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勝利の美酒の器は“靴”!? オーストラリアの人気女子プロが凱旋試合でとった行動にギャラリー騒然

19年のKPMG全米女子プロ選手権でメジャー勝利を飾っているハナ・グリーンが母国オーストラリアの「Vicオープン」で優勝。オージー特有の勝利の儀式がSNSでちょっとした話題になっている。

畑岡奈紗とも親交の深いハナ・グリーン(写真は2021年東京五輪。PHOTO/KJR)

東京オリンピックで5位タイに入るなどグローバルな活躍が目立つ25歳のグリーン。プロ入りしてから故郷で勝つのは初めてで、しかも後続に6打差をつける圧勝とあって興奮が止まらなかった。

「この大会はプロになって初めて出場した試合だったので、特別な思い入れがあります」

トロフィーというと、全英オープンのクラレットジャグを思い浮かべるが、Vicオープンのトロフィーは皿状のプレート。オージーにとってトロフィーにシャンパンを注ぎ、飲み干すのが勝者の儀式なのだが、プレートにシャンパンを注いで飲むのは難しい。

そこで彼女は閃いた。ゴルフシューズがあるじゃないか! 彼女は右足のシューズを脱ぐと、関係者に差し出しシャンパンを注いでもらい、そして豪快に飲み干した。

実はこれ、オーストラリア出身のF1ドライバー、ダニエル・リカルドのトレードマーク。ビッグイベントに勝つと、シューズにシャンパンを入れ飲み干すのが恒例で、“シューイ”というれっきとした名称まである。

セレモニーを終えたグリーンは、「もうこの靴は履けないわ。新しいシューズが必要」と苦笑い。果たして主戦場の米女子ツアーに戻っても優勝したら再びシューイを行うのか? オーストラリアのゴルフファンは「それはやらなくていいんじゃ」と反対意見が多いようだが……。

現在米LPGAツアーは1カ月の中休み期間中。3月から再開するアジアシリーズでは、故郷で好調ぶりをアピールしたグリーンが、日本勢の強力なライバルになりそうだ。

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月8日号より

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