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1位はやっぱりあの選手! マスターズ開幕直前“みんなの優勝予想”アンケート結果速報

速報
2022.04.07

ウェブサイト「Myゴルフダイジェスト」にて、開幕直前のマスターズで誰が勝つかを予想する緊急アンケートを実施。優勝予想堂々の1位に輝いたのは、やっぱりあの選手だった!?

連覇に挑む松山英樹をはじめ、今年に入り3勝を挙げ一気に世界ランク1位に上り詰めたスコッティ・シェフラー、正確無比なショットでメジャー3勝目を狙うコリン・モリカワ、東京五輪金メダリストのザンダー・シャウフェレ……と誰が勝ってもおかしくない今年のマスターズ。加えて大ケガにより戦線離脱していたタイガー・ウッズが直前に出場を表明したことで、いやがうえにも盛り上がりが期待される。

そんななか、Myゴルフダイジェストでは急遽、ウェブ上で優勝予想アンケートを実施。短い期間にもかかわらず、790件もの投票をいただいた。

結果は以下の通り。

2022マスターズ優勝予想アンケート結果(投票期間:2022年4月5日~7日、回答数:790)

優勝候補No.1は、やはり松山英樹(171票)。首痛の影響が心配されるが、連覇への期待も込めて、松山を挙げる人が多かった。2番手はコリン・モリカワ(126票)。20年に全米プロを制し、21年に全英オープンでメジャー2勝目を挙げたアメリカの若頭は、正確無比なショットでオーガスタをも攻略してしまうのか。

そして3番手は、昨年のマスターズで松山英樹の後塵を拝したザンダー・シャウフェレ(86票)。ここ3年、2位、17位、3位と相性もよく、松山同様初メジャーをマスターズで飾る可能性は十分にある。

4番手以降は大混戦。キャリアグランドスラムに王手をかけ続けているローリー・マキロイ(53票)に、28歳にして米14勝を挙げているジャスティン・トーマス(51票)。そして6番手には、世界ランク2位のジョン・ラーム(43票)をおさえ、2020年マスターズ以来の公式戦出場となるタイガー・ウッズがランクイン(46票)。アップダウンの激しいオーガスタを4日間歩き続けられるかが懸念されるが、これまで数々の奇跡を起こしてきたタイガーだけに、もしかしたら……! と思わずにはいられない。

2022年マスターズは日本時間21時に第1組がスタート。タイガーは23時34分、松山はトーマスとともに23時45分にスタート予定。眠れない4日間がいよいよ始まる!

松山、コリン、ザンダー
優勝候補3人の独占インタビューをチェック!

  • 初出場の2020年全米プロでいきなり優勝し、2021年これまた初出場の全英オープンも優勝。プロになって出場したメジャー6試合のうちの2つに勝った驚異の25歳。まだ少年っぽさが残る日系アメリカ人プレーヤー、コリン・モリカワに、自身の強みやマスターズでの戦い方、日本人の血を引くルーツについて、いろいろと聞いてみた。 取材・撮影/田邉安啓 コリン・モリカワ1997年、アメリカ・カリフォルニア生まれ。大学時代は世界アマランク1位。プロ転向3年にしてPGAツアー5勝。メジャーは2020年全米プロと2021年全英オープンの2勝。マスターズでメジャー3勝目を狙う >>マスターズへ挑む14本はこちら どんな試合でも勝つための準備をしています GD プロ転向後、メジャーに6試合出場したうち、20年全米プロ、21年全英オープンと2勝を挙げました。勝率でいえば3割3分3厘です。このことについてどう思いますか?モリカワ 言葉にすると大変なことですね。ただ、メジャーでもそれ以外の試合でも、どんな試合でも勝とうと思ってプレーしています。