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【PGAツアーHOTLINE】Vol.15 プレジデンツカップ<前編>「チームの人選」

PGAツアーアジア担当ディレクターのコーリー・ヨシムラさんが米ツアーのホットな情報をお届けする隔週連載「PGAツアーHOT LINE」。第15回のテーマは、来年9月に開催されるプレジデンツカップについて。

ARRANGE/Mika Kawano

PHOTO: Chris Condon/PGA TOUR via Getty Images

インターナショナル史上最強のチームになるか

今回は少し気が早い話題です。アメリカ対欧州を除くインターナショナルがチーム戦を繰り広げる「プレジデンツカップ2022」。まだ先だと思うかもしれません。でも次回大会まで残り1年を切り、すでにチーム構想は動き出しています。

1994年に創設された大会は22年に14回目を迎えます。過去の戦績は、タイガー・ウッズがキャプテンを務め最終日のシングルスで逆転勝利を収めた前回大会を含め、アメリカが通算11勝。インターナショナルの勝利は1回、引き分けが1回と劣勢に立たされています。


米ノースカロライナ州のクエイルホロークラブで開催される次回は地元出身のデービス・ラブⅢが米チームを率いることになり、またもやアメリカの優勢が伝えられています。

しかしアーニー・エルス(2大会連続キャプテン)からバトンを引き継いだ南アの後輩トレバー・イメルマン主将(マスターズ覇者)のもと召集されるインターナショナルチームは、キャプテンが選手選びに頭を悩ませるほど強力な人材が揃っています。

その筆頭がアジア人初のマスターズチャンピオンとなった松山英樹選手。前回大会ではチーム戦で2勝、シングルスで引き分け2.5ポイントを獲得し負け知らず。

「ワクワクしています。世界には特別な才能を持った選手が次々出現していますから」とイメルマン。「マツヤマ以外にもチリのホアキン・ニーマン、韓国のイム・ソンジェがいます。2人は同じ98年生まれで20代前半ですがともにPGAツアーでの優勝経験があります。前回ルーキーだったキャメロン・スミスやエイブラハム・アンサーもいい仕事をしてくれたので次回は中心的な役割を果たしてくれるはず」

「ライダーカップで米チームが圧勝したシーンをインターナショナルの面々は目の当たりにし、強いアメリカ相手に戦いたいという気持ちに飢えています。アメリカのホームですから観客も相手を熱烈に応援するでしょう。だからといって我々に勝機がないわけではありません」

キャプテンのいう勝機とは?

チーム戦でもっとも大切なものとは? 次回をお楽しみに。

コーリー・ヨシムラ

PGAツアーのアジア全体のマーケティング&コミュニケーションディレクター。米ユタ州ソルトレーク出身でゴルフはHC6の腕前

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月23日号より