いトーナメントとはいえないし、これから10年後、20年後にはLIVが世界でもっとも大きなイベントになっているかもしれない」。

10月にはタイのバンコクで試合が開催されるが「若い頃アジアを転戦したのは人生最高の思い出。気の合う仲間と旅をしながら高みを目指したあの頃のことは決して忘れない」と欧米以外でのイベント開催を心待ちにしている。

優勝賞金400万ドル(約5億7000万円)は、ザ・プレーヤーズ選手権Vの360万ドル(約5億1500万円)を超え自己最高。縦長のトロフィに「ビールを入れて飲めないのが残念」と笑った。

失ったものよりも得たもののほうが大きい?(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月11日号より