練習の仕方やゲームの運び方、気持ちの面でもすべて勝つために準備しています。GD 2020年の全米プロは、出場する前に勝てると予想していましたか?モリカワ いい準備はできていました。その前のWGCでパッティングを調整できていたし、ハーディングパーク(全米プロの開催コース)は何度もプレーしてよく知っているコースでしたから、気持ちの面でプラスに作用したことは間違いないです。GD プロ転向してまだ3年ですが、これまでの成績を自分ではどう評価していますか?モリカワ 達成できなくはないと信じていましたし、可能だとも思っていました。GD なぜそんなに信じることができるのでしょうか?モリカワ 狙い通りのショットが打てた、というほんの小さな一歩から始まって、もう少し大きなことができた達成感を感じ、次にアマチュアや大学の試合で優勝できたということなどを味わって、仲間うちやプロの試合で勝つというステップを踏んでいくと、ほかの人ができることは自分にもできるはずだと感じるようになるんです。自分は人よりゴルフが好きでちょっと上手かっただけです。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です ジェネシス招待の水曜日、プロアマの後、ゴルフダイジェストのインタビューを終え、クラブハウスに引き上げるコリン・モリカワ。マスターズに向けて、ショットの調子も上がってきているようで、この試合でも最終日に猛チャージをかけ、2位タイでフィニッシュした 子供の頃からアイアンで球を操るのが好きだった GD 昨シーズンのデータを見ると、パーオン率はツアーでほぼトップ。ドライバーの平均飛距離は112位です。ということは、アイアンショットが武器だということになりますね。モリカワ 確かにそうですね。アイアンショットなら、ほかの選手よりもピンに寄せられる自信があります。ミスの幅も小さいかもしれない。飛距離は平均的。でも、もっと飛距離を伸ばそうとは思っていないです。いまの僕が無理に飛距離を伸ばしても害悪しかないと思います。GD なぜそんなにアイアンが得意になったんですか?モリカワ 昔からアイアンショットが上手かったといえばそれまでですが、小さい頃からアイアンの打ち方を研究するのが好きで、そうやってアイアンで遊びながらゴルフを覚えたんでしょうね。コースに出ても、いかにアイアンショットを狙い通りに打つかということに楽しみを感じてプレーしていました。練習場でも、ドライバーをずっと打ち続けることはなくて、アイアンで木を避けるようにフェードを打ったりドローを打ったり、球筋を操作することばかりやっていました。GD でも、子供の頃って、やっぱりドライバーで引っ叩くのが好きだったりしません?モリカワ もちろん僕もドライバーショットは好きでしたよ。子供ならドライバーを打つのが好きでいいんですよ。ただ、僕はドライバーでハデに飛ばすよりも、木の下を抜くショットや上を越していくようなアイアンショットを打てるようになりたいと思っていました。いつもプレーしていたコースにたまたま木がたくさんあって、そういうショットを上手く打てないと、いいスコアが出ないということもあったかもしれませんね。 モリカワはPGAツアー屈指のアイアンの名手。最新のデータで見ると、パーオン率は75.00%で3位(3月15日現在)。写真はジェネシス招待の2日目、11番パー5でピンまで225ヤードの右ラフから2オンを狙った1打 オーガスタでも得意のカットショットを貫く GD マスターズは3回目の出場ですね。今年グリーンジャケットを着るには、何が必要だと思いますか?モリカワ マスターズに出ると、打つ必要のないショットを打って失敗しています。