世界ドラコンで406Y記録のデシャンボー「新たなレベルに達した」
PGAツアーの選手としては初めて、世界ドラコン選手権に参戦したブライソン・デシャンボー。彼の出場で、ドラコン競技は、これまでにない盛り上がりを見せた。
デシャンボー自身はベスト8まで進出したもののベスト4には残れず、結果は7位。この日、406ヤードを記録したが、優勝したカイル・バークシャーは422ヤードを記録し、連覇を達成。ちなみにデシャンボーは今シーズン開幕前のオフ期間中、バークシャーのもとを訪れ、飛距離アップの秘訣を聞き、それ以来、親交を深めているそう。
とはいえデシャンボーは、「時速219マイル(秒速にすると97.88m/s!)というボール初速を記録して、夢が叶った。これまでの人生で記録したボール初速より時速で3マイルも速く、壁を突き抜けた感じだ。こんなスピードが出るなんて考えてもいなかった」と満足顔。
さらに「今週、自分は速いボールスピードを出しながら、ボールをコントロールすることを学んだ。これまでは、常にボールを思いきり叩いていたが、どのようにスウィングするかについては、あまり深く考えてこなかった。でも、もっとも速いスウィングスピードを出しながら、今は自分のゴルフスウィングを良くすることができていると感じているんだ。それはこれまでやってきていなかったこと。新たなレベルに達したんだよ。(米ツアーの試合でも)それを生かせるようにしたいと思っている」という。
飛ばし屋たちと戦いながら、多くを学んだデシャンボー。来年のこの試合にも出場することを決めたというが、ここで得た成果を直近で実践に移すのは、まだ少し先になりそう。というのも、「心や体を癒すため」に少し休養する意向を示しているから。休養明けの進化したデシャンボーに注目だ。
週刊ゴルフダイジェスト2021年10月26日号より
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