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「すごい財産」米女子最終戦は畑岡奈紗が世界トップ2と優勝争い。来季メジャー獲りを誓う

米女子ツアーのシーズン最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」で畑岡奈紗が大健闘。2日連続『64』をマークしながら世界ナンバー1のコ・ジンヨンにわずか1打及ばず惜敗したが、納得のプレーに畑岡は来季のメジャー獲りを宣言。

3日目ノーボギーの完璧なゴルフで首位タイに浮上した畑岡は最終日、目下ツアー1、2を争う実力者であるコ・ジンヨン、N・コルダと最終組を回ることに。

「少しプレッシャーはありましたけれど、自分のゴルフができたので、その点は満足です」とビッグネーム相手に善戦。「ルーティンのことだけを考えてプレーした」結果、9バーディを奪う快進撃。コルダはスコアを伸ばせなかったものの、コも畑岡と同じ9バーディを奪い、2人によるマッチレースの展開となった。

しかしノーボギーのコに対して畑岡は、6番パー5でバンカーにつかまり痛恨のボギー。結果的にそのボギーが命取りとなり、コに1打及ばず単独2位にとどまった。

それでもラウンド後は「負けてしまいましたけど、納得のいく内容だったと思います。最終組でLPGAを引っぱる2人と回れたのはすごい財産になる」と前を向いた。

勝てば女子ゴルフ最高の150万ドル(約1億6500万円)だったが、2位の賞金は約5000万円。この1打が1億円以上の差となった。大会後、来年の目標を問われた畑岡は、“メジャー獲り”と即答。「プロになったとき、5年でメジャーに勝つことを目標にしていました」。5年目となる今年は「全米女子オープン」でプレーオフまで進んだが惜しくも目標達成ならず。来季でのミッション成就に挑む。「松山英樹さんからも刺激をもらいました。2人ともオーランドに住んでいて近所なので、よく練習を一緒にさせてもらっています。彼にあやかって来年は是非私もメジャーに勝ちたい」。NASAの挑戦は続く。

米女子ツアーでも畑岡の存在感は定着。ファンも多い(写真は2021年全米女子プロ。PHOTO/KJR)

週刊ゴルフダイジェスト2021年12月14日号より