「オーガスタはドローが打てないとダメだ」とか、そんな意見に流されるんです。今年は得意なカットショット(フェード)をブレることなく打ち続けようと思っています。カットショットで攻めることが、自分にとってベストな攻略法だと過去2回の経験でようやく気づいたんです。GD 具体的にどんな練習をやっているのでしょうか?モリカワ それぞれのホールで必要なショットを練習しています。10番では木を回り込むようにドローを打つ、13番もドローを打つ、でも18番はカットを打つ、などですかね。練習では、必ずホールを思い浮かべてショットをしていますよ。GD 好きなホールはどこですか?モリカワ カットが打てるホールです! 池の位置や木の張り出し方などで、どうしてもカットが打てないホールもありますが、気持ちよくカットを打てるホールが好きです。GD キーになるショットは?モリカワ カットショットです(笑)。オーガスタでは本当にたくさんカットショットを打ちますよ。GD 好きな番手は?モリカワ 8番アイアンです。構えたときに、いちばんしっくりくるんです。好きになった明確な理由はわかりません。 ジェネシス招待、2日目11番パー5のティーショット。構えからすると、カット気味の弾道をイメージしているのか? 結果は341ヤードのビッグドライブ。モリカワは、このホールで4日間とも300ヤード超えのショットを披露 飛距離が出るのは“彼ら”のゴルフ自分とは関係ない GD 日本人のルーツについてお聞きします。お父さんが日本人なんですよね。モリカワ はい、父が日本人で、母が中国人です。GD 家庭では両親が英語で話していたので、日本語も中国語も覚えなかった?モリカワ そうです。中国語も話せません。GD それでもモリカワは日本の名字ですし、日本に行けばモリカワと日本語でも書ける。モリカワ モリカワのどこかに“River(川)”って意味が入ってるんですよね。漢字でどう書くかまではわかりませんが……。GD なにかご自身の中に日本人的な部分は感じますか?モリカワ 日本に行って、日本の歴史や文化に触れ、日本のファンに出会ったりすると、プラスのパワーをもらえる感じがするのが不思議です。日本の子供が僕のプレーを見て、その子がいつか僕のようになるかもしれないと思うと楽しみですね。GD ダスティン・ジョンソンやデシャンボーと違って、あなたの体型は日本人っぽい!モリカワ そうですね、普通の“人”ですもんね(笑)。GD そんな普通の人であるあなたが、体格の違うプレーヤーに勝てる点に関してはどう思いますか?モリカワ ゴルフだけではなく、どんなスポーツにおいても、ベストな方法はひとつじゃない。僕にとっては、フェアウェイをとらえて、いいアイアンショットを打つこと、パーオンすることです。自分の強みに徹することができれば、勝つチャンスはあると考えています。GD 長距離ヒッターがパワーでコースをねじ伏せるゴルフを見て、どう思いますか?モリカワ まったく気にしません。飛距離が出るのは彼らのゴルフで、自分のゴルフとは関係ありません。ジェネシス招待の予選ラウンドも、ツアー1の飛ばし屋のキャメロン・チャンプと同組でしたが、いったんコースに出たら自分のゴルフに徹するのみ。コースを研究し、どこにティーショットを置き、そこからどんなショットで攻めるべきかに集中する。それだけです。 2021年の全米プロ初日、モリカワと松山は同組で回った。「ヒデキの一部分は真似できても、全部を真似することはできない。きっとヒデキだって、僕の全部は真似できないはずだ。自分のスタイルを確立することがPGAで戦うには必要なことなんだ」 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より こちらもチェック!
