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【三菱電機レディス】「完成度は50%」渋野日向子が圧巻イーグルでぺ・ソンウとのプレーオフを制す

<樋口久子 三菱電機レディス/武蔵丘GC(埼玉)/6650Y・パー72/10月29日~31日>

埼玉県・武蔵丘CCで行われた三菱電機レディスは、ぺ・ソンウとのプレーオフを制した渋野日向子が優勝。3週間前のスタンレーレディスに続き、今季2勝目を挙げた。

PHOTO/Shinji Osawa

イーグル狙ってギアを入れ替え!

大会2日目、6番から3、4メートルのパットをたて続けに沈めて4連続バーディを奪取し、首位のぺ・ソンウに並んだ渋野日向子。

最終日は2人によるマッチプレーの様相になり、ともに70で回り、通算9アンダーでホールアウト。渋野が優勝した3週前のスタンレーレディス同様プレーオフに突入。18番のパー5で行われた1ホール目で渋野がイーグルを奪って優勝した。

なんといっても圧巻だったのが、本戦18番とプレーオフ18番のセカンドショット。

「17番で2打差がついた時点でイーグルしかないと思ってギアを入れ替えた」と言うように、18番では、残り199ヤードを7番ウッドで、プレーオフでは残り220ヤードを3番ウッドで見事2オンに成功させた。

「毎ショット、同じようにスウィングができていないので、スウィングの完成度は50%ぐらいです。18番とプレーオフのティーショットでは、フィニッシュが取れないくらいマン振りしましたが、いずれも曲がらずに飛んでくれた。(スウィングの)再現性が高くなっているかなと思います」(渋野)

まだまだ、スウィング改造の真っただ中とのことだが、最終戦前のエリエールレディス終了後、12月から行われる米国女子ツアーQシリーズに挑戦する予定。ツアー出場権獲得に向け、この優勝がいい流れになったはずだ。

最終日、渋野との首位タイでスタートしたぺ・ソンウだったが、勝負どころのパッティングが決まらず、またも惜敗

渋野と同じく米国女子ツアーの出場権獲得を目指し、最終予選会Qシリーズ出場を決めた古江彩佳。最終日スコアを4つ伸ばし、3位タイで大会を終えた

<三菱電機レディス・最終成績>

優勝渋野日向子(プレーオフ)-9
2位ペ・ソンウ-9
3位T古江彩佳-6
3位T菅沼菜々-6
5位T渡邉彩香-5
5位T西郷真央-5
7位河本結-4

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月16日号より

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