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【PGAツアーファン倶楽部】意地のぶつかり合い! 3年ぶり開催「ライダーカップ」の見どころは?

ライダーカップは2年に1度開催される米国選抜と欧州選抜による対抗戦。新型コロナウイルスの影響で1年延期されたが、3年ぶりにプライドをかけた戦いが開催される。

TEXT/Masato Ideshima PHOTO/Tadashi Anezaki
ILLUST/Takanobu Okabe

ライダーカップ 2021年9月24~26日
ウィスリング ストレイツ Par71 7390Y
(Photo by Gary Kellner/PGA of America via Getty Images)

解説/杉澤伸章

すぎざわのぶあき。プロキャディの経験をもとに独自の視点でトーナメントを分析する

アメリカ選抜は
前回の雪辱に燃える

ライダーカップは米国、欧州それぞれが独自のポイント制で選手を選抜し、ランキングにより米国は6名、欧州は9名が選出され、さらにキャプテン推薦が加わり計12人対12人で行われる対抗戦です。賞金が出ないにも関わらず、ライダーカップに出場することこそがゴルファーとして最高の名誉だと感じている選手もいるほどで、まさにプライドを懸けた戦いがライダーカップでは行われます。

1年延期となりましたが、開催地は当初の予定通り米国です。コースはピート・ダイ設計のウィスリングストレイツ。これまで3度、全米プロゴルフ選手権が開催されており、海かと勘違いしそうなほど巨大なミシガン湖に面したリンクス風コースで、1100個ともいわれるバンカーが名物となっています。

個人的な印象としては、バンカーの数ほどのプレッシャーは感じないのですが、それ以上にコース内のコブ(砂丘)が、コースを立体的に見せている感じがします。何を言いたいかというと、見た目ではわからない難しさが潜んでいるということです。真っすぐに見えるホールでも、フェアウェイを絞っていたり、平然とストレートに打っていくとフェアウェイを突き抜けてしまったり……目から入ってくるプレッシャーはなくても頭を使ったマネジメントが必要になります。だからこそティーショットの比重は非常に大きいと思います。特にライダーカップの場合、ペアマッチで行われるフォアサムのときは、誰のティーショットを採用するか、チーム力が問われるため、そのあたりの駆け引きも見所になります。

フランスで開催された2018年大会はタイガーが全敗するなどし、欧州チームが勝利を挙げました。これまでの戦績は米国26勝、欧州14勝で引き分けが2回。まだまだ大きく米国がリードしていますが、前回の大敗を経て、今回はホームであるということ以上に勝ちにこだわってくるはずです。

また、米国チームを率いるキャプテンのスティーブ・ストリッカーはウィスコンシン州出身で地元となるだけに気合も十分でしょう。

初日、2日目とペアマッチで行われ、最終日となる3日目はシングル戦が行われます。特に最終日は意地と意地のぶつかり合いになるため、メジャーなど他の試合では見られない攻めのゴルフを見ることができます。ある意味で、世界トップレベルの12人が攻めることだけを考えてゴルフをするわけですから、面白いに決まっています。

米国からは初出場で今シーズンの顔ともいえるコリン・モリカワがポイントランキングトップで選出されています。その他、欧州のジョン・ラームや、PGAツアー年間王者となったパトリック・カントレーら、対戦を予想するだけで、ワクワクしてきますね。

杉ちゃんのコース解説
「トップ選手の“攻めの姿勢”に注目!」

Total 7390Y Par71
1番2番3番4番5番6番7番8番9番
Par4Par5Par3Par4Par5Par4Par3Par4Par4
364Y593Y181Y489Y603Y355Y221Y507Y446Y
10番11番12番13番14番15番16番17番18番
Par4Par4Par3Par4Par4Par4Par5Par3Par4
361Y519Y143Y404Y396Y518Y552Y223Y515Y

【3番・181Y・Par3】 勇気と自信が試されるパー3
ミシガン湖からの風をどう読むかが鍵。先にどちらのチームが打つかで勝負の流れも変わりそう

【5番・603Y・Par5】 2オン可能なパー5で先手を取りたい
距離は長いが2オンが可能なパー5。グリーンが横長で止めることがかなり難しい。各選手の攻め方が見もの

【7番・221Y・Par3】 距離の長いパー3で流れをつかめ
距離が長く風の読みも難しいパー3。攻める気持ちを忘れずに、前半の残り2ホールにつなげたい

【12番・143Y・Par3】 距離は短いが攻め方が難しい
距離的にはショートアイアンだが風が吹くとそれだけ影響を受けやすくなる。終盤に向けて鍵を握るホール

【13番・404Y・Par4】 絶景が距離感を狂わせる
グリーンの奥がミシガン湖になっているため、ピンが異常に小さく見えて、距離感が狂いやすい

【17番・223Y・Par3】 勝負どころになるであろう最終盤パー3
難度の高いパー3が最後の最後に待っている。勝敗を決する駆け引きも見どころのひとつ

杉ちゃんの“勝手にパワーランキング”

1位 ダスティン・ジョンソン

●1994年6月22日生まれ ●37歳 ●米ツアー24勝
2010年の全米プロで5位。コースとの相性も良く、ホームでの勝利に燃えている

2位 ジョーダン・スピース

●1993年7月27日生まれ ●28歳 ●米ツアー12勝
キャプテンビックに選出され、前大会の雪辱を果たしたいはず。調子も上向きで期待できる

3位 ジョン・ラーム

●1994年11月10日生まれ ●26歳 ●米ツアー6勝
コースとの相性が良く、チーム戦での強さもある。圧倒的な飛距離も武器になる

松本進のスウィング解説

ジョン・ラーム
「トップはコンパクトだが捻転差はピカイチ」

「PGAツアーでもっとも安定している選手であるジョン・ラーム。スウィングの特徴はトップがコンパクトなこと。しかし、捻転差はしっかりできているため、パワーはしっかり溜められています。体の軸がまったくブレず、まさに飛んで曲がらないスウィングと言えるでしょう」

スウィング解説/松本進

1986年より渡米し、最新のゴルフ理論とスポーツサイコロジーを学ぶ


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「ライダーカップ」放送日時
開会式 9/24(金)午前6:00~7:00
1日目 9/24(金)午後9:30~翌午前8:00
2日目 9/25(土)午後9:30~翌午前8:00
最終日 9/26(日)深夜1:00~翌午前7:00
(※最大延長 [開会式]午前8:00まで [1日目]午前9:00まで[2日目]午前9:00まで [最終日]午前10:00まで)
※全ラウンド生中継・再放送あり


月刊ゴルフダイジェスト2021年11月号より