  • 2021年のマスターズで松山に惜しくも敗れ、東京五輪ではその借りを返すかのごとく金メダルに輝いた。日本育ちの台湾人の母親とドイツとフランスのハーフの父親の間に生まれ、実は本人以外、家族全員が日本語を話せるという、おそらくPGAツアーいちの日本びいき。そんなちょっと不思議なアメリカ人プレーヤーが、メジャーのこと、日本のこと、松山のこと、いろいろと話してくれた。 取材・撮影/田邉安啓 ザンダー・シャウフェレPGAツアー4勝。1993年生まれの28歳。アメリカ代表として出場した東京五輪で金メダルに輝いた GD これまでPGAツアーで4勝して、昨年は東京五輪で金メダルも獲りました。次の目標は、いよいよメジャーですね。シャウフェレ そうですね。マスターズは同じコースですし、全米オープンはボストン近郊のブルックライン(ザ・カントリークラブ)、全米アマでプレーしたコースです。全英オープンはゴルフの聖地セントアンドリュースですね。実はまだ1度もプレーしたことがないんですけど、現地に行ったことはあります。カーヌスティの大会の後、セントアンドリュースまで行って、何ホールか歩いてみました。全米プロはオクラホマのサザンヒルズですね。あそこは、ジュニアの試合で行く予定だったんですが、大会が中止になったので、プレー経験はゼロです。マスターズと全英オープンは伝統的なコース、全米オープンと全米プロは長くてタフなコースでプレーするということになりますね。GD 勝つチャンスが高いのはどのメジャーでしょうか?シャウフェレ 数字だけ見れば、マスターズがこれまでいちばんいい成績なんです。全英オープンでも2位タイになっていますし、全米オープンもそれほど悪くはありません。全米プロだけはあまりいい記憶はありませんが……。マスターズは何度か優勝争いをしているので、チャンスがあるかもしれませんね。GD マスターズと相性がいい理由はなんでしょうか?シャウフェレ 自分のゲームプランにマッチしているのだと思います。ティーショットの精度、コースマネジメント、そして、パッティングが重要なことです。何度かいいプレーができたことで「やればできる!」と思い込めるのも大きな理由かも(笑)。GD マスターズで勝つには何が必要だと思いますか?シャウフェレ どの大会でも同じですが、たった1ストロークが勝敗を分けるんです。だから、いまやっていることをやり続けるだけです。何かを変えようとは考えていません。いままで、このプレースタイルを貫いて、優勝してきたわけですから。GD ツアーのデータを見ると、年々、飛距離アップしていますが、自分では飛ぶようになったという実感はありますか?シャウフェレ 今年のニューモデルのドライバーがとても調子よく振れるので、そのぶん飛んでいるのかなとは思っています。GD スウィングで何か取り組んでいることはありますか? この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です シャウフェレ つねに何か取り組んでいますね(笑)。アプローチなどはいつもいろいろと試してみてはいますが、スウィングにおいて何かを変えると他の部分に影響が出てしまうので変えることは難しいんです。けっこうトリッキーなんですよ。GD 昨シーズンのデータを見ると、ストローク・ゲインド・パット(パットの選手平均値に対して、何打優れているかを示す)の数値がいいですね。シャウフェレ パッティングはここ最近とても安定しています。グリーン形状や芝の違いに対応できていて、好不調の波を小さく抑えられていることが成績にも表れています。たとえば、スクランブル率(パーセーブ率)は、いい年と悪い年が交互に来るような波がありました。でも昨年は、アプローチが過去最高によかったと思います。そんな好不調の波のいい波がハマれば、今年はもっと勝てると思います。“トリガースタット(Trigger Stat=キーになる統計)”がよければ勝てる、という言い方をするんですが、僕の場合はアプローチがよければ勝てるんです。 (左)フェニックスオープン初日12番のバンカーショット。「アプローチがいいときはいいゴルフができている」という言葉どおり、このホールも難なくパーをセーブ。シャウフェレのサンドセーブ率は高く、今シーズンも72.73%でツアー全体の2位/(右)フェニックスオープン最終日。