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【JOYX OPEN】プロ、アマ、女子選手に小学生も…日本一の“草トーナメント”は24歳・安森一貴がプロ初優勝

<MAIN STAGE JOYX OPEN 2022/JOYX GC上月C(兵庫)/7月10日>
PHOTO/Masaaki Nishimoto

今年で14回目を迎えた「MAIN STAGE JOYX OPEN 2022」が兵庫県にあるJOYX GC上月C開催された。24歳の新星・安森一貴がプロ初優勝を飾った

“日本一の草トーナメント”をうたうだけにプロアマ入り乱れ、プロはシード選手や伊澤利光、小田孔明、宮里優作という元賞金王たちから下克上を狙う面々、アマチュアも元プロ野球選手から小・中・高校生や大学生など多彩な顔ぶれがそろった。

地元岡山・津山市出身の若手のホープ、久常涼は、初めて弟・優樹くんと試合で同じフィールドに。「まだまだ危なっかしいジュニアのゴルフ。この大会はある意味お祭りですが、プロの方とも回れるし、優樹にとってもいい経験となるはずです」とプロとして、兄としての両方の顔がのぞく。

老若男女問わず、すべてのゴルファーがひとつのフィールドで競い合った本大会。全国各地で行われる多様性ある大会が、ゴルフの活性化と選手育成、支援につながるのだ。

優勝は大阪府出身の24歳、安森一貴(オータニ広尾CC所属)。並み居るトッププロを制してプロ初優勝だ。大阪商業大高校では西村優菜の先輩。関西学院大卒業後19年プロ入り。「63で回れたことにびっくり」。タオルをわきに挟んだりハーフスウィングという練習方法の確立が持ち味のアイアンショットを磨いた。“予選会の男”を返上し、ツアーでの活躍をストイックに目指す

久常兄弟の豪快スウィング

昨季ABEMAツアーで3勝を挙げた19歳の久常涼(写真左)。300ヤード超えショットで、レギュラーツアーでも初優勝を目指す。弟の久常優樹くん(津山東中3年/写真右)は「飛距離は270ヤードくらい。今ドライバーの調子が悪いんです。兄と同じ大会に出るのは初めて。嬉しいですけど緊張しています」と照れ笑い。もちろん目指すはプロゴルファー

唯一の小学生、加藤金次郎くん(長根小6年)は「緊張していますけど楽しみ。好きなのは全部が上手い星野陸也プロです」。この日同組の藤本佳則を見つけると、元気よく挨拶していた

向井七海さんはアマ予選を勝ち抜き参加。東北福祉大を卒業しプロテストが控える。「男子のセッティングで長いけどショートゲームの勉強になった。男子はボールを操作する技術に長けていますね」

<最終成績>

優勝J.パグンサン-17
2位永野竜太郎-14
3位T大岩龍一-12
3位T宮本勝昌-12
5位T塚田陽亮-11
5位T池田勇太-11
5位T大槻智春-11

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月26日号より