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「ボクのコーチ人生は桃子あってこそ」女子プロ最強軍団“チーム辻村”の強さの秘密<前編>

今や女子プロ界の一大勢力となっている「チーム辻村」。昨季はチームで8勝を挙げ、新たに有望な若手も仲間入り。宮崎で行われているチーム辻村の合宿に潜入し、その強さの秘密を探った。

TEXT/Kenji Oba PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/光成ゴルフアリーナ

辻村明志

つじむら・はるゆき。江連忠に指導法を学び、王貞治を育てた荒川博氏に師事し、ゴルフ指導にも取り入れている。上田桃子をはじめ、吉田優利、松森彩夏など、多くのプロを教える

「ボクのコーチ人生は(上田)桃子あってのもの。ボクの指導力というよりは、桃子のゴルフに対する姿勢が選手たちにいい刺激を与えているのだと思います」

謙遜もあるだろうが「チーム辻村をひと言で表現するなら?」という質問に、チームを率いる辻村明志コーチはこう答えた。

チーム辻村の宮崎合宿に訪れた日の午後、上田と松森彩夏、そして今年プロテストを受験する六車日那乃、千田萌花の4人が、9ホールを駆け足で回っていた。

「若い選手が頑張るのは当たり前ですけど、誰よりも頑張っているのが桃子さん。だから私が気を抜くわけにはいきません。若い選手に混じって、セカンドショットをいつも最後に打つのは桃子さんですからね」と、チームの次女的な存在、松森は笑う。

「間近で桃子さんの練習を見られたのは大きな財産です」というのは、高校生でチーム辻村に入ったプラチナ世代の吉田優利だ。辻村によれば、

「桃子の飛距離は今でも伸びていますし、おそらく今が一番飛んでいるんじゃないでしょうか。その事実だけを見ても桃子のストイックさが有形無形にチームにいい影響を与えてくれています」

黄金世代、プラチナ世代といった若い選手の台頭が目覚ましい女子ゴルフ界にあって、昨シーズン、30歳代で優勝したのは申ジエ、菊地絵理香、上田など5人だけだ。

その上田はチーム辻村についてどう思っているのだろう?

「チームといってもゴルフは個人競技です。ただチームみんなに共通するのは強くなりたいという強い“氣”があることです」

「強くなりたいという“氣”がたくさん集まっている」

「練習すれば上手くなるのではなく、上手くなるために練習する。そのためのコーチであり、チームだと思います。強くなりたいという同じ志を持つ仲間だからこそ、強いチームになるのだと思います」(上田)

「個々に合わせたアイデア練習法が刺激になる」

上には手本がいますし、下からはプレッシャーをかけられる(笑)。息つくヒマがありません。コーチはアイデアマンで選手に合ったいろいろな練習法と練習器具を考えてくれ、刺激になります(松森)

上田桃子が辻村に師事するようになった経緯とは?
>>後編へ続く

>>「チーム辻村」の練習法はこちら

  • ツアー通算16勝の上田桃子を筆頭とした「チーム辻村」の面々が宮崎合宿を敢行。いったいどんな練習をしているのか。オフトレに密着した。 TEXT/Kenji Oba PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/光成ゴルフアリーナ 辻村明志プロ転向後アジアンツアーを転戦し、その後コーチングの世界へ。王貞治を育てた荒川博氏から指導法を学ぶ。上田桃子をはじめ、吉田優利、松森彩夏な……

週刊ゴルフダイジェスト2022年3月1日号より

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