「パッティングは、僕のゴルフのなかでもっとも安定しているもの」と言うシャウフェレだが、この日ばかりは惜しいパットを決め切れず、1ストローク足りず、3位タイでフィニッシュ ヒデキは無敵のプレーヤーになるかもしれない GD なるほど。統計や数字だけで見れば、松山プロのパッテングはパーフェクトとは言えませんがマスターズに勝てた。何が勝敗を左右したと思いますか?シャウフェレ 昨年のマスターズの週だけ見れば、ヒデキのパッティングは最高でした。さらにスクランブリングもとてもよかったですし、ボギーもほとんど打たなかった。そしてバーディをたくさん取った。それに、ヒデキのパッティングは決して悪いわけではない。今年のソニーオープンのプレーを見れば一目瞭然です。彼のキャリアで、もっともパッティング率がよかった週だったのではないでしょうか。だからこそ勝てたんです。パットが入れば、ヒデキはすぐ優勝ですよ。トリガースタットは、僕でいえばスクランブリング、ヒデキの場合はパット。トリガースタットがいい週は、勝つチャンスがやってくるんです。GD 松山プロのことを、選手として、友人としてどのように思っていますか?シャウフェレ 大変なリスペクトを持って見ています。ヒデキほどよく練習する選手は他にいませんし、彼のチームはいい人ばかり。キャディのショータも友だちです。おもしろいヤツですしね。この2〜3年のヒデキのプレーは決して最高のものではなかったけど、いまはもうそうじゃない。マスターズで勝ち、ZOZOで勝ち、ソニーで勝った。いわゆる、あまり調子のよくない時期=“オフイヤー(Off Year)”のときにどれだけ努力していたかが、いま報われているのだと思います。そして、いまの“無敵”が本来のヒデキの姿。元々ヒデキはそのポテンシャルを持っていたんだと思います。 セントリートーナメントの2日目、9番のティーショットを終えて、松山と並んで歩き出すシャウフェレ。「ヒデキはパットが入ればいつでも勝てる男」と絶賛する。4月のマスターズではまた2人の激闘が見られるだろうか 日本にいるおじいちゃんと鰻の名店に行ったことがあるんだ GD あなたのお母さんは台湾生まれの日本育ちで、日本語を流暢に話す。お父さんはドイツ系で日本語を少し話す。母方の祖父母は日本に住んでいる。それであなた自身はアメリカ人。このようなバックグラウンドが、プロキャリアや人生にどんな影響を与えていますか?シャウフェレ とても国際的だと思っています。ときどきややこしくも思いますけどね(笑)。母は台湾生まれですが、育ったのは日本なので、むしろ日本人っぽいですね。僕は台湾にも行ってますが、台湾よりも日本に行った回数のほうが多いんです。GD ご自身のなかに日本人的な要素を感じることは?シャウフェレ 簡単に答えられる質問ではないんですが、私自身は家族のなかでただ一人アメリカで生まれ育ったんです。生まれてからずっと何らかの形で日本の文化に触れてきたわけですから、日本の文化は一般のアメリカ人より理解しているとは思います。日本人的な部分があるかと問われるとそれは疑問ですし、日本語は5%もわかりません。でも他のPGAの選手よりは日本に慣れ親しんでいることだけは確かですね。GD 好きな日本食はなんですか? シャウフェレ スシもサシミも好きですし、ウナギも好き。おじいちゃんがウナギの名店に連れて行ってくれるというので、1時間半も列に並んで食べたこともあります。トンカツ店にもラーメン店にもうどんのお店にも行ったことがありますね。(食べ物の名前はすべて日本語)。沖縄で食べたうどん、オキナワソバでしたっけ? あれもおいしかったです。妻が沖縄出身なんです。ハーフですね。沖縄にいる妻の両親にも会いに行きました。だから、いろんなオキナワソバを食べてますよ(笑)。日本人が普通に思い浮かべる食べ物はだいたい食べてますね。アメリカで“スシ”って言うと、アメリカ人は1種類だと思いますが、私はスシに何十ものネタがあることを知ってますよ。 (左)電話中にカメラマンを見つけると、手を振ってくる人懐っこさが人気の秘密。「日本はおじいちゃんとおばあちゃんがいる大好きな国だ。みんな、ヒデキだけじゃなく、僕のことも応援してくれよ」/(右)フェニックスオープンのプロアマ終了後、大勢並んだちびっこファンにサインするシャウフェレ。サインだけではなく、求められるままに写真にもニッコリ笑顔で収まるとは、さすがファン想い 週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より こちらもチェック!
