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プロテストにかかる費用は200万円! “不合格組”を応援する女子トーナメントが7月に開催

今季からスタートした「LIVゴルフ」にまつわる景気のいい話題に注目が集まるが、その陰で、“まだ日の目を見ぬ選手たち”に目を向け、支援しようという大会が7月に開催される。

国際スポーツ振興協会(ISPS)による「ISPSハンダ、プロテストの費用は腕で稼げ女子トーナメント」がそれだ。20~21年のプロテストに落ちた選手たちを対象に、7月13~15日、茨城県の太平洋クラブ大洗シャーウッドコースで開催。予選36ホール、決勝18ホールのストロークプレーで争われる。

興味を惹くのは、賞金総額3000万円の配分法。優勝賞金は300万円だが、2位〜10位には一律200万円、予選落ちの選手も一律5万円を受け取ることができる。

大学4年からプロテスト挑戦を続け、21年のプロテストで6回目の涙をのんだ橋添香選手(28)は言う。

「プロテスト落選組は、出場できる試合が極端に少なくなっています。(アマチュア資格を喪失した選手は)アマの大会にはもちろん出られないし、プロの試合も以前はQTで上位に入れば単年度登録でステップ・アップ・ツアーなどに出場できたのに、それも2年前から閉ざされました。大学時代は3日間、4日間競技があったのに……です。そういう意味で何が嬉しいかって、3日間競技を開催していただけること。ミニツアーもありますが、それらの大半は1日競技。だから3日間とか4日間開かれるプロテストと同じ条件で開催していただけて、しかも優勝賞金が300万円。死に物狂いで頑張って優勝を取りにいきます」

試合名の「プロテスト費用は腕で稼げ」について聞いてみると──「はい、プロテストは予選から決勝までの遠征費用やエントリーフィーを含めると、ほぼ200万円になります。だから優勝したら貯金までできる。目の色変えて狙いますよ」。

ハングリー精神のぶつかり合い。大会の盛り上がりも十分に期待できそうだ。

会場となる太平洋クラブ大洗シャーウッドコース(PHOTO/Yasufumi Sakagami)

週刊ゴルフダイジェスト2022年7月5日号より