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【スウィング研究】ブライソン・デシャンボー「大きなヒールアップで肩の回転量がアップ」

2020年はほとんどヒールアップしていなかったB・デシャンボーだが、今年初戦の「セントリー」では、バックスウィングで左ひざを右ひざに寄せ、左足を大きくヒールアップして打っていた。デシャンボーの最新スウィングを内藤雄士が解説。

PHOTO/Blue Sky Photos

ブライソン・デシャンボー
平均飛距離311.2Y(セントリートーナメント4日間)
185センチ・106キロ、28歳。全米オープン(2020年)優勝。PGAツアー通算7勝

解説/内藤雄士

ティーチングプロ。大在学中に米国留学しゴルフ理論を学び、プロコーチとして丸山茂樹など多くのプロをサポート。高井戸ハイランドセンターでラーニングゴルフクラブを設立、ゴルフ指導と分析家として活躍

左足を大きくヒールアップ
肩の回転量がさらに増えた

左足をヒールアップ。この動きによって腰の回転量が増大しています。結果、肩の回転量が増えてトップでの大きな捻転差につながっています。

2020年時に比べてトップでの肩の回転量は10度くらい増えています。


2020年はトップまでベタ足

テークバックでのヒールアップは昨年から行うようになり、今年はかかとの上げ方がさらに大きくなっている。昨秋、世界ドラコン競技に出場したことも影響か

ジム・マクリーンが90年代に提唱して、飛ばしの要素と言われるXファクター(肩と腰の捻転差)が最もわかるのがトップの写真です。この捻転差と体重移動、足の蹴りを使ってインパクトを迎えていきます。

バックスウィングでは右足を踏み込んでハーフウェイバックで腕がしっかり伸びています。トップからヒールアップした左足を踏み込みながら腰が回転します。左腰がお尻のほうへ入るので、インパクト直前に頭が後方に戻りヘッド・ビハインド・ザ・ボールの体勢になります。

フィニッシュで右肩が前に出ているのは右わきが締まっている証拠で、腕を振って飛ばしているわけではありません。例えばタオルを右わきに挟んでスウィングすると、このような形になります。

デシャンボーのスウィングは、それぞれの動きに飛ばし要素が満載で、それぞれの動きが大きいのでアマチュアの方も参考にしやすい。とくにトップの位置は真似してほしいですし、すべて真似しなくても、どこか一部を取り入れるだけで、飛距離が伸びると思います。

極太グリップで左手ウィーク

「デシャンボーのグリップは左手がかなりウィーク。これはクラブのグリップがかなり太いから。握ることができる手の大きさがあれば、太いほど出力が安定して大きくなります。また、手首の余計な動きもなくなります」(内藤)

週刊ゴルフダイジェスト2月15日号より