  • マスターズ優勝後、7月にコロナ感染、病み上がりで出場した東京五輪でメダル争い。そして10月のZOZOチャンピオンシップでツアー7勝目を挙げるなど、激動の1年間を走り抜けた松山英樹。まもなく30歳になる彼は、いま何を考え、そしてどこに向かっているのか? 心の内をじっくりと語ってもらった。 PHOTO/Takanori Miki、Taku Miyamoto 松山英樹1992年2月25日生まれの29歳。2010年のアジアアマで優勝し、11年のマスターズでローアマに輝く。13年にプロ転向し、国内ツアー賞金王に。14年から米ツアーに本格参戦し、メモリアルトーナメントで初優勝。21年のマスターズで日本人初のメジャー制覇を遂げ、同年10月、日本開催のZOZOチャンピオンシップを制して、米ツアー7勝目を挙げた 「ああ、もう勝てないのかな」正直そう思っていました GD 2017年以降、4年近く勝利がないなかで、4月のマスターズで悲願のメジャー優勝、そして10月にZOZOチャンピオンシップでも優勝し、ツアー7勝目を挙げました。いろんなことがあった1年だったと思いますが、それまで勝てなかった日々を振り返ってみて、いまどんな心境ですか?松山 勝てない時期の最初の1、2年は正直「まあ勝てるだろう」って高をくくっていて、楽観的に考えていました。でも19年、20年になってもなかなか思うような成績が出なくて、コロナ禍になる前、2週連続トップ10に入ったのに(20年3月)、そこで勝てなかった時点で、「あぁ、もう勝てなくなるのかな」と思っている自分がいました。それはコロナ中断明けの試合でも続いて、BMW選手権(20年8月)で上位争いしましたが、そのときも優勝争いをしている感覚はあまりなかった。必死につないで、つないで、なんとか優勝争いしている状態で、ただそこにいるお客さんのような感じでした。GD その「勝てない感覚」に、いつ変化が訪れたのですか?松山 ヒューストンオープン(20年11月)で2位になったときに、「まだ気持ち的に争っている」というのを久しぶりに体感しました。まだ勝てる可能性があるなと。でもその後21年になっても、状態が悪くないのに予選も落ちるし、トップ10にも入れないのが続いて、「なんでだろう」ってすごく考えていました。GD 4月のマスターズ前にそこに変化が訪れたということですか? この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 松山 そうですね。オーガスタに入って、前の週にやっていたことと、その前の週にやっていたことがすごくマッチしたんです。オーガスタで練習をしていくなかで、頭の中がすごくクリアになってきて、自分への期待度もどんどん上がっていたんです。「勝てるかもしれない、勝てなくても絶対に上位にいる、優勝は争える」って。いつもなら練習ラウンドも1.5や2ラウンドはするんですが、試合前日も練習ラウンドはしないで練習だけで終わりにしたんです。コースも知っているし、自分の状態を上げることに専念しようって思いました。それが結果的に良かったですね。 オーガスタに移動した瞬間全部がつながった GD 優勝を狙えると思えるようになったのは、スウィングが安定してきたということですか?松山 そうですね、考えることが少なくなったというのがいちばん大きいですね。今までだったらスウィングのことを考えるだけでなく、そこにプラスして球筋を考えていたんですが、あの週は考えることが本当に少なくなっていました。GD 具体的にどのぐらいクリアになっていたんですか。松山 昨年から目澤さん( コーチ)と一緒にやり始めて、目澤さんの言っていることもすごくよくわかりますし、そこに取り組んできたんですけど、一方で自分をなくしている部分もあるのかなとも思っていたんです。それが何の拍子かわからないですが、マスターズ前週のテキサスオープンで時間をかけて練習をしていたら、なんかいい感じだなというのを見つけて。その試合はダメでしたけど、オーガスタに移動した瞬間に、「ああ、だからこうなるんだ」とパターまで含めて全部がつながっていく感じがあったんです。だから、「あ、戦えるな」って。GD 目澤さんが話すようなGC4(弾道解析器)などで測っているデータと、スウィングがマッチしてきたということですか?