【2022リスタート】欧州との共催大会は国内男子ツアーにとって追い風となるか
さまざまな分野で「リスタート」の年になりそうな2022年。国内男子ツアーは新たにDPワールドツアー(欧州ツアー)との共催大会がスタートするが、果たして追い風となるのだろうか?
【解説】
タケ小山……世界中のツアーに精通するプロ。TBS「サンデーモーニング」の解説者としてもお馴染み
内藤雄士……丸山茂樹のコーチとしてともに米ツアーを戦ったティーチングプロ。ハイランドセンター代表
タケ ZOZO(チャンピオンシップ)は盛り上がったけど、今度は欧州ツアーとの共催。追い風にもなるけれど、これはね黒船にもなるかもしれない。
内藤 黒船ですか?
タケ そう。「ZOZO」で世界の一流プロのプレーを見て、やっぱり凄いなって、米ツアーにファンを取られてしまう。本物を見ちゃうとそうなるから。でも、メジャーリーグで大谷翔平選手の活躍を見ても、日本のプロ野球がなくならないのはなぜか。地域に根差したからだよね。ゴルフも昔の米ツアーはハワイアンOPやロサンゼルスOP、サンディエゴOPなど都市や地域が大会名だったわけで、地域に根差しているもの。
内藤 その典型がフェニックスOPですね。ツアーでいちばんギャラリーが入りますから。
タケ そうだね。コースを固定することで地域に根差した試合が開催できる。地方自治体とも連携して10年くらいの契約でやる。米ツアーは、各地にスタジアムコース(TPC)を作ってるけど、日本でもJGTOが管理してトーナメント専用に仕立てることを考えるべきだと思う。人を呼べれば自治体にも貢献できるし。
内藤 見せ方も大事ですね。「ZOZO」はローピングが選手に近くて、インパクト音も迫力があった。
タケ TPCはグリーン面を見下ろすように設計している。ゴルフに観戦に行ってピンポジションが見えないのは面白くない。だってナイスショットがどうかわからないんだから。
内藤 メジャーもフェンスが低いから迫力がある。欧州ツアーからも学べることがあると思います。
週刊ゴルフダイジェスト2022年1月11・18日合併号より
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