Myゴルフダイジェスト

シニア4戦3勝のミケルソン。5戦目は最終ホールで2日連続『9』の大たたき。何があった?

64歳のベルンハルト・ランガーが史上最年長優勝を飾った米シニアツアー「ドミニオンエナジーチャリティクラシック」で、連覇を目指したフィル・ミケルソンが『9』を2回叩き撃沈。いったい何があった?

シニアデビューしてから4戦3勝と抜群の勝率を誇ってきたミケルソン。ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ舞台では、初日1番でバーディと幸先の良いスタートを切った。

ところが、4番パー3でダブルボギーを叩くと、早くも暗雲が立ちこめた。結果、出入りの激しいゴルフで1アンダーの「71」。31位タイと出遅れた。

そして2日目の最後、思いも寄らない展開が。10番スタートのこの日は中盤からバーディを量産し、上昇気流に乗るはずだった。しかし最終9番パー5でティーショットを2発続けてOBとし、痛恨の『9』。順位を49位まで下げて連覇の夢もはるか彼方。頭に血が上ったのか、ミケルソンは会見を拒否してコースを後にした。

リベンジに燃えた最終日は、12ホール目までに7バーディを奪う猛攻で面目躍如かと思いきや、前日9を叩いた最終ホールで、またもまさかの『9』。首位と14打差の47位タイと、シニア自己ワーストの成績に終わった。

じつは大会前から記者との間ではギクシャクしたムードが。シニア3勝目を挙げたとき、フェアウェイキープ率が最下位の81位だったことを指摘されると、「そのかわりドライビングディスタンスは自分がナンバー1だった。キミたちの着眼点は自分とは違う。そういう見方をしたければすればいい」と反発したのだ。

不穏な空気で終わったが、翌日スポンサーのイベントに登場したミケルソンはホールインワンを達成。すかさずSNSに動画をアップし、「9も打ったけど今日は1」とツイート。さすがただでは起きない男である。

「9」を打ってもアンダーパー(最終日は1アンダー)というのも凄いが……(写真は2020年ファーマーズ。PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号より

こちらもチェック!

  • 米シニアツアーの「ドミニオンエナジーチャリティクラシック」で64歳のベルンハルト・ランガーが史上最年長優勝を達成した。 12歳年下のD・バロンとのプレーオフを制し、約19カ月ぶりの優勝を飾ったランガーは、「1年半以上プレーオフに何度も進みながら負け続けてきたからね。今回は前だけを見た」と久々の勝利に安堵の表情。敗れたバロンは「自分が彼の年になったとき、あんなゴルフができるとは、とても思えな……
  • 去る10月12日、ゴルフの統括団体「R&A」と「USGA」(全米ゴルフ協会)が、来年1月からドライバーの長さを制限するローカルルールの採用を決めた。 発表によると、プロ競技と一部アマチュア競技でドライバーの長さ制限が48インチから46インチに変更される。これは飛距離が伸び続ける現状が「有害である」という判断から。R&Aの最高責任者、マーティン・スランバーズ氏は「正しい選択。……
  • 先日行われた米シニアツアーの「コンステレーション フューリック&フレンズ」で、フィル・ミケルソンが優勝。51歳の殿堂入りプレーヤーは目下シニア4戦3勝。圧倒的な勝率を誇っている。 最終日のバック9では、一時M・A・ヒメネスに並ばれるヒヤヒヤの展開だったが、15番でイーグル逃しのバーディを奪ってようやく一息。出だし3連続バーディで楽勝ムードが漂うなか、5番でOBを打ちダブルボギーを叩いたのが……
  • ウッド類1万2000本、アイアン1000セット以上という膨大な在庫を誇るレンタルクラブサービス「クラブステーション」。果たしてどんなシステムなのか。「試打クラブ」と「ラウンドセット」の2種類あるレンタルサービスのうち、「試打クラブ」を体験レポート! クラブは高い買い物。買って後悔はしたくない。ショップや練習場で試打をして購入を決める人も多いと思うが、インドアでの計測……
  • 本日10月5日より、Myゴルフダイジェスト有料会員に登録すると、タイトリストの「プロV1」ボールがもらえる新キャンペーンがスタート。「プロV1」は世界のトッププロが愛用するNo.1ゴルフボール。ショートゲームでは高いスピン性能を誇りながら、ロングショットでは適度にスピンを抑え、飛距離性能とコントロール性能を高次元で両立。確実にスコアメイクに貢献する高機能ボールだ。 今回は、「Myゴ……