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最も贅沢な“時間貸し”! PGAツアー選手が愛用する「プライベートジェット」の実態とは?

広大なアメリカ全土を飛び回るPGAツアー。その過酷な移動を楽にしてくれる航空サービスについて調べてみた。

PHOTO/Tadashi Anezaki、KJR

大半の選手はリースでの利用

たびたび話題になるPGAツアー選手のプライベートジェット移動。さすが天下のPGAツアー選手。皆プライベートジェットを保有しているのかと思いきや、実は“リース”(=時間貸し)が多いのだという。現地在住記者のトモ・クガ氏によると

「トップ選手でもリースでの利用がほとんどです。使うメリットは、乗り継ぎなどの待ち時間がないこと。それにクルマだと、10倍近く時間がかかるわけですし、体の負担を考えたら十分に有益な投資でしょう」

プライベートジェットを所有するとなると、購入に数十億円。さらに定期点検や保険料などで年間5000万円以上。使用すれば燃料代や乗務員の人件費もかかり、維持費だけでも相当な額にのぼる。一方時間貸しなら、4人乗りの小さなジェット機であれば1時間あたり55万円ほどで手配できるという。

仮に西海岸から東海岸まで5時間かかるとすれば、300万円弱。優勝賞金1億円超えが当たり前のPGAツアーにあっては、その程度の投資は惜しむほどのものではないということだろう。

フィナウも“時間貸し”を利用

トニー・フィナウ(写真右)を筆頭に、プライベートジェットのリースサービスを利用する選手が増えている。左はPGAツアーのアジア担当ディレクター、コーリー・ヨシムラ氏

