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【パナソニックオープン】「18番でウルっとなってました…」蝉川泰果史上6人目のアマ優勝!

<パナソニックオープン/小野東洋GC(兵庫)/7113Y・パー72/9月22日〜25日>
PHOTO/Hiroaki Arihara

パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ2022は、3日目に61(11アンダー)という日本ツアーのアマチュア最少スコアを叩き出し、トップタイに踊り出た東北福祉大学4年の蝉川泰果(せみかわたいが)が、最終日も圧巻のプレーでギャラリーを魅了した。

2パットでも優勝という1.5メートルのパーパットは、「構えたときにウルッときた」(蝉川)と、左に引っかけて外してしまう。でも、このあとのパットを沈め、史上6人目のアマチュア優勝を決めた

最終日、蝉川は勝負が佳境に入る13番から怒涛の5連続バーディを奪い、初優勝を狙う岩﨑亜久竜(あぐり)、今季2勝目を目指す桂川有人らを退けた。

傍目には21歳の若武者らしく伸び伸びとプレーしているように見えたが、「実は17番の長いバーディパットが入ったときに、少しウルッと来ていました。18番でパーパットを打つときも、ウルッとなってしまって……」(蝉川)

ウイニングパットを打ち終えたとき、もう涙が止まらなくなっていた。

短いウイニングパットを入れたあとは、もう涙が止まらない。帽子をとってギャラリーに一礼する。グリーンの外には中島啓太ら仲間が待ち構えていた

蝉川のアマチュア優勝は、倉本昌弘、石川遼、松山英樹、金谷拓実、中島啓太に続く史上6人目。

すぐにプロ転向するのかという質問には、「この夏、フランスで行われた世界アマで逆転負けしてしまった悔しい思いもありますし、最終学年の今シーズンは、アマチュアの試合でしっかり勝ち切りたいと思います」と即答は避けたが、来シーズンは、この大会からプロ転向した同学年の中島啓太と同じプロの土俵で戦うことになりそうだ。

日本ツアーにまたひとり期待の新星が誕生した。

ドライビングディスタンスは305ヤード!

蝉川はとにかくアグレッシブに攻める姿勢を崩さない。ドライビングディスタンスは304.85ヤードで、ツアー4位に相当する

岩﨑亜久竜は2位フィニッシュ

最終日、66のスコアでトップの蝉川を追った岩﨑だが、あと1歩及ばず。初優勝はお預けとなった

単独3位は桂川有人

パーオン率トップのショットメーカー桂川は、なかなかパットが決まらず、単独3位で戦いを終えた

<パナソニックオープン・最終成績>

優勝蟬川泰果〈アマ〉-22
2位岩﨑亜久竜-21
3位桂川有人-19
4位久常涼-18
5位TJ・パグンサン-17
5位T宮本勝昌-17
7位T稲森佑貴-16
7位TB・ケネディ-16
7位T小田孔明-16

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月11日号より