松山 そうですね。取り組んできたことと自分がやっていることがすごくハマったというか。頭で考えていることを体でうまく表現できるようになって、クラブを上手く扱えるようになったんです。 GD そうなると、マスターズの4日間は、スウィングをシンプルに考えていたということですか?松山 そうですね、けっこうシンプルでした。クラブを上げるときは、ここ(テークバック)とリズムだけという感じでした。意識していたとしても、1カ所、2カ所……、あっても3カ所ぐらい。GD ちなみに普段はどれぐらい考えているんですか?松山 んー、何個かな。アドレスだけで多分4つぐらいある(笑)。GD そんなにあるんですか。松山 まぁでも、それがどんどん減っていけばいくほどやっぱり調子が良くなるんです。考えることが1、2個だったら、すごくシンプルですから、それは調子がいいって発言になると思います。なかなかそういうふうにはならないですけどね。GD ZOZOチャンピオンシップのときは、調子が良くないと言っていましたが、そのときは考えることがいっぱいあったと。松山 いっぱいありましたね(笑)。でも、考えることがあるなかでも、最終日に向けて徐々に減りつつあったかなとは思います。 「良かった、腹が立つんだ」 GD マスターズに勝って、自分の中で心境は変わりましたか?松山 うーん、どうですかね。変わったと言えば変わったかな。3週間クラブ握らないとか今までなかったですからね。今回もZOZOで優勝してからまだ1回もクラブ触っていないですし、そういうことが平気でできるようになっています(取材はZOZOから2週間後)。GD それはプラスなことですか?松山 絶対マイナスでしょ。体を休めるには必要な時期だと思っていますが、でもさすがにちょっとやばいかなと。GD 目標だったメジャー優勝を遂げて、燃え尽きてしまったような感覚はありますか?松山 そうなるんじゃないかと、自分でも心配していました。でも、マスターズ優勝後、最初に出場した試合で(AT&T)、結果が出なくて腹立っている自分がいて、「ああ良かった、自分は変わってなかった、腹が立つんだ。やっぱりゴルフが好きなんだ」と思ったんです。そこで「勝ったからいいや」って思うようだったら多分ゴルフをやらなくなっていたはず。でも本当に腹が立って、イライラしながら練習もしていたし、その姿を客観的に考えて、「ああ良かった」と思いました。GD それまで「メジャー優勝」だった目標は、その後どう変わりましたか?松山 ツアー6勝目をマスターズで挙げて、ZOZOで7勝目も挙げたので、K・J(チョイ)さんに並ぶ8勝目を挙げることが、いまは一番近い目標だと思っています。丸山(茂樹)さんが持つツアー3勝という数字を抜いたときに、「早くK・Jさんの数字を抜けよ」って言われていたので、すごく意識していました。無理じゃないかと思うこともありましたが、あと1勝で並ぶところまできたので、それを早く遂げたいなと。 GD 22年はマスターズのV2もありますが、どんな戦い方を考えていますか。松山 早いうちにもう1勝して、シーズンを楽にプレーしたいですね。もちろんオーガスタでもう一回勝ちたいですし、それに向けてどういうスケジュールを組むか考えなきゃいけないと思っています。GD マスターズに向けてピークを作っていくと。松山 毎試合、山のてっぺんだったらいいんですけど、「ピークから下がったときどこにいるか」がすごく大事なので、そこの基準が上がれば、調子が悪くてもパーッと勝てるかもしれないと思っています。GD マスターズの勝算は?松山 正直ないですね。そこはコンディション次第で、すごく変わると思っています。それこそ一昨年のマスターズ(20年11月)みたいに20アンダー出るセッティングだと、僕にとってはしんどい。10アンダーから15アンダーぐらいのセッティングだったら勝負できるかなと思っています。13番ホールは距離が延びると思うし、天気次第でスコアがどれぐらい伸びなくなるかも変わりますからね。でも、たとえどんな天候だとしても、20アンダーの世界になったとしても、そこについていけるようなプレーはしたいと思っています。 週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より こちらもチェック!