昨シーズンのフィナウの国内最長移動は4000km超。約5時間で、推定300万円ほどの計算に

Q. プライベートジェットのリース、どうやって利用するの?

A. 事前に飛行時間をチャージ
プリペイドカード形式で、フライト時間を購入すれば、あとは発着空港と時間を指定するだけで利用可能。実際に飛行した時間に応じて引き落とされるという。

個人で所有する選手はひと握り

タイガー・ウッズやアダム・スコットなど数人が“自家用機”を所有

月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より

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  • 去る9日、タイガー・ウッズの世界ゴルフ殿堂入りセレモニーが行われた。プレゼンターを務めたのは長女サムさん。愛娘の紹介を受け壇上に上がった主役は、17分におよぶ感動のスピーチを行った。 事故から1年。「両脚で歩けるか心配した」というサムさんが「こうして歩いて会場に立つ父はファイター。あらゆる苦難を乗り越え、素晴らしいキャリアを築いてきました。私にとってはずっと前から“父親の世界殿堂入り”をしているけれど、今日ゴルフの世界殿堂入りする父を誇りに思います」と紹介すると、タイガーは感涙。静寂のなかタイガーが語り始めたのは、自らの歴史。6歳のときゴルフに夢中になった少年がいかにして成長したのか。ときにはグリーンベレーだった父が通う軍のコースに「特殊部隊で鍛えられた軍人のように」忍び込み、日が暮れるまでラウンドしたこと(10歳未満はプレー不可)。肌の色ゆえクラブハウスに入れなかった経験。両親がどれほど自分のために環境を整えてくれたのかなど、これまで口にしてこなかった秘話を滔々と語り続けた。殿堂入りという晴れの舞台だというのに、プロ生活25年で積み上げたツアー82勝やメジャー15勝についてひと言も触れることなく、決して裕福ではなかった幼少時代の思い出に終始したわけ。それは家族に対する深い思いがあったからだ。息子を大会に出場させるため、両親は住宅ローンを借りて遠征の費用に充てた。プロ入りし、契約金を手にしたとき、まず彼が行ったのは住宅ローンの返済。希代のスーパースターは原点を振り返りながら今を見つめる。「ゴルフは個人競技。でも私は一人ではない。両親、恩師、友人がいて、どん底のときも最高のときも共に歩いてくれた。これは個人ではなくチームの受賞です」今は亡き父アールさんと会場にいた家族に捧げた17分。まさに圧巻のドラマだった。 08年の全米オープンではロッコ・メディエイトとの死闘を制し前人未到のトリプルグランドスラムを達成(PHOTO/Kiyoshi Iwai) 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より こちらもチェック!
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  • PGAツアーアジア担当ディレクターのコーリー・ヨシムラさんが米ツアーのホットな情報をお届けする隔週連載「PGAツアーHOTLINE」。第24回のテーマはトニー・フィナウの“スライス克服法”について。 ARRANGE/Mika Kawano PHOTO/Tadashi Anezaki ビッグスライスからパワーフェードへ 愛嬌たっぷりで人を引きつける魅力のあるトニー・フィナウは、ツアーの人気者です。飛び抜けた身体能力と体格でデビュー以来ドライビングディスタンストップ10を外さない飛距離を誇っていますが、問題は方向性。飛ばせば飛ばすほど球は曲がりやすいけれど、フィナウは右のラフに外す確率がとても高いのです。2014-15年シーズン、彼が右のラフに外した確率は19.64%。およそ5回に1回右のラフに打ち込んでいる計算になります。彼よりも多く右ラフにつかまった選手はツアーでたった5人しかいませんでした。その傾向は続き、昨シーズンも右ラフの確率が19.98%。16年に初優勝してから勝てずにいた理由はこの数字、つまりティーショットのビッグスライスにあったといって過言ではありません。「デビューして以来、僕が抱えていた一番の問題はオープンフェース。フェースが開いて当たるから大きく右に曲がるスライスしか打てなかった」と本人。そこにはオープンフェースにならざるを得ない物理的な理由があったそうです。 この記事は有料会員限定です続きを読むには有料登録が必要です 「1つ目がウィークグリップ。2つ目が右前腕を高く構え過ぎていたこと。そのアドレスからインパクトでフェースをスクエアに戻そうとして、フェースが開いてビッグスライスになってしまった。ツアーの上位でプレーするにはこの弱点を克服する必要があるとずっと前から思っていたんだ」そこで長年のコーチであるボイド・サマーヘイズ氏とスウィング改造に取り組んだフィナウ。最初のステップは実にシンプルなものでした。ウィークグリップからスクエアグリップへの変換。以前の彼はやや大げさにいえば左手の甲が地面を向くほどのウィークグリップで、右手も下からではなく上から握っていたといいます。それを自分から見て左手が2ナックルほど見えるくらいまでストロングにし、右手を下から添えて構えることで、「右前腕が持ち上がらずスクエアな状態で構えることができる」というわけです。ビッグスライスからパワーフェードへの改造はさらに何段階かステップがあるのですがそれは次回ご紹介します。 コーリー・ヨシムラ PGAツアーのアジア全体のマーケティング&コミュニケーションディレクター。米ユタ州ソルトレーク出身でゴルフはHC6の腕前 週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より 「PGAツアーHOTLINE」バックナンバー こちらもチェック!
  • ゴルフの最先端、PGAツアーの旬なネタをお届けする「PGAツアーエキスプレス」。第10回は、ゴルフ界の大スター、タイガー・ウッズを取り上げる。 PHOTO/Tadashi Anezaki タイガー・ウッズ1975年生まれ、アメリカ出身。1996年にプロ転向、翌97年にマスターズを初制覇。98年には世界ランク1位に輝く。今までPGAツアーで積み重ねた勝利数は82 https://my-golfdigest.jp/tournament/p60188/ 前回のお話はこちら プレーだけではない大きな功績 2021年に世界ゴルフ殿堂入りをしたタイガー・ウッズ。しかし、その式典は新型コロナウイルス感染拡大の影響で今年に延期となり、先日のプレーヤーズ選手権で執り行われた。ゴルフ史に残る活躍をした人やゴルフ界に貢献した人が選ばれる世界ゴルフ殿堂。ウッズの実績からすればゴルフ史に残る活躍という意味では誰も疑いの余地はないだろう。そこで今回は、ウッズの輝かしいキャリアについて振り返ってみたいと思う。アーニー・エルスがかつてインタビューに答えたときのこと。当時ウッズは39歳、エルスは45歳だった。記者からの「ウッズ対エルス」のライバル関係が激しくなるのでは? という予想にエルスは「彼はもう、15年以上も前から僕に勝っているよ」と笑った。当時、ウッズのライバルといえば、エルス、フィル・ミケルソン、ビジェイ・シン、レティーフ・グーセンの4人。しかしエルスは「ライバルという感じではない。なぜなら、僕らは4人合わせてメジャー15勝。ウッズは1人でその数字に迫っているのだからね」と話した。言われてみれば確かにそうだ。そして、世界ランク1位に君臨していた期間においても同じことが言えるかもしれない。4選手が世界ランク1位になったのは合わせて41週(シンが32週、エルスが9週)だが、ウッズはひとりで683週もの間、1位になっていたのだ。つまり、ウッズと比較できる選手はいなかったということだ。また、功績は彼の周りの人々の“言葉”からも読み取れる。オリンピック金メダリストで、元陸上競技選手のジャッキー・ジョイナー=カーシーは、「完璧なアスリートはいないと思う。でももし、その特性をすべて兼ね備えた人を1人挙げるとするならば、完璧なアスリートはタイガー・ウッズかもしれない」と話した。さらに、ナイキの創設者、フィル・ナイトはかつて、「ウッズになぜ多額のスポンサー料を支払うのか?」という質問に対して、次のように答えた。「マイケル・ジョーダンがバスケットボール界で成し遂げたことと同じことを、タイガー・ウッズはゴルフ界で成し遂げることができる。われわれや世界は、これから彼(ウッズ)がする多くの偉業をまだ目にしていない」ウッズの功績はこれだけにとどまらない。PGAツアーのコミッショナーを長年務めたティム・フィンチェムは、成績だけではなく「ゴルフというスポーツを変えた」と明言する。「タイガー・ウッズは圧倒的な強さを持っているだけでなく、ファンを呼び込む力も持っている。彼の行動にゴルフファン以外の人々も魅了され、注目するようになった。その影響でテレビの契約やスポンサーが増えたのだ。彼はゴルフを完全に新しいレベルへ押し上げたのだ」 数字で見るタイガーの凄さ●メジャー優勝回数:15回(歴代2位)●PGAツアー優勝回数:82勝(最多)●世界ランク1位保持期間:683週(最多)(連続で保持していた期間は281週) 取材/コーリー・ヨシムラ(PGAツアー アジア担当ディレクター) 月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より こちらもチェック!